2016/01/24

ロベール「カデンツァ」世界初演の録音(ヌオーsax&ロベールpf)

kuri出演情報:2016/2/14開催予定のコンサート、The Portrait of JacobTVの詳細は以下のリンクから。
http://kurisaxo.blogspot.jp/2016/01/the-portrait-of-jacobtv.html

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ルーシー・ロベール=ディエゼル Lucie Robert Diessel「カデンツァ Cadenza」の世界初演録音が、YouTubeにアップロードされていた。サクソフォンは、ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の名手、ミシェル・ヌオー Michel Nouaux氏、ピアノは作曲家自身。1974年7月6日、ボルドーで開かれた第4回世界サクソフォンコングレスにおける、実況録音だ。



ロベール氏がサクソフォンに興味を示したのは、ローマ留学仲間にジョルジュ・グールデ Georges Gourdet氏がいたことがキッカケだったようだが、その後もグールデ氏の紹介でロベール氏は数多くのサクソフォン奏者と知り合い、傑作を生み出した。ヌオーをロベールに紹介したのも、きっとグールデ氏だったのだろう。この録音、状態が良いとは言えないが、雰囲気はとても良く伝わってくる。細かく聴いていくと疵がないわけではないが、濃密で輝かしく、時に色艶を魅せる音色、全編を通して手を触れるとヤケドしそうなほどの集中力は、世界初演ならではであろうか。その気迫たるや、数多くのサクソフォンの録音の中でも、屈指のものだろう。

この録音をアップしたのは、おなじみAndre Bauchy氏。彼のアカウントには蔵出し超貴重録音が多くアップロードされており、とても興味深い。私も、時間を見つけてはめぼしい物がないかどうか漁っている。

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