2013/12/29

ヴィオラ版のデュクリュック「ソナタ」の演奏

サクソフォンの世界では有名なデュクリュック「ソナタ」のヴィオラ版録音をご紹介。

ヴィオラを演奏するのは、Jarita Ng(→公式サイト)。香港出身で、トリニティ・カレッジとミシガン大学に学び、現在はライス大学で勉強を続けているヴィオリスト/ヴァイオリニストだそうだ。ちょっと調べてみたところ、ミシガン大学つながりで、Donald Sinta Quartetのメンバーと交流があるようで、推測だがそんなところからデュクリュックを演奏することになったのではないかな、と思う。

まずはその音域に注目。ぐっと1.5倍くらいに拡張されている感覚。第4楽章冒頭のフラジオレット音域など、最初は驚くが、何度か聴いているうちにしっくりきてしまう。また、第2楽章でのピツィカートなど、サクソフォンでは決してできない表現もあり、複雑な気分。また、長大なフレーズを弾ききるその持続力はヴィオラならではのものだろう。

数年前に訳出したデュクリュックのバイオグラフィでも見ながら聴いていただければと思う。

ところで…不勉強で申し訳ないんですが、アルトサクソフォン版が先、ヴィオラ版が後からできたんでしたっけ(逆でしたっけ)。

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