2012/08/17

Philip Glass: Music with Changing Parts

「PHILIP GLASS: Music with Changing Parts(Nonesuch 075597932560)」を聴いた。フィリップ・グラスを聴き始めた時に聴いていたのは、「ミシマ」などの透明な叙情性を感じる作品ばかりで、すぐに聴かなくなってしまったのだが、比較的最近(といってもここ3年ほどか)になって、グラスの別の側面を知った。その中でもフィリップ・グラス・アンサンブルの演奏は特にインパクトが大きかった。"大音量による倍音効果を目指す"などという、ちょっと他では考えつかないような方向性には驚いたものだ。ジョン・ギブソンやジャック・クリプルといったサクソフォン奏者が参加しているのも魅力的であった。

「Music with Changing Parts」は、60分超におよぶフィリップ・グラス・アンサンブルの音の洪水である。サクソフォンの音もよく聴こえる。夏の夜、少しずつ気温が下がってきたところで、何も考えずに聴いてみるのも良いかもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