2014/01/19

"似非先駆者"にならないように

佐藤淳一さんと打ち合わせのSkypeしていて面白いなと思った話。

何かとある"新しい"ことに取り組もうとしているとき「これはまだ誰もやったことがないから自分こそが先駆者だ!」と思っていたが、実は「これまでたくさんの先人が思いついたけれど、価値が無いものだから誰もやらなかった」ということがある。この状態に陥ることに注意しなければならない、と。

ああ、これってけっこう真理なのかもしれない。例えばサクソフォンひとつとっても、自分以外にも取り組んでいる人は100人も1000人もいるのだし、それだけ人がいればアイディアなんて想像がつかないほど生まれているだろう。自分が良いな、と思ったことが、実は一般的に見れば非常にどうしようもないもので、「それだけはやっちゃあダメだよ」と、やった後に評されてしまうのは、目も当てられない。裸の王様ならぬ、似非先駆者といったところか。

あるタイミングでは見向きもされなかったものが、時代が変わった時に途端に注目されてくることもあるから、さらに難しい。

だからこそ、事前の慎重な調査や、優れたものを見極める眼識を常日頃から磨いていくことが重要なのだろう。その上で、自分の信念に従って重要だということをやれば良い。改めて肝に銘じておきたいなと思ったのだった。

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