こちらが確定版とのこと。それにしても、WSCネタばかりですみません。まだおみやげの話題にすら移っていないのに…。
最初に流れるファンキーな四重奏は何かなあと思ったら、コングレスの実行委員長Richard Ingham氏参加するScottish Saxophone Ensembleの演奏。そういえば、Ingham氏は作曲家としても活動しているのであった。続く超絶のソプラノサクソフォンは、バリー・コッククロフト氏(どこかで見たことがある顔だと思った)。続いてRNCMのサクソフォン・オーケストラ、Jabra Lathan氏とBenjamin Price氏のソプラノサックスデュオ。ノリノリで演奏するパーカッション付きの四重奏(暗譜)は、コスタリカからやって来たSONSAX。これはぜひライブでも聴いてみたかったところ。最後の賑やかな演奏は、フィリップ・ガイス氏指揮のストラスブール音楽院サクソフォンアンサンブルの「クレツマー・サルサ」。
2012/07/31
2012/07/30
WSC Videos on Adolphesax.com
Adolphesax.comに、先日行われた世界サクソフォン・コングレスのビデオが続々とアップロードされている。Younger Hallで行われた初日夕方のコンチェルト・コンサートや吹奏楽とのコンチェルト・コンサートや、Buchanan Theatre、St.Leonards Auditorium、Byre Theatre他、各会場でのコンサートもアップされ始めた。
さすがに会場では全て観て回ることはできないから、こうやって全て記録されているのは有難い。画質・音質も素晴らしい。すべての演奏において、改めて驚異的な演奏レベルに驚かされる。
http://www.adolphesax.com/index.php?option=com_hwdvideoshare&task=viewcategory&Itemid=884&cat_id=66&lang=es
いまのところ、会場でも聴いたソプラノサクソフォンと吹奏楽のための新作「死者の書」を聴き返して、ラッセル・ピーターソンのトリオ・エクセルシオールを聴いているところ。サクソフォンとフルート、ピアノのためのトリオ第2番がなかなか面白く、またチック・コリアのスペインは"ソプラノサックス独壇場状態"であるのを楽しんだ。ファンキーだなあ(笑)。
オススメがあれば、またピックアップしてご紹介する予定。
さすがに会場では全て観て回ることはできないから、こうやって全て記録されているのは有難い。画質・音質も素晴らしい。すべての演奏において、改めて驚異的な演奏レベルに驚かされる。
http://www.adolphesax.com/index.php?option=com_hwdvideoshare&task=viewcategory&Itemid=884&cat_id=66&lang=es
いまのところ、会場でも聴いたソプラノサクソフォンと吹奏楽のための新作「死者の書」を聴き返して、ラッセル・ピーターソンのトリオ・エクセルシオールを聴いているところ。サクソフォンとフルート、ピアノのためのトリオ第2番がなかなか面白く、またチック・コリアのスペインは"ソプラノサックス独壇場状態"であるのを楽しんだ。ファンキーだなあ(笑)。
オススメがあれば、またピックアップしてご紹介する予定。
2012/07/29
サクゴレンさん&TSQ合同練習~飲み会
朝から夕方まで、練馬総合教育センターでサクゴレンさんとTsukuba Saxophone Quartetで合同練習。9/29に、保谷こもれびホールにおいてジョイントコンサートを開くのだが、そのジョイントステージの練習だった。長生淳「八重奏曲」を中心に、みっちりと。段階的に練習していけば目指すゴールには到達できそうな感じだが、難所は数多い。
練習後は、練馬の「ネリマノダイコンヤ」にて練習打ち上げ。美味しい料理とお酒を存分に楽しんだ。このお店はホントにいいなあ。
練習後は、練馬の「ネリマノダイコンヤ」にて練習打ち上げ。美味しい料理とお酒を存分に楽しんだ。このお店はホントにいいなあ。
世界サクソフォンコングレス参加のススメ
今回イギリス、スコットランドのセント・アンドリューズ大学において、Richard Inghamディレクターの下開催された第16回世界サクソフォン・コングレス。イギリスのごく小さな町で開催されたにも関わらず、世界中からたくさんのサクソフォン奏者が集結し、全体として非常に大きな盛り上がりを見せていた。
コンチェルト・コンサートには世界的に有名な奏者が数多く招聘され聴き応えがあったし、応募団体も多く新作初演も多数(魅力的な作品の多いこと!)、サクソフォンの枠を超えてしまったようなパフォーマンスを繰り広げる団体はどれも光っていたし、さらにOpenDayと銘打ったアマチュア向けのイベントあり、学術的なイベントあり、とにかく盛りだくさん&大成功だったと思う。
もちろん、この成功の裏には、ディレクターを始めとした数多くのスタッフの働きが大きく寄与しているわけで、改めてこの場を借りて感謝申し上げる次第。
さて、今回のコングレスだが、言ってしまえば、集結したサクソフォン奏者を結びつける要素は「クラシック・サクソフォン」というキーワードのみである。あとは国籍も言語もバックグラウンドも、バラバラなのだ。しかし、各団体や個人が自身の最高の演奏・レパートリーを披露し、お互いがその演奏を理解して喝采を送り、ひとたび演奏が終わればパブで酒を飲み交わす。国際コンクールと違い、学生からベテランまで万遍なく集まってくるというのも面白いし、もちろんお互いをライバル視する緊張感はない。私は、これ以上魅力的な「クラシック・サクソフォン」のイベントを知らない。
にも関わらず、日本からの参加者は全体の割合からすれば非常に少なかった。現在日本で活動していて演奏者として参加したのが8人(宗貞先生、原博巳さん、上野耕平くん、あとTSQ)、現在日本国外で活動していて参加した日本人(杉原真人さん、安井寛絵さん、伊藤あさぎさん、井上ハルカさんなど)も、きちんと把握できていないが、それほど多くはないはず。聴衆としての参加も、石渡先生、早瀬さん、日下部さん、松下洋くん、小澤瑠衣さんくらいで、ほとんどいなかった。
もったいない!例えば、ディナンのコンクールの参加者のうち日本人が毎回1/3を占めているような状況を考えると、これだけコングレスへの日本人参加者が少ない状況が不思議なのだ。行き帰りの交通費は平日行き平日帰りとすれば13万程度、宿泊費が6000円×5泊で3万円、参加費1万+α程度でフリーパス+演奏者としての参加費をまかなうことができる。これで6日間の全日程の演奏が聴けて、20分間演奏できて…と考えれば、破格であろう。地理的な遠さは如何ともしがたいが、それを言えば国際コンクールだって同じだ。
2015年はフランスのストラスブールで第17回のコングレスが開かれる予定。私は声を大にして言いたい「日本からコングレスへ参加しよう!」これまでに考えたこともない素晴らしい体験があなたを待っているはず。そして、できれば演奏者として参加し、日本の優れたサクソフォンを存分に世界に知らしめようではないか。
コンチェルト・コンサートには世界的に有名な奏者が数多く招聘され聴き応えがあったし、応募団体も多く新作初演も多数(魅力的な作品の多いこと!)、サクソフォンの枠を超えてしまったようなパフォーマンスを繰り広げる団体はどれも光っていたし、さらにOpenDayと銘打ったアマチュア向けのイベントあり、学術的なイベントあり、とにかく盛りだくさん&大成功だったと思う。
もちろん、この成功の裏には、ディレクターを始めとした数多くのスタッフの働きが大きく寄与しているわけで、改めてこの場を借りて感謝申し上げる次第。
さて、今回のコングレスだが、言ってしまえば、集結したサクソフォン奏者を結びつける要素は「クラシック・サクソフォン」というキーワードのみである。あとは国籍も言語もバックグラウンドも、バラバラなのだ。しかし、各団体や個人が自身の最高の演奏・レパートリーを披露し、お互いがその演奏を理解して喝采を送り、ひとたび演奏が終わればパブで酒を飲み交わす。国際コンクールと違い、学生からベテランまで万遍なく集まってくるというのも面白いし、もちろんお互いをライバル視する緊張感はない。私は、これ以上魅力的な「クラシック・サクソフォン」のイベントを知らない。
にも関わらず、日本からの参加者は全体の割合からすれば非常に少なかった。現在日本で活動していて演奏者として参加したのが8人(宗貞先生、原博巳さん、上野耕平くん、あとTSQ)、現在日本国外で活動していて参加した日本人(杉原真人さん、安井寛絵さん、伊藤あさぎさん、井上ハルカさんなど)も、きちんと把握できていないが、それほど多くはないはず。聴衆としての参加も、石渡先生、早瀬さん、日下部さん、松下洋くん、小澤瑠衣さんくらいで、ほとんどいなかった。
もったいない!例えば、ディナンのコンクールの参加者のうち日本人が毎回1/3を占めているような状況を考えると、これだけコングレスへの日本人参加者が少ない状況が不思議なのだ。行き帰りの交通費は平日行き平日帰りとすれば13万程度、宿泊費が6000円×5泊で3万円、参加費1万+α程度でフリーパス+演奏者としての参加費をまかなうことができる。これで6日間の全日程の演奏が聴けて、20分間演奏できて…と考えれば、破格であろう。地理的な遠さは如何ともしがたいが、それを言えば国際コンクールだって同じだ。
2015年はフランスのストラスブールで第17回のコングレスが開かれる予定。私は声を大にして言いたい「日本からコングレスへ参加しよう!」これまでに考えたこともない素晴らしい体験があなたを待っているはず。そして、できれば演奏者として参加し、日本の優れたサクソフォンを存分に世界に知らしめようではないか。
2012/07/28
演奏会情報:ソプラノ・ピアノ・サクソフォーンによるJoint Concert
先週気仙沼の演奏でご一緒したばかりの日下部任良さんの演奏会情報。本日14:00から、しかも京都市ということで、このお知らせがどのくらい効果を持つのかは謎…であるが。
【Soprano, Piano and Saxophone JOINT CONCERT ~ココロ、つなぐ歌 Vol.2~】
日時:2012年7月28日(土)14:00開演
会場:京都市立堀川音楽高等学校 音楽ホール
料金:一般 2,000円 学生 1,000円
プログラム:
R.ムチンスキー - アルトサクソフォンとピアノのためのソナタ
W.ベンソン - エオリアン・ソング
F.リスト - オーベルマンの谷
L.バーンスタイン - 音楽なんて大嫌い!
J.ニン - オランダの版画より「ヴェイエールの歌」他
主催:ココロ、つなぐ歌 実行委員会
後援:京都市立芸術大学真声会
何といっても、ホアキン・ニンの「ヴェイエールの歌」が興味深い。ご存知、ロンデックス氏の室内楽作品集に収録され、よく知られているが実演に接する機会は少ない(実際はメゾ・ソプラノ歌手が想定されているが、今回はソプラノ歌手との共演とのこと)。サクソフォンと声楽の、響きのトリッキーさを引き出した現代作品は多いが、美しい部分だけをすくい取って作品にまとめたものは少ないだろう。そもそも、完成が1933年なのだ!ロンデックスの目録にはE.Rykensに捧げられた、と書いてあるが、これはサクソフォン奏者の名前なのだろうか。
【Soprano, Piano and Saxophone JOINT CONCERT ~ココロ、つなぐ歌 Vol.2~】
日時:2012年7月28日(土)14:00開演
会場:京都市立堀川音楽高等学校 音楽ホール
料金:一般 2,000円 学生 1,000円
プログラム:
R.ムチンスキー - アルトサクソフォンとピアノのためのソナタ
W.ベンソン - エオリアン・ソング
F.リスト - オーベルマンの谷
L.バーンスタイン - 音楽なんて大嫌い!
