2015/11/23

キャトル・ロゾー「25年の軌跡」が再発売

大変嬉しいニュース。日本のサクソフォン黎明期を代表するサクソフォン四重奏団のひとつ、キャトル・ロゾー(冨岡和男、池上政人、仲田守、服部吉之)の最後のアルバム「25年の軌跡」が、版元より再発売となった。1枚目が過去の演奏会のライヴ録音、2枚目が25周年記念コンサートのライヴ録音、という構成である。

このCD、私も持っているが、内容の素晴らしさは筆舌に尽くしがたいものである。過去のライヴ録音は、適切なバランスや上品な音楽作りが印象的で、往年のキャトル・ロゾーの活躍を現代に正しく伝えるものである。25周年記念コンサートは、まずサクソフォン四重奏+オーケストラという編成の特殊さが魅力であり、特にカルメルやマルティノンの入れ込みようは相当なもの。また、最後のグラズノフは、まさに25年を総括するような、音楽を演奏する喜びに満ち溢れた内容だ。

もしお持ちでない方、ご存知ない方は、ぜひ購入されることをおすすめする。

ピエール=マックス・デュボワ - 変奏曲(1977年9月15日 東京文化会館小ホール)
ジャン=ピエール・リヴィエール - 変奏曲(1987年4月24日 東京文化会館小ホール)
フローラン・シュミット - 四重奏曲 作品102(1988年10月13日 東京文化会館小ホール)
アラン・ベルノー - 四重奏曲(1992年10月27日 石橋メモリアルホール)
ピエール=マックス・デュボア - 4本のサクソフォンと室内オーケストラ、打楽器のための小協奏曲(2000年10月4日 東京芸術劇場大ホール)
ロジェ・カルメル - サクソフォン四重奏と弦楽オーケストラ、打楽器のためのコンチェルト・グロッソ(2000年10月4日 東京芸術劇場大ホール)
ジャン・マルティノン - サクソフォン四重奏とオーケストラのための協奏曲(2000年10月4日 東京芸術劇場大ホール)
アレクサンドル・グラズノフ - 四重奏曲 作品109(2000年10月31日 札幌コンサートホールkitara 小ホール)

購入は、以下のブレーン公式サイト他からどうぞ。

http://www.brain-shop.net/shop/g/gOSBR-17060/

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