2013/02/04

リサイタル・ノヴァ(上野耕平氏出演)を聴いた

先の週末は、素敵な演奏をたくさん聴くことができて、本当に嬉しかったな。そして日曜の夜に、またまた素晴らしい演奏を聴けた。

【リサイタル・ノヴァ 上野耕平(サクソフォーン)】
日時:2月3日(日)午後8時20分~9時00分
出演:上野耕平(sax)、黒岩航紀(pf)
プログラム:
J.ドゥメルスマン - 幻想曲
J.S.バッハ - 組曲第3番よりアリア(G線上のアリア)
吉松隆 - ファジイバード・ソナタ
R.ヴィードーフ - Sax-O-Phun
R.ヴィードーフ - サキソフォビア

ということで、昨日夜のリサイタル・ノヴァを聴いた。この番組、初めて聴いたのだが面白いですね。本田聖嗣氏の名調子(あまりにも流暢な喋りに、まさか本職がピアニストだとは思わなかった)とともに楽しむ新進気鋭の音楽家の凝縮された40分、という感じで、とても充実した聴後感を得ることができる。

ドゥメルスマンから素晴らしい演奏に感銘を受けた。これまで何度か聴いた上野耕平さんの演奏の個性が、特に最近わかるようになってきたような…。音楽家として最も大切なことは、やはり1曲、ワンフレーズ、そして一音聴いた瞬間に、誰の演奏であるかがわかることである。その極地に近づきつつあるのかもしれない。「G線上のアリア」は、ちょっと今まで聴いたことのないような音色でびっくりしてしまった…。

「ファジイバード」は、管打で演奏した曲だそうだが、その演奏は上野さんにとってとても集中できた本番になったとのこと。それはぜひその場で聴いてみたかったなと思えたのだが…リサイタル・ノヴァでの演奏もすごかった!特に驚いたのは第3楽章。ここまで説得力のあるアドリブは、須川展也氏のCD「ファジイバード」と双璧をなすほどのものだったかもしれない。完全に即興だったのだろうか?

最後は最近よく取り上げるというヴィードーフを2作品。聴き手を楽しませたい!という純粋な気持ちと、技術や音楽性の高さが、高い次元で融合している様を楽しむことができた。上野さんの演奏で、ヴィードーフの他の作品も聴いてみたいなあ。

そういえば、エアチェック(ネットラジオでもエアチェックっていうのかな?)していたのだが、うっかり録音中にUSBデバイスを挿してしまい、変なアラート音が入ったのが残念。

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