J.ニン - オランダの版画より「ヴェイエールの歌」他
主催:ココロ、つなぐ歌 実行委員会
後援:京都市立芸術大学真声会
何といっても、ホアキン・ニンの「ヴェイエールの歌」が興味深い。ご存知、ロンデックス氏の室内楽作品集に収録され、よく知られているが実演に接する機会は少ない(実際はメゾ・ソプラノ歌手が想定されているが、今回はソプラノ歌手との共演とのこと)。サクソフォンと声楽の、響きのトリッキーさを引き出した現代作品は多いが、美しい部分だけをすくい取って作品にまとめたものは少ないだろう。そもそも、完成が1933年なのだ!ロンデックスの目録にはE.Rykensに捧げられた、と書いてあるが、これはサクソフォン奏者の名前なのだろうか。
2012/07/26
マスランカ氏四重奏曲委嘱コンソーシアム
佐藤渉さんから、下記ご案内を頂いた。「マウンテン・ロード」や「レシテーション・ブック」といった四重奏の傑作を生み出してきたマスランカ氏が、現在新作の四重奏曲を準備していることはすでに知られていることだろう。その作品の、共同委嘱のお誘いである。とにかくマスランカ氏への委嘱作品ということで、歴史に残る傑作が仕上がってくることは間違いないだろう。その楽譜に名前が刻まれるだなんて、考えただけでワクワクするではないか。
ちなみに「アマチュアのサクソフォングループ向けの案内」とのことだが、アマチュアの中には音大生・音大生の団体も含まれるとの回答を佐藤渉さんより得ている。
Tsukuba Saxophone Quartetとしてもぜひ参加したいところだが、ヨーロッパ演奏旅行直後ということで活動資金(?)が底を尽きており、ちょいと厳しいかな(^^;
----------
雲井雅人サックス四重奏団より皆様へのお知らせです。
この度、我々雲井雅人サックス四重奏団は、D.マスランカ氏に新曲を委嘱する為のコンソーシアム(共同委嘱団体)を立ち上げることとなりました。サックスの為の重要かつ歴史的な作品を生み出してきたD.マスランカ氏は、このコンソーシアムの為にサックス四重奏曲を作曲中です。
コンソーシアムへ参加ご希望の方は、下記e-mailアドレスまでお知らせください。御質問もお待ちしております。
以下、条件を列記します。
・一カルテット、もしくは一個人のエントリー・フィーは5万円。
・2012年9月30日以降、各団体または個人に一部ずつ、マスランカ氏直筆サイン入りの楽譜(スコア+パート譜)が贈られる。
・2012年9月30日以降、一年間、コンソーシアム・メンバーのみに楽曲の使用が許される。(演奏、録音を含む)
・出版されるこの楽曲のスコアに、個人名またはアンサンブル名+メンバーの名前(ローマ字表記×4人)が永久に付記される。
締切りは8月15日とさせて頂きます。
ご検討よろしくお願い致します。
雲井雅人サックス四重奏団
ugh1870112[at]yahoo.co.jp
※メール送信の際は上記メールアドレス中の[at]を@に変えて下さい。
ちなみに「アマチュアのサクソフォングループ向けの案内」とのことだが、アマチュアの中には音大生・音大生の団体も含まれるとの回答を佐藤渉さんより得ている。
Tsukuba Saxophone Quartetとしてもぜひ参加したいところだが、ヨーロッパ演奏旅行直後ということで活動資金(?)が底を尽きており、ちょいと厳しいかな(^^;
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雲井雅人サックス四重奏団より皆様へのお知らせです。
この度、我々雲井雅人サックス四重奏団は、D.マスランカ氏に新曲を委嘱する為のコンソーシアム(共同委嘱団体)を立ち上げることとなりました。サックスの為の重要かつ歴史的な作品を生み出してきたD.マスランカ氏は、このコンソーシアムの為にサックス四重奏曲を作曲中です。
コンソーシアムへ参加ご希望の方は、下記e-mailアドレスまでお知らせください。御質問もお待ちしております。
以下、条件を列記します。
・一カルテット、もしくは一個人のエントリー・フィーは5万円。
・2012年9月30日以降、各団体または個人に一部ずつ、マスランカ氏直筆サイン入りの楽譜(スコア+パート譜)が贈られる。
・2012年9月30日以降、一年間、コンソーシアム・メンバーのみに楽曲の使用が許される。(演奏、録音を含む)
・出版されるこの楽曲のスコアに、個人名またはアンサンブル名+メンバーの名前(ローマ字表記×4人)が永久に付記される。
締切りは8月15日とさせて頂きます。
ご検討よろしくお願い致します。
雲井雅人サックス四重奏団
ugh1870112[at]yahoo.co.jp
※メール送信の際は上記メールアドレス中の[at]を@に変えて下さい。
2012/07/25
TsukubaSQヨーロッパ演奏旅行(9日目~帰国)
7/15~7/16、帰国日。
朝はゆっくりと支度。チェックアウトは12:00まで追加料金無し、13:45の飛行機ということで、たくさんの荷物を詰め込むのに四苦八苦しながら準備を進めた。アローラホテル・ヒースローからバスでターミナル3に移動。バス降り場からチェックイン・カウンターまでは少々距離があるが、特に迷わず進むことができた。ターミナル3に入ると、眼前にヴァージン・アトランティックのカウンターが飛び込んでくる。
チェックイン時に機内持込み制限25kgをほんの100g下回り、追加料金無しとなったのは偶然にしては出来過ぎでは。空港内のおみやげには目もくれず、あとは搭乗待ち。飛行機が飛び立つ瞬間は実にあっけなく、やはり旅の終わりは寂しいものである。
帰りの機内では、写真を眺めたりおしゃべりしたりしていたら、11時間以上のフライトもあっという間。機内食で出た日本の味付けの煮物に、少々感動する。ほぼ予定通り、7/16日の9:30に成田空港着。むわっとした暑さに、ああ日本に帰ってきたのだなと実感する。
成田空港から自宅アパートまでは2時間少々の行程。身体は疲れていて荷物+楽器は重かったが、なんとなくこれまでのことを思い出しながら、また次の計画に思いを馳せるのであった。
----------
以上、9回に渡って演奏旅行レポートをお送りした。あまりサクソフォンと関係ない部分もあり恐縮だが、自分用のメモも兼ねているのでご容赦いただきたい。初めてのヨーロッパ行きが、まさかこんな(良い意味で)とんでもない旅行になるとは、一年前の今ですら予想できなかったことだ。本業の方もかなり忙しく、練習・準備の段階でも大変な思いをしたが、なんとか最後までやりぬくことができた。終わってみれば良い思い出ばかりである。
もうここまでできてしまえば、よほどの事がない限り怖いものなし。あとは日々の鍛錬・研究に戻り、次の演奏機会に向けてコツコツと練習を重ねていこうと思う。
コングレスでもらったもの、買ったものについては追ってブログ上で紹介する予定。
朝はゆっくりと支度。チェックアウトは12:00まで追加料金無し、13:45の飛行機ということで、たくさんの荷物を詰め込むのに四苦八苦しながら準備を進めた。アローラホテル・ヒースローからバスでターミナル3に移動。バス降り場からチェックイン・カウンターまでは少々距離があるが、特に迷わず進むことができた。ターミナル3に入ると、眼前にヴァージン・アトランティックのカウンターが飛び込んでくる。
チェックイン時に機内持込み制限25kgをほんの100g下回り、追加料金無しとなったのは偶然にしては出来過ぎでは。空港内のおみやげには目もくれず、あとは搭乗待ち。飛行機が飛び立つ瞬間は実にあっけなく、やはり旅の終わりは寂しいものである。
帰りの機内では、写真を眺めたりおしゃべりしたりしていたら、11時間以上のフライトもあっという間。機内食で出た日本の味付けの煮物に、少々感動する。ほぼ予定通り、7/16日の9:30に成田空港着。むわっとした暑さに、ああ日本に帰ってきたのだなと実感する。
成田空港から自宅アパートまでは2時間少々の行程。身体は疲れていて荷物+楽器は重かったが、なんとなくこれまでのことを思い出しながら、また次の計画に思いを馳せるのであった。
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以上、9回に渡って演奏旅行レポートをお送りした。あまりサクソフォンと関係ない部分もあり恐縮だが、自分用のメモも兼ねているのでご容赦いただきたい。初めてのヨーロッパ行きが、まさかこんな(良い意味で)とんでもない旅行になるとは、一年前の今ですら予想できなかったことだ。本業の方もかなり忙しく、練習・準備の段階でも大変な思いをしたが、なんとか最後までやりぬくことができた。終わってみれば良い思い出ばかりである。
もうここまでできてしまえば、よほどの事がない限り怖いものなし。あとは日々の鍛錬・研究に戻り、次の演奏機会に向けてコツコツと練習を重ねていこうと思う。
コングレスでもらったもの、買ったものについては追ってブログ上で紹介する予定。
Delangle appears on Documentary Video of Berio
Reuven Heckerが監督したルチアーノ・ベリオのドキュメンタリーの中に、ドゥラングル教授が一瞬だけ映り、ベリオ「Sequenza XIb」を演奏しているのを発見した。全編は長いのだが、下記Part1の最終部。
ごく一部だが、実に見事な演奏である。「The Solitary Saxophone(BIS CD-640)」を思い出すが、やはりライヴということがあってか、比較にならないファンキーさ。「Sequenza XIb」からこのような印象を受けるのは初めてかもしれない。ベリオの口からも、思わず「Amazing」との言葉が漏れる。
ボローニャ大学のホールにおける収録だが、ベリオの隣にいるメガネをかけたオジサンは誰かなと思いきや、実はウンベルト・エーコではないですかあ(!)とか。
ごく一部だが、実に見事な演奏である。「The Solitary Saxophone(BIS CD-640)」を思い出すが、やはりライヴということがあってか、比較にならないファンキーさ。「Sequenza XIb」からこのような印象を受けるのは初めてかもしれない。ベリオの口からも、思わず「Amazing」との言葉が漏れる。
ボローニャ大学のホールにおける収録だが、ベリオの隣にいるメガネをかけたオジサンは誰かなと思いきや、実はウンベルト・エーコではないですかあ(!)とか。
2012/07/24
TsukubaSQヨーロッパ演奏旅行(8日目)
7/14、アンドリュースからロンドンへ。
帰りの飛行機が7/15のため(火曜日から仕事が始まる)コングレス滞在は7/13の夜まで。大変名残惜しいが、7/14の朝にはアンドリュースを出発することとなった。引き続きコングレスとGAPのセミナーに参加する小倉くんとは、ここでお別れ。TSQの4人とユカさんでの移動である。
DRAをチェックアウトし、New Hallまで歩き、New Hallから大型タクシーでルーカース駅まで移動。なぜか電車の時間を勘違いして(SXがSturday Exceptだなんて…)、ルーカース駅で1時間待ちぼうけとなったが、朝ごはんを買って食べたりクマのぬいぐるみと写真を撮って遊んだりしていた。ルーカース駅からヘイマーケット駅まで電車、ヘイマーケット駅からはバス:AIRLINK 100でエジンバラ空港へ。戻るルートなので勝手知ったる感じで楽チン。荷物は重いけど…。
エジンバラ空港で少し時間があったので、ちゃんとした朝食を採った。パン中心の主食に耐えられなくなってきて、さすがにそろそろ日本食が恋しくなってくるころだ。ロンドン行きの飛行機で、楽器用に購入したはずの座席が確保されていないというトラブルはあったものの、航空機内の空きスペースに仕舞われ、預け荷物はなんとか回避できて良かった。出発が遅れ、到着が13:30過ぎ。
最終日宿泊場所の、アローラホテル・ヒースローまでは、タクシー移動…だったのだが、なんと、通常サイズのタクシー(Black Cab)に5人+荷物+楽器を押し込むという、なかなかスリリングな移動となった。アローラホテル・ヒースローは、空港ごく近くのホテル。設備・サービスの割に価格が抑えられており、帰還日の前泊場所としてはもってこいだ。
