2015/04/11

秋山紀夫氏の記事「大室勇一君の記録」

大変遅くなったが、バンドジャーナル2014年4月号を入手。吹奏楽界を中心に活躍し、日本を代表する指揮者のひとりである秋山紀夫氏が、大室勇一氏(1940-1988)について書いている記事があると伝え聞き、読まなければと思っていたのだが、入手が遅れていた。

大室勇一氏についての情報は、インターネット上に大変少ない。亡くなった時期が1988年と、かなり前だったことや、(教育者としての活躍が中心であったため)録音が残されていないことなどが、その原因だと思われる。我々のように、大室勇一氏の活動にリアルタイムで触れることができなかった世代にとっては、まさに伝説の人である。ある面においては、日本のクラシカル・サクソフォン界の父、坂口新氏よりも、大きな功績を残しているにも関わらず、自由にアクセス可能な情報は実に少ないのだ。

秋山氏のこの記事は、分量にして1ページ未満ながら非常に情報量が多く、これまで知らなかった事柄が多く書かれており、素晴らしい内容であると感じた。多くの方に読まれて欲しいと思う。版元では在庫がないが、Amazon等では中古を入手可能だ。バンド ジャーナル2014年04月号


伊藤康英先生も、この記事についてツイッターで少し触れている。




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さて、そもそも、なぜこんな記事がこんな時代に書かれたのか…と、不思議に思っていたのだが、その経緯についても記事冒頭で触れられていた。その理由について、内容をそのまま引用する(このくらいの短い引用であれば大丈夫だろう)。

 なぜ突然こんな主題なのか? 実はインターネットに次のような書き込みを見つけたからだ。『コンクール全国大会で大室先生と同姓同名の人が中学校バンドを指揮したらしい』『大室先生は英語が堪能だったと聞いて驚いた』…(中略)…現在の日本を代表するサクソフォーン奏者や各音大のサックス教授のほとんどを育てた人だ。しかし今ではもう伝説となっているかと考えさせられ、彼のことを正しく伝えねばという気持ちから、このすばらしい先生を紹介したい。

ほうほう、インターネットのね…って、このブログの記事(コメント欄含む)じゃないか!笑
http://kurisaxo.blogspot.jp/2013/03/blog-post_16.html

この記事を書いた時は、冒頭の疑問に対していちおうの決着をみたとはいえ、このバンドジャーナルの秋山氏の記事によって無事裏受けが取れたのは幸いだった。…って、いやいやいやそうではなくて。ブログというのはどこで誰に見られているか分からないものなのだなあ、と驚いたのだった。こんなシメになるとは(笑)。

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