2013/03/20

カメラのこと

珍しく、カメラの話題。

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2010年の春に、Canon PowerShot S90(以下PSS90)を購入して以来、カメラで写真を撮ることが楽しくなってしまった。2012年の春にはSony NEX-5N(以下NEX)を購入して弄り倒し、さらにカメラの面白さを感じている。

PSS90を購入するまでは、特にデジカメというものに興味を持っておらず、せいぜい重要場面やメモしたい対象を携帯電話付属のカメラで撮影する程度だった。なぜデジカメを購入したいと思ったのかは覚えていないのだが、とにかくデジカメを買おうと考え、当時評判となっていたPSS90を選んだ。

手元に届いたその日の夜、アパートを出て街中を数枚撮影。暗い場所でもブレない写真が撮れることに驚いて、嬉しくてTwitterに写真をアップしたところ、D氏に「絞り優先で2.0まで開いて、ISO400くらいにすると良い」とのアドバイスを受けた。その通りにしたところ、先ほどのものとは格段に違う美しい写真が撮影できた。思えばこの瞬間からハマってしまったのかもしれない。

約32,000円という価格は決して安くなかったが、結果的に良い選択だった。暗がりも綺麗に撮れるし、明るい所ではAUTOにしておけば間違いなく良い写真が撮れる。サイズも魅力で、ジーンズのポケットにも収まってしまうほどの小ささは、常時の持ち歩きを促すものだった。スナップ用途が多いので、持ち歩きが気にならないサイズはありがたかった。二年間かけて20000枚以上を撮影。バカみたいな写真から渾身の一枚、さらに偶然の美しさというような写真まで、様々なショットが混在しているが、しっかりと減価償却できたと思っている。

ひとつ不満だったのは、プロ写真家が撮影する人物のポートレイトで見るような、被写体がくっきり&背景が良くボケる、という写真が撮れないことだった。ずっと不思議だったのだが(調べろよ、って話だが)、ある時カメラ好きの友達にその話をしたところ、そのような写真が撮れる条件は、下記の3つだと教えてもらった。

・焦点距離が長いこと
・F値が小さいこと
・撮像素子のサイズが大きいこと

PSS90は、F値は最小2.0だが、とにかく撮像素子のサイズが小さいと(1/1.7インチ)。そのため、どのような設定で撮影しても背景ボケは望めない、とのことだった。よし、それならと、PSS90の購入から二年を迎える頃に次のカメラを検討。一眼レフは大きすぎて持ち歩かなくなるのが目に見えてるし、コンパクトはセンサーサイズが小さいものばかりだし、ということで、カメラ界を席巻しつつあったミラーレスにターゲットを定めた。

オリンパス、パナソニック、ソニー等、各社がミラーレスを取り揃えており、かなり迷った。最終的には、高感度性能に定評があったNEX-5Nに決めた。操作性はこの際考えないことにして、基本性能と価格のバランスを考えた。また、レンズのラインナップがそこまで広がっていないこと(=レンズ沼にハマらない)も、決め手の一つだった。

タイの洪水の影響を受けて、なかなか価格が下がらないところ、NEXのダブルレンズキットをエイヤッと60,000円ほどで購入。さらに、背景がよくボケるポートレイトレンズ「SEL50F18」も同時に入手。お金は一年かけて貯め続けた500円玉貯金から出した(苦笑)。

結果、こちらもとても良い買い物をしたと思っている。サイズや操作性は予想通りいまいちだが、それを除けば非常にしっかりした画を出してくれるのだ。特に高感度におけるノイズ処理は見事で、ISO3200程度までは易々と扱えることには驚かされた。バリアングル液晶、ムービー性能(フルHD/60p)、スウィングパノラマ、連射性能といった、購入時にはあまり重視しなかった付加要素も、意外なほどに使用機会が多く、単純な写真撮りにプラスされた楽しみを覚えてしまった。

所持している標準ズームレンズ(18-55mm)、パンケーキレンズ(16mm単焦点)、ポートレイトレンズ(50mm)の3本を取り替える楽しさ。レンズを替えるとここまで見える世界が変わってしまうのかという驚きに虜になり、昨年末にはパンケーキレンズ用のフィッシュアイコンバータを買いたした。

特に演奏関連のイベントではよく持ち歩き、これまでにおよそ12,000枚ほどを撮影。昨年のWSC参加時の写真をはじめとして、このカメラでしか撮ることのできなかった写真がたくさんある。なにか気合を入れて撮影するということはほとんどなく、スナップがほとんど。明るい所でも暗い所でも、AUTOでマトモな画を作ってくれる、というのはありがたい。


上から順に、ポートレイトレンズ(人物)、ポートレイトレンズ(風景)、フィッシュアイコンバーターでそれぞれ撮影した写真。

ポートレイトレンズ(50mm=換算75mm)を使って撮影した写真は、Facebookのアルバムにしてある(友人以外には公開していないが…)。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.3525284222719.2144681.1590563815&type=3

そういえば、サックス吹きにはカメラ好きの方も多く(藝大サックス科にはカメラ部があると聞いたけれど、ホントかなあ?)時々話が合うのが面白い。所詮私のレベルでは趣味というほどにはおこがましいほどではあるが、視野や交友関係を広げる意味でも、これからも細々とカメラ弄りを続けていきたいと思っている。

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