ターミナル3まで無料のバスで、空港から中心街のピカデリーサーカス駅までは地下鉄で移動。けっこう時間がかかる。ピカデリーサーカス駅前の広場は、まるで渋谷のような賑わい(それでもやっぱり渋谷のほうが賑やか)。街の至る所には開催目前となるロンドンオリンピックに関連した装飾が施され、その浮つきっぷりを全身で感じ取ってきた。ブラブラと歩いて、フォートナム・アンド・メイソンで買い物を楽しみ、パブでビールとフィッシュ&チップス、そしてもちろんビールを味わい、さらに街中を散策しながらビッグベン…じゃなかった、エリザベス・タワーへ。演奏が主たる目的の旅行であったため、なんだかこうやって観光っぽくゆるりと歩きまわるのは、不思議な感じ。自分も、ロンドン到着後は一気に気が抜けて、先ゆく女性4人組に付いて行くだけなのだった。
最後に、ウエストミンスター橋を対岸へと向かって渡り、ロンドン・アイに乗ってみた。宇宙船のカプセルのような全面形の観覧車で、ロンドンの夜景を一望できるのだ。見事にライトアップされたビッグベン、その他のランドマークを眺めながらの、一周およそ30分。写真を撮っていたら、あっという間であった。
ウォータールー駅から乗り換えを挟んでヒースロー空港第3ターミナルへ。そこからバスでわずか10分で、アローラホテル・ヒースローへと戻った。
帰りの飛行機が7/15のため(火曜日から仕事が始まる)コングレス滞在は7/13の夜まで。大変名残惜しいが、7/14の朝にはアンドリュースを出発することとなった。引き続きコングレスとGAPのセミナーに参加する小倉くんとは、ここでお別れ。TSQの4人とユカさんでの移動である。
DRAをチェックアウトし、New Hallまで歩き、New Hallから大型タクシーでルーカース駅まで移動。なぜか電車の時間を勘違いして(SXがSturday Exceptだなんて…)、ルーカース駅で1時間待ちぼうけとなったが、朝ごはんを買って食べたりクマのぬいぐるみと写真を撮って遊んだりしていた。ルーカース駅からヘイマーケット駅まで電車、ヘイマーケット駅からはバス:AIRLINK 100でエジンバラ空港へ。戻るルートなので勝手知ったる感じで楽チン。荷物は重いけど…。
エジンバラ空港で少し時間があったので、ちゃんとした朝食を採った。パン中心の主食に耐えられなくなってきて、さすがにそろそろ日本食が恋しくなってくるころだ。ロンドン行きの飛行機で、楽器用に購入したはずの座席が確保されていないというトラブルはあったものの、航空機内の空きスペースに仕舞われ、預け荷物はなんとか回避できて良かった。出発が遅れ、到着が13:30過ぎ。
最終日宿泊場所の、アローラホテル・ヒースローまでは、タクシー移動…だったのだが、なんと、通常サイズのタクシー(Black Cab)に5人+荷物+楽器を押し込むという、なかなかスリリングな移動となった。アローラホテル・ヒースローは、空港ごく近くのホテル。設備・サービスの割に価格が抑えられており、帰還日の前泊場所としてはもってこいだ。
ターミナル3まで無料のバスで、空港から中心街のピカデリーサーカス駅までは地下鉄で移動。けっこう時間がかかる。ピカデリーサーカス駅前の広場は、まるで渋谷のような賑わい(それでもやっぱり渋谷のほうが賑やか)。街の至る所には開催目前となるロンドンオリンピックに関連した装飾が施され、その浮つきっぷりを全身で感じ取ってきた。ブラブラと歩いて、フォートナム・アンド・メイソンで買い物を楽しみ、パブでビールとフィッシュ&チップス、そしてもちろんビールを味わい、さらに街中を散策しながらビッグベン…じゃなかった、エリザベス・タワーへ。演奏が主たる目的の旅行であったため、なんだかこうやって観光っぽくゆるりと歩きまわるのは、不思議な感じ。自分も、ロンドン到着後は一気に気が抜けて、先ゆく女性4人組に付いて行くだけなのだった。
最後に、ウエストミンスター橋を対岸へと向かって渡り、ロンドン・アイに乗ってみた。宇宙船のカプセルのような全面形の観覧車で、ロンドンの夜景を一望できるのだ。見事にライトアップされたビッグベン、その他のランドマークを眺めながらの、一周およそ30分。写真を撮っていたら、あっという間であった。
ウォータールー駅から乗り換えを挟んでヒースロー空港第3ターミナルへ。そこからバスでわずか10分で、アローラホテル・ヒースローへと戻った。
2012/07/23
TsukubaSQヨーロッパ演奏旅行(7日目)
7/13、コングレス見学と、夕方にTsukubaSQステージ。
この日は朝から原博巳さんの演奏。まずはNew Hall(アコモデーションのひとつ)に集合。New Hallのラウンジでオーティス・マーフィ氏が今日のTsukuba Saxophone Quartetのステージに来てくれるとのこと…気合いが入る。皆でタクシーを使って向かった…のだが、出発が遅れ、行き先を間違え、St.Salvatore Chapelに着いた頃には演奏が始まっていたのだった。マシスの終楽章を教会後方のスペースで聴き、なんとか2曲目の鈴木純明氏作品から座席で聴くことができた。マシスは、非常に古典的な響きのする作品で、まるでバッハの無伴奏作品のよう。マシスと、特殊奏法を交えた鈴木氏の「スフルスティック」「スラップスティック」の対比は、実に面白いことだ。高い集中力での演奏を終え、聴衆から大喝采を浴びていた。
続いて、St.Leonards Auditoriumに移動して、Amigo Saxophone Collectiveを聴く。道中、ハルカさんと合流し、会場では寛絵さんと合流した。このピーター・ペレン氏と、伊藤あさぎさんが参加しているのだ。一曲目は間に合わなかったが、二曲目に演奏された新作?の名曲コラージュ選のような作品が面白かった。4重奏なのになぜか5本で演奏されたときの微妙な空気感がなんとも。4重奏にもかかわらず、5人で吹きたい!となり、やむなくこのような演奏形態になったとのこと。あさぎさんはテナーだった。
10:00からはロシアの若き天才(まだ13才くらいのはず)、Matvey Sherlingを同じ会場で聴いた。今回はプロモーターとして父親(作曲家でもある)が同行していた。母親はピアニスト。最初に演奏されたのは、父であるYuri Sherlingの「サクソフォン協奏曲」見事なテクニックと輝かしく大音量の音色で、グネーシン音楽アカデミーのシャポシュニコワ教授門下であることがすぐにわかった。続いて、ジャズか?ドゥメルスマンか?の二択式リクエストで、ジャズが演奏されたのだが、枯れた空気感から渋い音色、そしてもちろんテクニックまで、ここまで完成されているのは恐れ入る。
街中で、マリー・ベルナデット・シャリエ氏とお話し、写真も撮ってもらってテンション急上昇。次はジョン・サンペン氏とマリリン・シュルード氏のレクチャー「In Celebration of John Cage」を聞く。ケージ氏とサクソフォンの関わり、サンペン氏が「Four5」の委嘱に至った経緯などが話された。自分のリスニング能力について、やはり少し難しい話になるととたんに内容がわからなくなるなあと思い知った。ちなみに、「Four5」の世界初演は、1992年にイタリア・ペザーロで行われた第10回世界サクソフォーンコングレスの場だったそうな。20年の時を経て、ふたたびコングレスの場で演奏されるということに、ある種大きな感動を覚えた。
続いて、Younger Hallで、ヴァンサン・ダヴィッドのマスタークラスをちらと覗いて、終わってすぐにAdolphesax.comの運営メンバーと初めてお会いした。これまでインターネット上でしか交流がなかったものの、こうやって直接あって話せるのもWSCの醍醐味である。日本に関するプロジェクトに関して簡単に打ち合わせ、再会を約束して別れた。
Younger Hallではカリーナ・ラッシャーのマスタークラスが開かれた。マスタークラス開演前に、カリーナ・ラッシャー女史のところに駆け寄っていろいろと話したのだが、長年シガード・ラッシャーについて調査・研究を行なってきた私にとってはとにかく夢の様な体験だ。日本語でラッシャーについて雑誌等に書いていること、今度出版される予定の「Rascher Reader」について日本に紹介したいことなど話すと、とても喜んでくれた。マスタークラス自体は、カリーナ・ラッシャーの教育者としての偉大さを感じることとなった。受講生のレベルにはやや疑問を感じたが、それぞれのレベルに合わせた見事な立ちふるまい。「Never play without thinking」という一言が、いまだに頭に残っている。
続いて、ちょっとだけトレード・ブースに顔を出す。Tenor Saxophone IndexでPierre Jodlowski「Mixtion」を加えてくれ!と懇願し、Astute MusicでAndy Scott「Dark Rain」収録CDの出版予定について聴き、RICOのブースでフィリップ・ガイス氏と写真を撮ってもらい、RICOロゴ入りマグカップをもらい、ポリカーボネイト・サクソフォンを吹くガイス氏に驚嘆し、バーバラ・トンプソン氏と写真を撮ってもらい、楽譜を購入し…と、ひとしきり遊んでしまった。
杉原真人さんと、イギリス在住のトリオのコラボレーションによるキャチュオール・ダンシュの演奏を聴きに。チャイコフスキー「くるみ割り人形」、ラヴェル「クープランの墓」、ガーシュウィンの「3つの前奏曲」を演奏していた。すべて杉原さんの編曲とのことだが、見事な筆致に恐れいった。この編成のレパートリーはまだ非常に少ないため、こういった演奏・編曲をきっかけに広まっていくと良いな、ということを考えた。
St.Leonards Auditoriumに移動し、Kristine Grayの演奏をちょっとだけ聴いた後に、他の演奏を聴きたい気持ちを抑えてTsukuba Saxophone Quartetのリハーサル。St.Leonardsって、高校なんですよ。リハーサル用として通されたのは、その高校の地理教室。向かいの教室では、なんとパリ国立高等音楽院のアンサンブルが、ジャン=ドニ・ミシャ氏とともにリハーサル中(^^;途中、やはりパリ国立高等音楽院在籍中の井上ハルカさんが聴きに来てくれるなど、いろいろと緊張感のあるなかの、最終チェックとなった。
我々のステージの前では、St.Leonards Auditoriumでは、アルゼンチンの奏者が気合たっぷりのタンゴを演奏中!熱いタンゴがドアの外にまで漏れ聞こえてきた。いよいよTsukuba Saxophone Quartetの出番。St.Leonards Auditoriumの本日のトリということもあってか、お客さんもたくさん入っている。「琉球幻想曲」をなんとか演奏し終えると、喝采の声も飛んできた!嬉しい!ちょっと前にでて簡単に自己紹介とスピーチをしたのだが、そこで客席になんとドゥラングル氏とボーンカンプ氏を見つけてしまい、超緊張。「シャコンヌ」は、(自分だけ)猛烈な緊張の中演奏することとなった(^^;そういうわけで、いろいろと個人的な反省はあるのだが…なんとか最後まで演奏することができた。
終演後、たくさんの人に良かったよ、と言ってもらい、嬉しかった。日本から何冊か購入して持っていった2曲の楽譜も、すぐ無くなってしまい…。Siam Saxophone Quartetの方々と撮った写真や、ドゥラングル氏、ボーンカンプ氏、石渡先生と撮った写真は、宝物だ。おそらく、この先何があっても撮ることが出来ないであろう写真!(クリックすると拡大します)
一旦DRAに戻り、夕方20:30に街の中心部に集合。コングレスの日本人参加者による集まり。早瀬さんがコーディネイトしてくださって、石渡先生、宗貞先生、原博巳先生、杉原真人さん、安井寛絵さん、伊藤あさぎさん、松下洋くん、日下部さん、井上ハルカさん、小澤瑠衣さん、上野耕平くんとTsukuba Saxophone Quartetの5人&ユカさんが集まった。
日本を・世界を代表するサクソフォン奏者ばかり集まる中、恐縮だったが、集まってパーティが始まってしまえば実に楽しいものだ!サーブされた料理はどれも美味しいもので、特にトムヤンクンとカレーが絶品!とても充実した時間を過ごした。最後は集合写真も撮って、散会。この写真も良い思い出!
