2014/02/17

木山光「ハデヴィッヒII」

今日の芸大サックス、行けず…仕事してました。(;ω;`)ブワッ

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木山光は、日本人作曲家。東京音楽大学、ブリュッセル王立音楽院を経て、ベルギー・モンス王立音楽院に在籍(Wikipedia情報が2011年時点なので、もしかしたら既に修了しているかもしれない)。ベルギーを拠点にして活動している。

「ハデヴィッヒ」とは、本人の言葉を引用すると「13世紀に現オランダ、現ベルギーの領土で活躍していた詩人のHadewijchの詩の言語の発声やイントネーションをテーマに作曲した」とのこと。「ハデヴィッヒ2」はサクソフォン四重奏のために書かれ、海老原恭平氏、松下洋氏、塩塚純氏、小川卓朗氏のカルテットによって、第1回洗足現代音楽作曲コンクール・サクソフォン作品部門にて演奏され、入選ならびに洗足賞を獲得している。

楽譜や録画・録音を大宅裕さん経由で送ってもらい、所持している。パワーに圧倒される作品なのだが、楽譜を眺めると、非常に細部まで綿密に書かれたスコアであることが印象深い。だがしかし作曲者が求める響きは楽譜の注釈にもあるとおり「This piece need noisy tone. And this piece is not so colled comtemporary musc, this is noise Jazz - Rock music.」「Composer wants to produce as fast as possible & as loud as possible like Free Jazz - Rock improvisation」とされており、精密な現代音楽の表現とはかけ離れたものである。そのギャップが実に面白い。かの中川俊郎氏は「音楽の枠組みの向こう側、ゾッとする「彼岸」を覗こうとする探求心を見る(第6回JFC作曲賞本選に選出された「ハデヴィッヒ」の評より)」と表現した。オプションでPAの使用によって120dbへのアンプリファイが推奨されている。

洗足現代音楽作曲コンクールでの演奏を、このリンク先(Ustreamへのリンク)の22:00くらいから聴くことができる。まず圧倒され、そして聴きこんでいくうちに作品の骨組みの細部が見えてくることだろう。

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