2014/08/13

サクソフォンレパートリーの変遷@SAXIANA

フランスのサクソフォン奏者、ニコラ・プロスト Nicolas Prost氏が主宰するウェブページ「SAXIANA」の中に、サクソフォン・レパートリーの時代別変遷をまとめたページがあることを御存知だろうか。

http://saxiana.free.fr/165ans.htm

下記ページの「1ère période」「2ème période」「3ème période」が時代順で、「1ère période」が最も古い。

「1ère période」では、1844年のベルリオーズ「神聖な歌」(初めてサクソフォンが使われた作品で、初演時にはアドルフ・サックス自身がバスサクソフォンを担当したといわれている)から、1930年のヴィラ=ロボス「ブラジル風バッハ第2番」まで、「2ème période」では、1929年のヒンデミット「トリオ」から、1964年のソーゲ「牧歌的ソナチネ」まで、「3ème période」では、1956年のシェルシ「3つの小品」から、2003年のパスカル・デュサパン「Perela, uomo di fumo」までが、それぞれ紹介されている。サクソフォン独奏にとどまらず、オーケストラ作品やオペラ内での採用についても触れられており、まさにクラシックサクソフォンの作品の歴史総覧、といった雰囲気。

とても嬉しいのは、ほとんどの曲について1分程度の試聴ができること。さわりだけでも響きを確かめられるのはありがたいことだ。私はこのページでベルリオーズの「神聖な歌」を始めて聴いたほどだ。

対して厄介なのは、フランス語の解説しかないことであるが、これは仕方がなく、フランス語を読めなければGoogle翻訳等をつかって英語や日本語に訳すしかないのだろう。

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