帰り際、DRAに帰ろうとすると、なんとインターナショナル・サクソフォン・カルテットのメンバーとロンデックス氏がタクシー乗り場に登場!驚いた。つい勢いで写真撮ってもらっちゃいました(笑)。ロンデックス氏を筆頭とするメンバーで大型タクシーに乗り込んで、DRAまで。最後の最後にまた素敵な思い出ができたなあ。
この日は朝から原博巳さんの演奏。まずはNew Hall(アコモデーションのひとつ)に集合。New Hallのラウンジでオーティス・マーフィ氏が今日のTsukuba Saxophone Quartetのステージに来てくれるとのこと…気合いが入る。皆でタクシーを使って向かった…のだが、出発が遅れ、行き先を間違え、St.Salvatore Chapelに着いた頃には演奏が始まっていたのだった。マシスの終楽章を教会後方のスペースで聴き、なんとか2曲目の鈴木純明氏作品から座席で聴くことができた。マシスは、非常に古典的な響きのする作品で、まるでバッハの無伴奏作品のよう。マシスと、特殊奏法を交えた鈴木氏の「スフルスティック」「スラップスティック」の対比は、実に面白いことだ。高い集中力での演奏を終え、聴衆から大喝采を浴びていた。
続いて、St.Leonards Auditoriumに移動して、Amigo Saxophone Collectiveを聴く。道中、ハルカさんと合流し、会場では寛絵さんと合流した。このピーター・ペレン氏と、伊藤あさぎさんが参加しているのだ。一曲目は間に合わなかったが、二曲目に演奏された新作?の名曲コラージュ選のような作品が面白かった。4重奏なのになぜか5本で演奏されたときの微妙な空気感がなんとも。4重奏にもかかわらず、5人で吹きたい!となり、やむなくこのような演奏形態になったとのこと。あさぎさんはテナーだった。
10:00からはロシアの若き天才(まだ13才くらいのはず)、Matvey Sherlingを同じ会場で聴いた。今回はプロモーターとして父親(作曲家でもある)が同行していた。母親はピアニスト。最初に演奏されたのは、父であるYuri Sherlingの「サクソフォン協奏曲」見事なテクニックと輝かしく大音量の音色で、グネーシン音楽アカデミーのシャポシュニコワ教授門下であることがすぐにわかった。続いて、ジャズか?ドゥメルスマンか?の二択式リクエストで、ジャズが演奏されたのだが、枯れた空気感から渋い音色、そしてもちろんテクニックまで、ここまで完成されているのは恐れ入る。
街中で、マリー・ベルナデット・シャリエ氏とお話し、写真も撮ってもらってテンション急上昇。次はジョン・サンペン氏とマリリン・シュルード氏のレクチャー「In Celebration of John Cage」を聞く。ケージ氏とサクソフォンの関わり、サンペン氏が「Four5」の委嘱に至った経緯などが話された。自分のリスニング能力について、やはり少し難しい話になるととたんに内容がわからなくなるなあと思い知った。ちなみに、「Four5」の世界初演は、1992年にイタリア・ペザーロで行われた第10回世界サクソフォーンコングレスの場だったそうな。20年の時を経て、ふたたびコングレスの場で演奏されるということに、ある種大きな感動を覚えた。
続いて、Younger Hallで、ヴァンサン・ダヴィッドのマスタークラスをちらと覗いて、終わってすぐにAdolphesax.comの運営メンバーと初めてお会いした。これまでインターネット上でしか交流がなかったものの、こうやって直接あって話せるのもWSCの醍醐味である。日本に関するプロジェクトに関して簡単に打ち合わせ、再会を約束して別れた。
Younger Hallではカリーナ・ラッシャーのマスタークラスが開かれた。マスタークラス開演前に、カリーナ・ラッシャー女史のところに駆け寄っていろいろと話したのだが、長年シガード・ラッシャーについて調査・研究を行なってきた私にとってはとにかく夢の様な体験だ。日本語でラッシャーについて雑誌等に書いていること、今度出版される予定の「Rascher Reader」について日本に紹介したいことなど話すと、とても喜んでくれた。マスタークラス自体は、カリーナ・ラッシャーの教育者としての偉大さを感じることとなった。受講生のレベルにはやや疑問を感じたが、それぞれのレベルに合わせた見事な立ちふるまい。「Never play without thinking」という一言が、いまだに頭に残っている。
続いて、ちょっとだけトレード・ブースに顔を出す。Tenor Saxophone IndexでPierre Jodlowski「Mixtion」を加えてくれ!と懇願し、Astute MusicでAndy Scott「Dark Rain」収録CDの出版予定について聴き、RICOのブースでフィリップ・ガイス氏と写真を撮ってもらい、RICOロゴ入りマグカップをもらい、ポリカーボネイト・サクソフォンを吹くガイス氏に驚嘆し、バーバラ・トンプソン氏と写真を撮ってもらい、楽譜を購入し…と、ひとしきり遊んでしまった。
杉原真人さんと、イギリス在住のトリオのコラボレーションによるキャチュオール・ダンシュの演奏を聴きに。チャイコフスキー「くるみ割り人形」、ラヴェル「クープランの墓」、ガーシュウィンの「3つの前奏曲」を演奏していた。すべて杉原さんの編曲とのことだが、見事な筆致に恐れいった。この編成のレパートリーはまだ非常に少ないため、こういった演奏・編曲をきっかけに広まっていくと良いな、ということを考えた。
St.Leonards Auditoriumに移動し、Kristine Grayの演奏をちょっとだけ聴いた後に、他の演奏を聴きたい気持ちを抑えてTsukuba Saxophone Quartetのリハーサル。St.Leonardsって、高校なんですよ。リハーサル用として通されたのは、その高校の地理教室。向かいの教室では、なんとパリ国立高等音楽院のアンサンブルが、ジャン=ドニ・ミシャ氏とともにリハーサル中(^^;途中、やはりパリ国立高等音楽院在籍中の井上ハルカさんが聴きに来てくれるなど、いろいろと緊張感のあるなかの、最終チェックとなった。
我々のステージの前では、St.Leonards Auditoriumでは、アルゼンチンの奏者が気合たっぷりのタンゴを演奏中!熱いタンゴがドアの外にまで漏れ聞こえてきた。いよいよTsukuba Saxophone Quartetの出番。St.Leonards Auditoriumの本日のトリということもあってか、お客さんもたくさん入っている。「琉球幻想曲」をなんとか演奏し終えると、喝采の声も飛んできた!嬉しい!ちょっと前にでて簡単に自己紹介とスピーチをしたのだが、そこで客席になんとドゥラングル氏とボーンカンプ氏を見つけてしまい、超緊張。「シャコンヌ」は、(自分だけ)猛烈な緊張の中演奏することとなった(^^;そういうわけで、いろいろと個人的な反省はあるのだが…なんとか最後まで演奏することができた。
終演後、たくさんの人に良かったよ、と言ってもらい、嬉しかった。日本から何冊か購入して持っていった2曲の楽譜も、すぐ無くなってしまい…。Siam Saxophone Quartetの方々と撮った写真や、ドゥラングル氏、ボーンカンプ氏、石渡先生と撮った写真は、宝物だ。おそらく、この先何があっても撮ることが出来ないであろう写真!(クリックすると拡大します)
一旦DRAに戻り、夕方20:30に街の中心部に集合。コングレスの日本人参加者による集まり。早瀬さんがコーディネイトしてくださって、石渡先生、宗貞先生、原博巳先生、杉原真人さん、安井寛絵さん、伊藤あさぎさん、松下洋くん、日下部さん、井上ハルカさん、小澤瑠衣さん、上野耕平くんとTsukuba Saxophone Quartetの5人&ユカさんが集まった。
日本を・世界を代表するサクソフォン奏者ばかり集まる中、恐縮だったが、集まってパーティが始まってしまえば実に楽しいものだ!サーブされた料理はどれも美味しいもので、特にトムヤンクンとカレーが絶品!とても充実した時間を過ごした。最後は集合写真も撮って、散会。この写真も良い思い出!
帰り際、DRAに帰ろうとすると、なんとインターナショナル・サクソフォン・カルテットのメンバーとロンデックス氏がタクシー乗り場に登場!驚いた。つい勢いで写真撮ってもらっちゃいました(笑)。ロンデックス氏を筆頭とするメンバーで大型タクシーに乗り込んで、DRAまで。最後の最後にまた素敵な思い出ができたなあ。
2012/07/22
TsukubaSQヨーロッパ演奏旅行(6日目)
7/12。世界サクソフォーン・コングレスをじっくり見学する日。
なにを聴こうかと思案しつつ会場付近へ。知っている名前がなかったので、とりあえずSt.Leonards Chapelという最も小さな会場(およそ40席程度)に入ると、サクソフォンとクラリネットのデュオ、Guzman-Natalieが新作を演奏中。特にサクソフォンの、フラジオ音域まで含むプレイの巧さに衝撃を受け、あわててプロフィールを参照するとなんとあのJames Houlikのお弟子さんではないか。師匠も師匠なら、弟子も弟子というものだ。すごかった。こういった思いがけない開拓も、コングレス参加の魅力の一つだ。
続いてSt.Leonards Auditoriumで、アメリカの有名な奏者のひとり、Thomas Liley氏の演奏を聴いた。ルソー氏、チェ氏がいらっしゃったので、写真を撮ってもらった。石渡先生と一緒に聴いたのだが、石渡先生がルソー氏の招きでアメリカでマスタークラスを開いたとき、Liley氏は受講生だったのだそうだ。キャンフィールド氏の新作「ソナタ・アフター・ブラームス」は、サクソフォン、ヴァイオリンとピアノのために書かれた作品で、キャンフィールド氏らしい親しみやすい曲調と構成感で、素敵な作品だ。なんと、キャンフィールド氏隣席(写真左)。
続いて、Julia Nolanの演奏でJan Friedlin「Broceliande Concerto in Five Scenes」とColin MacDonald氏の新作を聴く。中堅~ベテランという感じの女流奏者だったが、安定したテクニックや音楽性に感銘を受けた。Karen Dufour & Scott Mitchellは、ごくごく短い新作を演奏。ちょうどこのとき、St.Leonards Auditoriumの外でジョン・サンペン John Sampen氏と話すことができた。私は、かつてサンペン氏のレパートリーであるサクソフォンとエレクトロニクスのためのMark Bunce「Waterwings」を演奏したことがあったのでぜひ話したいと思っていたのだ。新作「シュレイディンガーの猫」の話や、私に会ったことをBunce氏にも話してくれるとのこと。
そのサンペン氏の演奏で、ヴァイオリン、サクソフォン、ピアノのためのMarilyn Shrude「Within Silence」。ごく静かな曲調だが、煌めくような掛け合いなど、見せ場も多い。サンペン氏の美しい音色やアタック、ヴィブラートは、CDで聴いても知っていたのだが、ライヴで聴くとさらに感動が増す。
Byre Theatreで、松下洋くんオススメ、スペインのPedrosaxを聴いた。特殊奏法とエフェクタをふんだんに使いながら自作を演奏し…と書くとなんだかありがちだが、そのテクニックはこれまでサクソフォンが到達した最高クラスのものであり、自作曲の印象も雄大な自然を感じさせるような強烈なもので、これはかなり衝撃的だった。昔YouTubeで観たことがあったことを思い出した。それだけYouTubeの演奏も印象深かったということだろう。
Byre Theatreのカフェで石渡先生、松下くん、上野くん、ルイさんとお昼ご飯を食べ、引き続いて同会場でガイス氏のKarlaxに関するプレゼンテーションを聞いた。演奏メインというよりは、プレゼンテーションがメインであり、例の「ジャングル・モーフィン」も、ヨナタン・ラウティオラ氏とともに、Karlaxを触って間もない学生?が演奏していた。Karlaxユーザーの裾野を広げるためのプレゼン、という印象だ。
その次にPolaris Duoというサクソフォンとハープの女性のデュオで、アポロSQのメンバーとしても知られるロブ・バックランド Rob Buckland氏、アンディ・スコット Andy Scott氏の新作を聴いた。バックランド氏の作品は互いの美しい響きを強調したような印象、スコット氏の作品はハープらしからぬアグレッシヴな印象を残す。2人とも会場を訪れており、バックランド氏とは簡単にお話しすることもできた。
ちらとYounger Hallをのぞいてみると、サクソフォンオーケストラ「Several World Massed Saxophones」のリハーサル中。アマチュアの即席結成のサクソフォンオーケストラ演奏イベントで、一日かけて新作のリハーサルを行い、夕方に演奏するという形。何人か有名なプロフェッショナルの演奏家も混じっており、本当はこちらの本番も聴きたかったのだが、とにかく大量のイベントが同時進行するなかではどうしても難しい。
