2019/07/09

こんな「神秘的六重奏曲」

元の曲を知っていると楽しめる、いわゆる「ジャズスタイルの解釈」にあたるのだろうが、選曲が突き抜けている。まさかヴィラ=ロボス「神秘的六重奏曲」を取り上げるとは…そもそもアルバム・タイトルからして「Villa-Lobos Superstar」であり、ヴィラ=ロボスの作品をジャズ・カルテット(フルートorサクソフォン)+ギター+弦楽四重奏曲という編成で全編収録してしまう、というコンセプトなのだが、いや、それにしても。

原曲の微温的な雰囲気から付かず離れず、絶妙な距離感のアレンジ。狙ってここに落ち着けたとは思えないが、結果的に極めて面白い内容となっている。突然ドラムスの刻みが入ったり、9/8が3/4に置き換えられていたり、[10]のアダージョが妙なマーチ風になっていたり、ネタを挙げていけばキリがないが、とにかく原曲を知っている方は一度聞いていただきたい。

…この衝撃は、Gerald Preinfalkの「My Scaramouche」以来だなあ。

団体の公式アカウントが曲をyouTubeにアップロードしている:


とある音楽祭での演奏動画もアップロードされていた:

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