その後は、再びSt.Leonards Auditoriumへ移動し、Jonathan Nicholの演奏でソプラノサクソフォン2重奏を2曲と、テナーサクソフォンのソロ(大喝采)を1曲聴いた。本当に、全く名前を知らないにも関わらず見事な演奏をするプレイヤーばかりで驚いてしまう。続いて、Christopher Kocherという奏者が主宰するアルト、テナー、フルート、ピアノの団体。フルート以外は完全にジャズのスタイルで、セロニアス・モンクのメドレーを楽しむ。
この次がアルノ・ボーンカンプ氏だったのだが、あまりの人気ぶりに直前のステージを聴いていた聴衆が捌けず、ほとんどの並び待ちの人たち(石渡先生やドゥラングル教授までも…)が締め出しをくらいそうになったところ、現場スタッフの機転でなんとか床に座って聴くのはOKとなり、無事開演した。「アルルの女」のメロディの断片を、現代的な和声、リズムでミキシングしたような作品。作曲者自身のピアノで世界初演された。ボーンカンプ氏をライヴで聴くのは初めてだが、下手に触るとやけどしそうな熱い音楽性は、一朝一夕には身につかないものだろう。長時間の作品を、聴き手をひきつけながら吹ききってしまう構成感もすばらしい…等々、その特徴を挙げていけばきりがない。
ボーンカンプ氏の演奏のあとBuchanan Theatreでインターナショナル・サクソフォン四重奏団の演奏を聴いた。全員がロンデックス氏の弟子で、ジャン=ピエール・バラグリオリ氏(フランス)、ウィリアム・ストリート氏(カナダ)、宗貞啓二氏(日本)、リチャード・ディーラム氏(アメリカ)という超大御所ぞろい。とにかく宗貞先生のテナーの音色が美しく、そこばかり聴いてしまったのだが、アンサンブルとしても不思議な温度を持ち、実に楽しく聴けた。フランソワ・ロセの日本風作品も興味深い。
夕食をカフェで食べた後(男性陣は皆ウェイターのルチーダに視線釘付け)、Byre Theatreでアポロ・サクソフォン・オーケストラの演奏を聴く。バーバラ・トンプソン女史のドキュメンタリーが流された後、彼女のサクソフォン・オーケストラのための作品が5曲演奏された。サクソフォン・オーケストラ、というものに対するサウンドやアンサンブルの考え方の違いなど興味深いが、やはりここでの一番の印象はバーバラの作品のおもしろさだろう!ファンク・サクソフォン奏者でもあるという彼女の、ポップな要素をうまくクラシカルな作品にマッピングする手腕に感銘を受けた。最初から最後まで、まるでほとんどジャズのノリである。最後には客席からバーバラ登場、大きな喝采を受けていた。
この日はアポロ・サクソフォン・オーケストラの演奏で幕。タクシーでDRAまで戻った。
なにを聴こうかと思案しつつ会場付近へ。知っている名前がなかったので、とりあえずSt.Leonards Chapelという最も小さな会場(およそ40席程度)に入ると、サクソフォンとクラリネットのデュオ、Guzman-Natalieが新作を演奏中。特にサクソフォンの、フラジオ音域まで含むプレイの巧さに衝撃を受け、あわててプロフィールを参照するとなんとあのJames Houlikのお弟子さんではないか。師匠も師匠なら、弟子も弟子というものだ。すごかった。こういった思いがけない開拓も、コングレス参加の魅力の一つだ。
続いてSt.Leonards Auditoriumで、アメリカの有名な奏者のひとり、Thomas Liley氏の演奏を聴いた。ルソー氏、チェ氏がいらっしゃったので、写真を撮ってもらった。石渡先生と一緒に聴いたのだが、石渡先生がルソー氏の招きでアメリカでマスタークラスを開いたとき、Liley氏は受講生だったのだそうだ。キャンフィールド氏の新作「ソナタ・アフター・ブラームス」は、サクソフォン、ヴァイオリンとピアノのために書かれた作品で、キャンフィールド氏らしい親しみやすい曲調と構成感で、素敵な作品だ。なんと、キャンフィールド氏隣席(写真左)。
続いて、Julia Nolanの演奏でJan Friedlin「Broceliande Concerto in Five Scenes」とColin MacDonald氏の新作を聴く。中堅~ベテランという感じの女流奏者だったが、安定したテクニックや音楽性に感銘を受けた。Karen Dufour & Scott Mitchellは、ごくごく短い新作を演奏。ちょうどこのとき、St.Leonards Auditoriumの外でジョン・サンペン John Sampen氏と話すことができた。私は、かつてサンペン氏のレパートリーであるサクソフォンとエレクトロニクスのためのMark Bunce「Waterwings」を演奏したことがあったのでぜひ話したいと思っていたのだ。新作「シュレイディンガーの猫」の話や、私に会ったことをBunce氏にも話してくれるとのこと。
そのサンペン氏の演奏で、ヴァイオリン、サクソフォン、ピアノのためのMarilyn Shrude「Within Silence」。ごく静かな曲調だが、煌めくような掛け合いなど、見せ場も多い。サンペン氏の美しい音色やアタック、ヴィブラートは、CDで聴いても知っていたのだが、ライヴで聴くとさらに感動が増す。
Byre Theatreで、松下洋くんオススメ、スペインのPedrosaxを聴いた。特殊奏法とエフェクタをふんだんに使いながら自作を演奏し…と書くとなんだかありがちだが、そのテクニックはこれまでサクソフォンが到達した最高クラスのものであり、自作曲の印象も雄大な自然を感じさせるような強烈なもので、これはかなり衝撃的だった。昔YouTubeで観たことがあったことを思い出した。それだけYouTubeの演奏も印象深かったということだろう。
Byre Theatreのカフェで石渡先生、松下くん、上野くん、ルイさんとお昼ご飯を食べ、引き続いて同会場でガイス氏のKarlaxに関するプレゼンテーションを聞いた。演奏メインというよりは、プレゼンテーションがメインであり、例の「ジャングル・モーフィン」も、ヨナタン・ラウティオラ氏とともに、Karlaxを触って間もない学生?が演奏していた。Karlaxユーザーの裾野を広げるためのプレゼン、という印象だ。
その次にPolaris Duoというサクソフォンとハープの女性のデュオで、アポロSQのメンバーとしても知られるロブ・バックランド Rob Buckland氏、アンディ・スコット Andy Scott氏の新作を聴いた。バックランド氏の作品は互いの美しい響きを強調したような印象、スコット氏の作品はハープらしからぬアグレッシヴな印象を残す。2人とも会場を訪れており、バックランド氏とは簡単にお話しすることもできた。
ちらとYounger Hallをのぞいてみると、サクソフォンオーケストラ「Several World Massed Saxophones」のリハーサル中。アマチュアの即席結成のサクソフォンオーケストラ演奏イベントで、一日かけて新作のリハーサルを行い、夕方に演奏するという形。何人か有名なプロフェッショナルの演奏家も混じっており、本当はこちらの本番も聴きたかったのだが、とにかく大量のイベントが同時進行するなかではどうしても難しい。
その後は、再びSt.Leonards Auditoriumへ移動し、Jonathan Nicholの演奏でソプラノサクソフォン2重奏を2曲と、テナーサクソフォンのソロ(大喝采)を1曲聴いた。本当に、全く名前を知らないにも関わらず見事な演奏をするプレイヤーばかりで驚いてしまう。続いて、Christopher Kocherという奏者が主宰するアルト、テナー、フルート、ピアノの団体。フルート以外は完全にジャズのスタイルで、セロニアス・モンクのメドレーを楽しむ。
この次がアルノ・ボーンカンプ氏だったのだが、あまりの人気ぶりに直前のステージを聴いていた聴衆が捌けず、ほとんどの並び待ちの人たち(石渡先生やドゥラングル教授までも…)が締め出しをくらいそうになったところ、現場スタッフの機転でなんとか床に座って聴くのはOKとなり、無事開演した。「アルルの女」のメロディの断片を、現代的な和声、リズムでミキシングしたような作品。作曲者自身のピアノで世界初演された。ボーンカンプ氏をライヴで聴くのは初めてだが、下手に触るとやけどしそうな熱い音楽性は、一朝一夕には身につかないものだろう。長時間の作品を、聴き手をひきつけながら吹ききってしまう構成感もすばらしい…等々、その特徴を挙げていけばきりがない。
ボーンカンプ氏の演奏のあとBuchanan Theatreでインターナショナル・サクソフォン四重奏団の演奏を聴いた。全員がロンデックス氏の弟子で、ジャン=ピエール・バラグリオリ氏(フランス)、ウィリアム・ストリート氏(カナダ)、宗貞啓二氏(日本)、リチャード・ディーラム氏(アメリカ)という超大御所ぞろい。とにかく宗貞先生のテナーの音色が美しく、そこばかり聴いてしまったのだが、アンサンブルとしても不思議な温度を持ち、実に楽しく聴けた。フランソワ・ロセの日本風作品も興味深い。
夕食をカフェで食べた後(男性陣は皆ウェイターのルチーダに視線釘付け)、Byre Theatreでアポロ・サクソフォン・オーケストラの演奏を聴く。バーバラ・トンプソン女史のドキュメンタリーが流された後、彼女のサクソフォン・オーケストラのための作品が5曲演奏された。サクソフォン・オーケストラ、というものに対するサウンドやアンサンブルの考え方の違いなど興味深いが、やはりここでの一番の印象はバーバラの作品のおもしろさだろう!ファンク・サクソフォン奏者でもあるという彼女の、ポップな要素をうまくクラシカルな作品にマッピングする手腕に感銘を受けた。最初から最後まで、まるでほとんどジャズのノリである。最後には客席からバーバラ登場、大きな喝采を受けていた。
この日はアポロ・サクソフォン・オーケストラの演奏で幕。タクシーでDRAまで戻った。
7/21~7/22:気仙沼での演奏
この週末(7/21~22)、N氏の呼びかけで集まったサクソフォン吹き8名で、宮城県気仙沼市での演奏を行なった。土曜日はネットワークオレンジ主催のお祭りで演奏。日曜日、土曜日に訪ねた商店街の方の発案で急きょ演奏を…という事になったのだった。いずれもたくさんの方に聴いていただいた。
5月に宮城県の女川町出島(いずしま)で演奏した時にも、海近くの状況に衝撃を受けたが、気仙沼市の港も同じだった。宿泊先だった旅館はかなり早くから営業再開したと伺ったが、それでも一階部分は津波が来てしまったといい、周りの建物も多くが被害を受け、地盤も沈み、昔とは違う姿だということを思い知らされてしまった。商店街は元の場所から移転して、気仙沼復興商店街・南町紫市場として再開していた。
5月の訪問の時と同じく様々に思うことがあるが、上手く文字に起こすことができない。
5月に宮城県の女川町出島(いずしま)で演奏した時にも、海近くの状況に衝撃を受けたが、気仙沼市の港も同じだった。宿泊先だった旅館はかなり早くから営業再開したと伺ったが、それでも一階部分は津波が来てしまったといい、周りの建物も多くが被害を受け、地盤も沈み、昔とは違う姿だということを思い知らされてしまった。商店街は元の場所から移転して、気仙沼復興商店街・南町紫市場として再開していた。
5月の訪問の時と同じく様々に思うことがあるが、上手く文字に起こすことができない。
2012/07/20
TsukubaSQヨーロッパ演奏旅行(5日目)
7/11。世界サクソフォーン・コングレス会場への移動日。
コングレスは昨日7/10から始まっているが会場入りは本日。朝はホテルで朝食をとる。ベルギーと同じ洋食スタイルだが、味の洗練度合いが別物。シリアルも美味しくない…オレンジジュースも薄い…(想像していたのよりも悪くはなかったけれど)。ヘイマーケット駅からは、国鉄でルーカース駅まで移動。小雨と曇り空のなか、広がる海と草原と森を眺めながら1時間ほどの旅。リアル世界の車窓から、という感じ。
ルーカース駅に着くと、まわりになにもない!そもそも、日本人観光客でルーカース駅なんかを目的地にして行く人なんて、めったにいないだろう。よっぽどのゴルフ好きが、セント・アンドリューズにある世界最古のゴルフコースを楽しむくらいか。ルーカース駅からはタクシーでセント・アンドリューズまで移動した。
セント・アンドリューズは、中世ヨーロッパ、と口に出したときに思い浮かべるような煉瓦づくりの街並みはそのまま、中を現代風にリフォームしてお店や家が建ち並んでいる。小さな街で、端から端まで歩いて15分くらい。ここに、世界中からたくさんのサクソフォン奏者が集結し、思い思いに演奏を披露しているのだ。まずはByre Theatreで受付。ここで杉原真人さんに再会!杉原さんがお仲間と借りているコテージに、我々の宿泊場所のチェックインまで荷物を置かせてもらえて、とてもありがたかった。
到着のビールを一杯戴いて、ここからは単独行動。とりあえず、Four Baritonesというニール・ビール氏とボーンカンプ氏が参加しているバリトンサックス四重奏を聴きに向かうも、なんと会場のAll Saints Church Hall(小さな教会のような場所)満員で締め出しをくらってしまった。会場外で、海鳥の声を聞きながら外に漏れ聞こえてくるバリトンサクソフォンの音色に、じっと耳を傾けた。バロック音楽をサクソフォンという楽器を使って現代に照射するそのギャップに、なんだか普通ではない感覚を得たのだった。
お昼ご飯をカフェでとって、ドゥラングル教授の演奏を聴き受付を行ったByre Theatreへ。ここで宗貞先生にご挨拶。また、宗貞先生に紹介してもらって、リチャード・ディーラム Richard Dirlam氏と話すこともできた。CDまでもらってしまった。
Byre Theatreは現代風のオーディトリウムで、会期中はPA・照明を必要とするようなステージが披露されていたようだ。ドゥラングル教授のステージは、大行列となっており、早めに並べたから良いものの、会場には入れなかった人もたくさんいたようだ。右を向くと、ミシャ氏が!ヴァンサン・ダヴィッド氏が!ロンデックス氏が!客席がものすごく豪華なことになっていた…。野平一郎「息の道」のイギリス初演。先日フランスのIRCAMで世界初演されたばかりの作品で、4種類のサクソフォンとエレクトロニクスのための、紛れもない傑作。エフェクトや電子音を効果的に使い、演奏者の体内を旅するような感覚を得た。
演奏が終わった後、松下洋くん、上野耕平くん、小澤瑠衣さんと合流。杉原さんのコテージから荷物を引き取らせてもらう。続いてAll Saints Church Hallで、ジョナサン・ヘルトン Johnathan Helton氏が主宰するOnyx Saxophone Quartetの演奏でリゲティの「6つのバガテル」を聴いたのだが、おっそろしいほどの鳴りと推進力、細かい音程やアンサンブルなどお構いなしに突き進むスタイルに、日本のサクソフォンには決してないパワーを感じた。
その後ルイさんとともに宿泊場所となるDavid Russell Apartment(DRA)に戻り、チェックイン。この夜はサクソフォンと吹奏楽のコンチェルト・コンサートということで、小倉くん、ルイさんと待ち合わせてメインホールのYounger Hallへと歩いて向かった。ホール前では原博巳さんとお会いしたが、日本でもなかなかお話しする機会はないのにセント・アンドリューズで会うだなんて、変な感じ。勢い、ミシャ氏と一緒に写真を撮ってもらい、ホール内では石渡先生やハヤセさんにご挨拶。
吹奏楽ファンにはおなじみ、クラーク・ランデル指揮、イギリス王立北部音楽院吹奏楽団(ロイヤル・ノーザン・カレッジ・ウィンドオーケストラ)。昔からCDで聴いたことがあったが、まさかライヴで聴く初めての機会がコングレスになるとは思ってもみなかった。一曲目は上野耕平くんをソロに迎えての、ピエット・スウェルツ「ウズメの踊り」!当初はグレグソンの「サクソフォン協奏曲」で申請したとのことだが、なぜか変更になったとのこと。
ソロ開始わずか30秒、渾身の演奏に、最初のセクションを吹き終える頃には会場がぐっと引き込まれているのがわかった。10分以上におよぶ超絶技巧の嵐を、聴衆を魅了する見事な演奏で駆け抜け、最後は大喝采!上野くん、セント・アンドリューズの地で、日本代表として衝撃的な世界デビューを飾ったのだった。演奏が終わった瞬間に「彼は一体何者だ?!」とプログラム冊子を慌てて開く聴衆の姿がいくつも見られた。
次の曲はスロヴェニアのザグレブ四重奏団と吹奏楽の協奏曲Mladen Tarbuk「A Streetcar named Desire」。エリック・マリエンサルによってレコーディングされているというややポップスタイルの協奏曲Dana Wilson「Time cries, hoping otherwise」は、さすがにネイサン・タノウエ氏の作品に比べれば衝撃度は小さいか。休憩時間には、ロビーで安井寛絵さん、井上ハルカさんにお会いした。
続いて作曲者臨席のもと演奏されたRoy D.Magnuson「Book of the Dead」という新作のソプラノ・サクソフォン協奏曲は、演奏は言わずもがな作品としても大変な傑作で、これから先も何度も演奏されるべきと思った。まずはレコーディングを期待したいところだ。続いて、フィリップ・ガイス氏とザグレブ四重奏団の面々をソロに立てた、民族音楽風のガイス氏自作「United Colors of Saxophones」で会場は大盛り上がり。そしてサクソフォン多重奏の「サー・パトリック」は、まるでアンコールのように演奏され、大盛況のうちに幕を閉じた。「サー・パトリック」のメンバーはとんでもないことになっており、下記のような感じ。
sn: Philipe Geiss
s: Barry Cockcroft, Cliff Leaman, Branford Marsalis, Dragan Sremec
a: Christophe Bois, Tim Roberts, Goran Mercep
t: Philippe Braquart, Sasa Nestrorovic, Damien Royannais
b: Eric Devallon, Matjaz Drevensek
bs: Ludivine Schaal
Byre Theatreでは、さらに夜中から「Journey across the Impossible」と題されたApollo Saxophone Quartetのリサイタルが開かれた。何本かの無声映画に合わせてメンバー各々が作曲し、パフォーマンスを行う、クラシック・サクソフォンの新しいエンターテイメントの形。映像素材のセレクションもセンスが良いし、音楽も楽しいしで、実に盛り上がることだ。このパフォーマンス、DVDのような形で売り出されないかなあ。終了後にカフェで軽く飲み、DRAへと戻った。
コングレスは昨日7/10から始まっているが会場入りは本日。朝はホテルで朝食をとる。ベルギーと同じ洋食スタイルだが、味の洗練度合いが別物。シリアルも美味しくない…オレンジジュースも薄い…(想像していたのよりも悪くはなかったけれど)。ヘイマーケット駅からは、国鉄でルーカース駅まで移動。小雨と曇り空のなか、広がる海と草原と森を眺めながら1時間ほどの旅。リアル世界の車窓から、という感じ。
ルーカース駅に着くと、まわりになにもない!そもそも、日本人観光客でルーカース駅なんかを目的地にして行く人なんて、めったにいないだろう。よっぽどのゴルフ好きが、セント・アンドリューズにある世界最古のゴルフコースを楽しむくらいか。ルーカース駅からはタクシーでセント・アンドリューズまで移動した。
セント・アンドリューズは、中世ヨーロッパ、と口に出したときに思い浮かべるような煉瓦づくりの街並みはそのまま、中を現代風にリフォームしてお店や家が建ち並んでいる。小さな街で、端から端まで歩いて15分くらい。ここに、世界中からたくさんのサクソフォン奏者が集結し、思い思いに演奏を披露しているのだ。まずはByre Theatreで受付。ここで杉原真人さんに再会!杉原さんがお仲間と借りているコテージに、我々の宿泊場所のチェックインまで荷物を置かせてもらえて、とてもありがたかった。
到着のビールを一杯戴いて、ここからは単独行動。とりあえず、Four Baritonesというニール・ビール氏とボーンカンプ氏が参加しているバリトンサックス四重奏を聴きに向かうも、なんと会場のAll Saints Church Hall(小さな教会のような場所)満員で締め出しをくらってしまった。会場外で、海鳥の声を聞きながら外に漏れ聞こえてくるバリトンサクソフォンの音色に、じっと耳を傾けた。バロック音楽をサクソフォンという楽器を使って現代に照射するそのギャップに、なんだか普通ではない感覚を得たのだった。
お昼ご飯をカフェでとって、ドゥラングル教授の演奏を聴き受付を行ったByre Theatreへ。ここで宗貞先生にご挨拶。また、宗貞先生に紹介してもらって、リチャード・ディーラム Richard Dirlam氏と話すこともできた。CDまでもらってしまった。
Byre Theatreは現代風のオーディトリウムで、会期中はPA・照明を必要とするようなステージが披露されていたようだ。ドゥラングル教授のステージは、大行列となっており、早めに並べたから良いものの、会場には入れなかった人もたくさんいたようだ。右を向くと、ミシャ氏が!ヴァンサン・ダヴィッド氏が!ロンデックス氏が!客席がものすごく豪華なことになっていた…。野平一郎「息の道」のイギリス初演。先日フランスのIRCAMで世界初演されたばかりの作品で、4種類のサクソフォンとエレクトロニクスのための、紛れもない傑作。エフェクトや電子音を効果的に使い、演奏者の体内を旅するような感覚を得た。
演奏が終わった後、松下洋くん、上野耕平くん、小澤瑠衣さんと合流。杉原さんのコテージから荷物を引き取らせてもらう。続いてAll Saints Church Hallで、ジョナサン・ヘルトン Johnathan Helton氏が主宰するOnyx Saxophone Quartetの演奏でリゲティの「6つのバガテル」を聴いたのだが、おっそろしいほどの鳴りと推進力、細かい音程やアンサンブルなどお構いなしに突き進むスタイルに、日本のサクソフォンには決してないパワーを感じた。
その後ルイさんとともに宿泊場所となるDavid Russell Apartment(DRA)に戻り、チェックイン。この夜はサクソフォンと吹奏楽のコンチェルト・コンサートということで、小倉くん、ルイさんと待ち合わせてメインホールのYounger Hallへと歩いて向かった。ホール前では原博巳さんとお会いしたが、日本でもなかなかお話しする機会はないのにセント・アンドリューズで会うだなんて、変な感じ。勢い、ミシャ氏と一緒に写真を撮ってもらい、ホール内では石渡先生やハヤセさんにご挨拶。
吹奏楽ファンにはおなじみ、クラーク・ランデル指揮、イギリス王立北部音楽院吹奏楽団(ロイヤル・ノーザン・カレッジ・ウィンドオーケストラ)。昔からCDで聴いたことがあったが、まさかライヴで聴く初めての機会がコングレスになるとは思ってもみなかった。一曲目は上野耕平くんをソロに迎えての、ピエット・スウェルツ「ウズメの踊り」!当初はグレグソンの「サクソフォン協奏曲」で申請したとのことだが、なぜか変更になったとのこと。
ソロ開始わずか30秒、渾身の演奏に、最初のセクションを吹き終える頃には会場がぐっと引き込まれているのがわかった。10分以上におよぶ超絶技巧の嵐を、聴衆を魅了する見事な演奏で駆け抜け、最後は大喝采!上野くん、セント・アンドリューズの地で、日本代表として衝撃的な世界デビューを飾ったのだった。演奏が終わった瞬間に「彼は一体何者だ?!」とプログラム冊子を慌てて開く聴衆の姿がいくつも見られた。
次の曲はスロヴェニアのザグレブ四重奏団と吹奏楽の協奏曲Mladen Tarbuk「A Streetcar named Desire」。エリック・マリエンサルによってレコーディングされているというややポップスタイルの協奏曲Dana Wilson「Time cries, hoping otherwise」は、さすがにネイサン・タノウエ氏の作品に比べれば衝撃度は小さいか。休憩時間には、ロビーで安井寛絵さん、井上ハルカさんにお会いした。
続いて作曲者臨席のもと演奏されたRoy D.Magnuson「Book of the Dead」という新作のソプラノ・サクソフォン協奏曲は、演奏は言わずもがな作品としても大変な傑作で、これから先も何度も演奏されるべきと思った。まずはレコーディングを期待したいところだ。続いて、フィリップ・ガイス氏とザグレブ四重奏団の面々をソロに立てた、民族音楽風のガイス氏自作「United Colors of Saxophones」で会場は大盛り上がり。そしてサクソフォン多重奏の「サー・パトリック」は、まるでアンコールのように演奏され、大盛況のうちに幕を閉じた。「サー・パトリック」のメンバーはとんでもないことになっており、下記のような感じ。
sn: Philipe Geiss
s: Barry Cockcroft, Cliff Leaman, Branford Marsalis, Dragan Sremec
a: Christophe Bois, Tim Roberts, Goran Mercep
t: Philippe Braquart, Sasa Nestrorovic, Damien Royannais
b: Eric Devallon, Matjaz Drevensek
bs: Ludivine Schaal
Byre Theatreでは、さらに夜中から「Journey across the Impossible」と題されたApollo Saxophone Quartetのリサイタルが開かれた。何本かの無声映画に合わせてメンバー各々が作曲し、パフォーマンスを行う、クラシック・サクソフォンの新しいエンターテイメントの形。映像素材のセレクションもセンスが良いし、音楽も楽しいしで、実に盛り上がることだ。このパフォーマンス、DVDのような形で売り出されないかなあ。終了後にカフェで軽く飲み、DRAへと戻った。
TsukubaSQヨーロッパ演奏旅行の写真
ぜんぶで1200枚くらい撮影したのだが、良さそうなものをピックアップしてアップロードした。Facebookのアカウントを持っていなくても見ることができる。Facebookの写真管理は、実に便利であること!
Tsukuba Saxophone QuartetのFacebookページ:
https://www.facebook.com/TsukubaSQ
写真ページへの直接リンク:
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.379458272120539.84850.113306422069060
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2012/07/18
TsukubaSQヨーロッパ演奏旅行(4日目)
7/10、ブリュッセル観光→エジンバラ移動の日。
朝は楽しみにしていたゴーフル・ドゥ・ブリュセルというベルギー・ワッフルのお店へ。ワッフルは、リエージュタイプとブリュッセルタイプが選べたのだが、特にブリュッセルタイプは今まで食べたことのないようなフワフワ感が新鮮だった。飲み物はもちろん朝のフルーツビールだ。
朝食後はホテルに荷物を預けて、ブリュッセル観光。まずは楽器博物館。とても広いスペースに、珍しい楽器がたくさん。楽器の前には3.5mmのヘッドフォンコネクタがあり、受付で借りるヘッドフォンを差し込むとその楽器の音が聴ける。写真もOKとのことで、撮りまくってしまった。サクソフォンのブースももちろん見学…コネクタを差し込むとサンジュレが流れ出した(昨日演奏したばかりでタイムリー)が、たぶん現代楽器での演奏(´・ω・`)しょんぼり。ショップでは「世界の50のヘンテコな楽器(意訳)」という本を購入。
その後は、GODIVAやneuhausの直営店に赴き、おみやげ用にチョコレートを大量購入。その場で食べたイチゴのGODIVAチョココーティングは美味だった!公園を抜けて、最後に某小僧を眺めに。ごくごく小さい通りの一角にこじんまりと佇んでいるだけだが、周りは観光客でいっぱい。
グラン・プラスを抜けてホテルに戻り、ブリュッセル中央駅から国鉄で空港へ。空港では最後のビールとピザを楽しみ、ひどく酔っぱらったまま(出国審査官に呆れられて)搭乗。ベルギーなんて、なかなか行く機会もない場所ではあるが、来ることができて本当に良かった。食事も美味しいし、街も素敵だし、人も暖かい。離陸の瞬間は、名残惜しい気持ちでいっぱいになった。
ロンドン・ヒースロー空港まで1時間、ヒースロー空港では乗り継ぎのために2時間ほど待機し、エジンバラへ向けて出発。ここでもおよそ1時間のフライト。エジンバラに到着したのは夜中の22:00くらい。日本の秋のような気候で、長袖必須だ。空港からはAIRLINK100というバスでヘイマーケット駅まで移動。ここでも疲れからかなり大変な移動となった。
宿泊先は、駅近くのホテル。あてがわれた部屋は3人用のベッドルームとめちゃくちゃ大きなパーティルームが付いており、妙にテンションが上がった。1時間だけwifiサービスを購入し、メールチェックとFacebook更新。涼しくも快適な部屋の中でゆっくりと休むことができた。
朝は楽しみにしていたゴーフル・ドゥ・ブリュセルというベルギー・ワッフルのお店へ。ワッフルは、リエージュタイプとブリュッセルタイプが選べたのだが、特にブリュッセルタイプは今まで食べたことのないようなフワフワ感が新鮮だった。飲み物はもちろん朝のフルーツビールだ。
朝食後はホテルに荷物を預けて、ブリュッセル観光。まずは楽器博物館。とても広いスペースに、珍しい楽器がたくさん。楽器の前には3.5mmのヘッドフォンコネクタがあり、受付で借りるヘッドフォンを差し込むとその楽器の音が聴ける。写真もOKとのことで、撮りまくってしまった。サクソフォンのブースももちろん見学…コネクタを差し込むとサンジュレが流れ出した(昨日演奏したばかりでタイムリー)が、たぶん現代楽器での演奏(´・ω・`)しょんぼり。ショップでは「世界の50のヘンテコな楽器(意訳)」という本を購入。
その後は、GODIVAやneuhausの直営店に赴き、おみやげ用にチョコレートを大量購入。その場で食べたイチゴのGODIVAチョココーティングは美味だった!公園を抜けて、最後に某小僧を眺めに。ごくごく小さい通りの一角にこじんまりと佇んでいるだけだが、周りは観光客でいっぱい。
グラン・プラスを抜けてホテルに戻り、ブリュッセル中央駅から国鉄で空港へ。空港では最後のビールとピザを楽しみ、ひどく酔っぱらったまま(出国審査官に呆れられて)搭乗。ベルギーなんて、なかなか行く機会もない場所ではあるが、来ることができて本当に良かった。食事も美味しいし、街も素敵だし、人も暖かい。離陸の瞬間は、名残惜しい気持ちでいっぱいになった。
ロンドン・ヒースロー空港まで1時間、ヒースロー空港では乗り継ぎのために2時間ほど待機し、エジンバラへ向けて出発。ここでもおよそ1時間のフライト。エジンバラに到着したのは夜中の22:00くらい。日本の秋のような気候で、長袖必須だ。空港からはAIRLINK100というバスでヘイマーケット駅まで移動。ここでも疲れからかなり大変な移動となった。
宿泊先は、駅近くのホテル。あてがわれた部屋は3人用のベッドルームとめちゃくちゃ大きなパーティルームが付いており、妙にテンションが上がった。1時間だけwifiサービスを購入し、メールチェックとFacebook更新。涼しくも快適な部屋の中でゆっくりと休むことができた。
2012/07/17
TsukubaSQヨーロッパ演奏旅行(3日目)
7/9、在ベルギー日本国大使館広報文化センターでのコンサートの日。
宿泊先のホテルから広報文化センターまでは、タクシーですぐ到着。お世話になる書記官のK様、所長のS様にご挨拶し、会場入りしてリハーサル。オフィスビルのフロアのような雰囲気で50人くらいはゆったりと入りそうなスペース。照明、マイクの準備も行い、まずは四重奏から合わせ始めた。心配していた楽器の調子も、悪くないコンディションだ。昼から会場準備と近くのカフェでお昼ご飯、小倉くんはピアノの調律。午後から大宅さんに会場入りしてもらってサクソフォンとピアノのリハーサル。さくっと終わりにして、開場の18:30までは各々自由に過ごした。
今回のベルギーでの演奏会、とにかく集客が不安だった。日本人会の会報や、日本語の「フリー雑誌「プチボワ」などに投稿したものの、「10人しか来なかったらどうしよう」と、常にお客様の人数に不安を感じていた。開場が近づくにつれて、驚いたことにどんどんとお客さんが入ってきた。しかも、大多数が日本人以外ということに大変驚いた。最初準備していた40席はアッという間に埋まってしまい、日下部さんやユカさんの助けを得ながら座席を準備する。最終的になんと60名!大盛況になった。
演奏会のタイトルは"Japanese and Belgian Pieces for Saxophones and Piano"と名付け、日本人作曲家による作品(アレンジを含む)と、ベルギーの作曲家による作品を演奏した。
吉松隆 - アトム・ハーツ・クラブ・カルテットより第1楽章
J.B.サンジュレ - 四重奏曲第一番より第1,4楽章
上野耕路 - N.R.の肖像より第1,4楽章
A.ピアソラ/啼鵬 - ブエノスアイレスの春・夏・秋・冬
伊藤康英 - 琉球幻想曲・ピアノ+サクソフォン五重奏版(アンコール)
たぶん、ほとんどベルギー初演。様々なジャンルを演奏したことがとても好意的に受け入れられたようだ。演奏自体にはいくらか反省点があったが…。大盛り上がりの中演奏を終えることができた。終演後には、いろいろな方に「Fantastic」と声をかけていただき、とても励みになり、嬉しかった。また、プログラム冊子に載せていなかった「琉球幻想曲」について、作曲家やタイトルをたくさん聞かれた。
終演後はタクシーでホテルへ…このタクシーがまたとんでもなくて、木製の横笛を、ラジオのポップスに合わせて吹きながら猛スピードで運転するという(もちろんハンドルなんて握っていない)…おもしろかったけど、さすがに命の危険を感じた(苦笑)。
打ち上げはホテル近くのカフェにて。演奏後のベルギービールも、また格別である。大宅さんとは一次会で別れ、二次会はコンサートで仲良くなった二人組と、カフェへ。グラン・プラスを抜けて「ピンク・エレファントに連れて行ってあげるよ」と言われて、最初何のことやらわからなかったのだが、なんとあの有名なデリリウム・カフェではないか!夜中だというのにものすごく混んでいて、とても良い雰囲気(もちろんテーブルは樽)。予想外の出来事に、感動してしまった。
その後、小腹がすいたのでタコスを食べ、ホテルに戻ってこの日は終わり。
写真は、演奏会後の集合写真。
宿泊先のホテルから広報文化センターまでは、タクシーですぐ到着。お世話になる書記官のK様、所長のS様にご挨拶し、会場入りしてリハーサル。オフィスビルのフロアのような雰囲気で50人くらいはゆったりと入りそうなスペース。照明、マイクの準備も行い、まずは四重奏から合わせ始めた。心配していた楽器の調子も、悪くないコンディションだ。昼から会場準備と近くのカフェでお昼ご飯、小倉くんはピアノの調律。午後から大宅さんに会場入りしてもらってサクソフォンとピアノのリハーサル。さくっと終わりにして、開場の18:30までは各々自由に過ごした。
今回のベルギーでの演奏会、とにかく集客が不安だった。日本人会の会報や、日本語の「フリー雑誌「プチボワ」などに投稿したものの、「10人しか来なかったらどうしよう」と、常にお客様の人数に不安を感じていた。開場が近づくにつれて、驚いたことにどんどんとお客さんが入ってきた。しかも、大多数が日本人以外ということに大変驚いた。最初準備していた40席はアッという間に埋まってしまい、日下部さんやユカさんの助けを得ながら座席を準備する。最終的になんと60名!大盛況になった。
演奏会のタイトルは"Japanese and Belgian Pieces for Saxophones and Piano"と名付け、日本人作曲家による作品(アレンジを含む)と、ベルギーの作曲家による作品を演奏した。
吉松隆 - アトム・ハーツ・クラブ・カルテットより第1楽章
J.B.サンジュレ - 四重奏曲第一番より第1,4楽章
上野耕路 - N.R.の肖像より第1,4楽章
A.ピアソラ/啼鵬 - ブエノスアイレスの春・夏・秋・冬
伊藤康英 - 琉球幻想曲・ピアノ+サクソフォン五重奏版(アンコール)
たぶん、ほとんどベルギー初演。様々なジャンルを演奏したことがとても好意的に受け入れられたようだ。演奏自体にはいくらか反省点があったが…。大盛り上がりの中演奏を終えることができた。終演後には、いろいろな方に「Fantastic」と声をかけていただき、とても励みになり、嬉しかった。また、プログラム冊子に載せていなかった「琉球幻想曲」について、作曲家やタイトルをたくさん聞かれた。
終演後はタクシーでホテルへ…このタクシーがまたとんでもなくて、木製の横笛を、ラジオのポップスに合わせて吹きながら猛スピードで運転するという(もちろんハンドルなんて握っていない)…おもしろかったけど、さすがに命の危険を感じた(苦笑)。
打ち上げはホテル近くのカフェにて。演奏後のベルギービールも、また格別である。大宅さんとは一次会で別れ、二次会はコンサートで仲良くなった二人組と、カフェへ。グラン・プラスを抜けて「ピンク・エレファントに連れて行ってあげるよ」と言われて、最初何のことやらわからなかったのだが、なんとあの有名なデリリウム・カフェではないか!夜中だというのにものすごく混んでいて、とても良い雰囲気(もちろんテーブルは樽)。予想外の出来事に、感動してしまった。
その後、小腹がすいたのでタコスを食べ、ホテルに戻ってこの日は終わり。
写真は、演奏会後の集合写真。
2012/07/16
TsukubaSQヨーロッパ演奏旅行(2日目)
7/8、この日はアントワープ在住のピアニスト、大宅裕さんとのリハーサル・デイである。
朝からホテルで皆一緒に朝食をとる。初めてのこちらでのまともな食事。パン、スクランブルエッグ、ベーコン、マッシュルーム、サラミ、シリアル、果物など、オーソドックスな朝食で特に抵抗もなく食べられ、美味しい。朝はwifiがつながりやすく(みんな使わないせい?)、とりあえず家族に向けてメールを一通送った。
ブリュッセル中央駅からアントワープ中央駅までは、国鉄で50分弱。切符は窓口で買うことができ、支払いはクレジットカードが便利。大宅さんに教えてもらった休日のワンデイ・リターン切符は通常時の半額である。改札は列車内(車掌は来たり来なかったり)。発車時刻によっては30分台で着いたり、50分以上かかったりするようだ。電車に乗って外を眺めていると、駅周辺以外は背の高い建物がほとんどなく、まばらに古めかしい煉瓦づくりの家が建ち並び、あとは草原・木が続く。当たり前だが日本には決してない風景だ。
アントワープ中央駅、由来はわからないが、とても歴史ある建物で、プラットフォームからコンコースに至るまで内装が美しく巨大な建物。ブリュッセル中央駅は現代の建物だが、アントワープ中央駅は完全に昔の建物をそのまま使ったような印象。ここで大宅さんと日下部さんと合流し、メトロで大宅さんのご自宅に向かった。駅でついついリエージュ・ワッフルなど買い食いしてしまう:-)おいしい!
メトロは地下を走ったり地上を道路とともに併走したり。途中、怪しい乗り込んできた怪しい募金活動の団体に絡まれ(1ユーロ払って黙ってもらう)、20分ほどで最寄り駅、さらにそこから5分ほど歩いて大宅さんのご自宅に到着。裏庭付きの、とてもいい雰囲気のお宅だった。
午前中は「N.R.の肖像」肖像からリハーサルを開始し、お昼ご飯に大宅さんお手製のパスタをごちそうになり(これがまた美味しかった)、午後は「琉球幻想曲」と「ブエノスアイレスの四季」をリハーサル。15:30には終え、アントワープ中央駅付近に皆で繰り出した。
有名なノートルダム大聖堂を軽く見学したあと、大宅さん行きつけ?のカフェで、初ベルギービール(アルコール度数強め)!そして蒸留酒をショットで!チーズも味わい、充実した時間を過ごした。おなかが空いたのでお隣のレストランへ。アントワープの伝統料理であるビーフシチュウや、ウサギ肉の煮込み、フルーツビールなど注文する。実に美味しかった…のだが、酔っぱらっていて気がつけば1/3は残してしまったのだった。もったいない(^^;
アントワープ中央駅付近の観覧車で遊んで、大宅さんに楽器を持ってきてもらった(感謝!)。ブリュッセル中央駅まで戻り、この日は終了。
ノートルダム大聖堂近くの広場でとった集合写真。
朝からホテルで皆一緒に朝食をとる。初めてのこちらでのまともな食事。パン、スクランブルエッグ、ベーコン、マッシュルーム、サラミ、シリアル、果物など、オーソドックスな朝食で特に抵抗もなく食べられ、美味しい。朝はwifiがつながりやすく(みんな使わないせい?)、とりあえず家族に向けてメールを一通送った。
ブリュッセル中央駅からアントワープ中央駅までは、国鉄で50分弱。切符は窓口で買うことができ、支払いはクレジットカードが便利。大宅さんに教えてもらった休日のワンデイ・リターン切符は通常時の半額である。改札は列車内(車掌は来たり来なかったり)。発車時刻によっては30分台で着いたり、50分以上かかったりするようだ。電車に乗って外を眺めていると、駅周辺以外は背の高い建物がほとんどなく、まばらに古めかしい煉瓦づくりの家が建ち並び、あとは草原・木が続く。当たり前だが日本には決してない風景だ。
アントワープ中央駅、由来はわからないが、とても歴史ある建物で、プラットフォームからコンコースに至るまで内装が美しく巨大な建物。ブリュッセル中央駅は現代の建物だが、アントワープ中央駅は完全に昔の建物をそのまま使ったような印象。ここで大宅さんと日下部さんと合流し、メトロで大宅さんのご自宅に向かった。駅でついついリエージュ・ワッフルなど買い食いしてしまう:-)おいしい!
メトロは地下を走ったり地上を道路とともに併走したり。途中、怪しい乗り込んできた怪しい募金活動の団体に絡まれ(1ユーロ払って黙ってもらう)、20分ほどで最寄り駅、さらにそこから5分ほど歩いて大宅さんのご自宅に到着。裏庭付きの、とてもいい雰囲気のお宅だった。
午前中は「N.R.の肖像」肖像からリハーサルを開始し、お昼ご飯に大宅さんお手製のパスタをごちそうになり(これがまた美味しかった)、午後は「琉球幻想曲」と「ブエノスアイレスの四季」をリハーサル。15:30には終え、アントワープ中央駅付近に皆で繰り出した。
有名なノートルダム大聖堂を軽く見学したあと、大宅さん行きつけ?のカフェで、初ベルギービール(アルコール度数強め)!そして蒸留酒をショットで!チーズも味わい、充実した時間を過ごした。おなかが空いたのでお隣のレストランへ。アントワープの伝統料理であるビーフシチュウや、ウサギ肉の煮込み、フルーツビールなど注文する。実に美味しかった…のだが、酔っぱらっていて気がつけば1/3は残してしまったのだった。もったいない(^^;
アントワープ中央駅付近の観覧車で遊んで、大宅さんに楽器を持ってきてもらった(感謝!)。ブリュッセル中央駅まで戻り、この日は終了。
ノートルダム大聖堂近くの広場でとった集合写真。
TsukubaSQヨーロッパ演奏旅行(1日目)
サクソフォンを吹き始めて15年経つが、今回のヨーロッパ演奏旅行は間違いなくこれまでの楽器に関する活動の中で最も印象深いものとなった。
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7/7、すでに7/5からロンドン入りしている小倉くんをのぞいた4名と、ソプラノちさの同僚のユカさんが、成田空港に集合。チェックイン時に楽器の機内持ち込みで少々スッタモンダし、出発時間ギリギリになってしまったが、特に大きな問題もなく搭乗。飛行機は3年前に広島に行ったとき以来で、久々の感覚。成田空港からベルギーへの経由地となるロンドン・ヒースロー空港までは、およそ12時間のフライト。機内は強い冷房が効いておりお世辞にも過ごしやすいとは言えなかったが、機内食はなかなか美味しかったし、映画もたくさんのラインナップが揃っていたしで、なんとか我慢して過ごすことができた(一睡もできなかった)。
現地時刻7/7 16:00過ぎ、ヒースロー空港到着。定刻通りいけばベルギーへの乗り継ぎまで4時間弱あったが、到着が遅れたのと入国審査の大行列に1時間弱足止めされたことがあったため、時間的にはちょうど良い感じ。ヴァージン・アトランティック航空のターミナル3から、ブリティッシュ・エアウェイズのターミナル5までは無料の電車で移動して、ターミナル5(広い!)で小倉くんと合流した。
ヒースロー空港のターミナル5からブリュッセル国際空港までは1時間弱のフライト。東京から大阪に移動するような感覚だろうか。到着は現地時刻の7/7 22:00。さらにベルギー国際空港からブリュッセル中央駅まで電車で移動。切符の券売機は超ローテク、また古めかしく重厚な国鉄の車両、ヨーロッパに到着したなあという感じがする。この時点で自宅を出発してからおよそ24時間起きっぱなしで、さすがにこのころには疲れきっていた。
ブリュッセルでは、中央駅近から徒歩で2分程度のホテルに滞在。駅近くにしてはそこそこリーズナブル(市税を入れてもひとりあたり57ユーロ程度)で、設備も綺麗。無料のwifiは恐ろしく遅くまともに使えないほどだったが、その点をのぞけば快適に過ごすことができた。この日は到着後、疲れからすぐ寝てしまった。
写真は、成田→ヒースロー間で、圏界面の上を飛んでいる時の窓からの眺め。
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7/7、すでに7/5からロンドン入りしている小倉くんをのぞいた4名と、ソプラノちさの同僚のユカさんが、成田空港に集合。チェックイン時に楽器の機内持ち込みで少々スッタモンダし、出発時間ギリギリになってしまったが、特に大きな問題もなく搭乗。飛行機は3年前に広島に行ったとき以来で、久々の感覚。成田空港からベルギーへの経由地となるロンドン・ヒースロー空港までは、およそ12時間のフライト。機内は強い冷房が効いておりお世辞にも過ごしやすいとは言えなかったが、機内食はなかなか美味しかったし、映画もたくさんのラインナップが揃っていたしで、なんとか我慢して過ごすことができた(一睡もできなかった)。
現地時刻7/7 16:00過ぎ、ヒースロー空港到着。定刻通りいけばベルギーへの乗り継ぎまで4時間弱あったが、到着が遅れたのと入国審査の大行列に1時間弱足止めされたことがあったため、時間的にはちょうど良い感じ。ヴァージン・アトランティック航空のターミナル3から、ブリティッシュ・エアウェイズのターミナル5までは無料の電車で移動して、ターミナル5(広い!)で小倉くんと合流した。
ヒースロー空港のターミナル5からブリュッセル国際空港までは1時間弱のフライト。東京から大阪に移動するような感覚だろうか。到着は現地時刻の7/7 22:00。さらにベルギー国際空港からブリュッセル中央駅まで電車で移動。切符の券売機は超ローテク、また古めかしく重厚な国鉄の車両、ヨーロッパに到着したなあという感じがする。この時点で自宅を出発してからおよそ24時間起きっぱなしで、さすがにこのころには疲れきっていた。
ブリュッセルでは、中央駅近から徒歩で2分程度のホテルに滞在。駅近くにしてはそこそこリーズナブル(市税を入れてもひとりあたり57ユーロ程度)で、設備も綺麗。無料のwifiは恐ろしく遅くまともに使えないほどだったが、その点をのぞけば快適に過ごすことができた。この日は到着後、疲れからすぐ寝てしまった。
写真は、成田→ヒースロー間で、圏界面の上を飛んでいる時の窓からの眺め。
2012/07/15
取り急ぎ
時間がないので取り急ぎ。現地時刻7/15 10:53、今日は13:45の飛行機で日本に戻る。
13日のTsukuba Saxophone Quartetの演奏@コングレスも大成功だった。個人的に演奏の面ではいろいろ反省があるものの、たくさんの方に聴いていただき、ありがたかった。石渡先生はじめ日本人参加者の方が応援に駆けつけてくれたほか、客席にはドゥラングル氏、ボーンカンプ氏、マーフィ氏まで!終演後に良かったと言ってくれてとても嬉しかった。夜中には日本人参加者の集まりもあり、とても楽しかった。
14日の早朝にはアンドリューズを出発、午後にはロンドンに到着し、午後から夕方にかけてロンドン観光。こちらも楽しかった。
詳しいレポートは日本に戻ったあとで。
13日のTsukuba Saxophone Quartetの演奏@コングレスも大成功だった。個人的に演奏の面ではいろいろ反省があるものの、たくさんの方に聴いていただき、ありがたかった。石渡先生はじめ日本人参加者の方が応援に駆けつけてくれたほか、客席にはドゥラングル氏、ボーンカンプ氏、マーフィ氏まで!終演後に良かったと言ってくれてとても嬉しかった。夜中には日本人参加者の集まりもあり、とても楽しかった。
14日の早朝にはアンドリューズを出発、午後にはロンドンに到着し、午後から夕方にかけてロンドン観光。こちらも楽しかった。
詳しいレポートは日本に戻ったあとで。
2012/07/12
Saxophonits in St.Andrews
Yesterday, we arrived at St.Andrews. So many saxophonits are joining the World Saxophone Congress. I enjoyed stages by Claude Delangle (Iki-no-Michi by Ichiro Nodaira premiered in U.K.) and concerto concert of RNCM with C.Randall.
The concerto concert was fantastic! Great soloists and great works. Especially we are glad to listening "Dance of Uzume" played be Kohei Ueno...we were excited so much.
Today, already we had breakfast. After light practicing, I will go the venues.
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Our (Tsukuba Saxophone Quartet) stage is tomorrow. July-13th 18:00 at St.Leonards Auditorium. We will perform "Ryukuan Fantasy" by Yasuhide Ito and Johann Sebastian Bach's "Chaconne" arranged by Yasuhide Ito. I have some copies of these musics. If you like them, please talk to me after our stage. I will present them to you!!
The concerto concert was fantastic! Great soloists and great works. Especially we are glad to listening "Dance of Uzume" played be Kohei Ueno...we were excited so much.
Today, already we had breakfast. After light practicing, I will go the venues.
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Our (Tsukuba Saxophone Quartet) stage is tomorrow. July-13th 18:00 at St.Leonards Auditorium. We will perform "Ryukuan Fantasy" by Yasuhide Ito and Johann Sebastian Bach's "Chaconne" arranged by Yasuhide Ito. I have some copies of these musics. If you like them, please talk to me after our stage. I will present them to you!!
2012/07/11
Arrival (Edinburgh)
We arrived Edinburgh.
Today, we walked around town of Bruxelles and enjoyed sightseeing and shopping. In afternoon, we departed from Bruxelles National Airport and went to Heathrow, then Edinburgh.
From tomorrow, we will join World Saxophone Congress in St.Andrews University.
July-11th 0:04am kuri
Today, we walked around town of Bruxelles and enjoyed sightseeing and shopping. In afternoon, we departed from Bruxelles National Airport and went to Heathrow, then Edinburgh.
From tomorrow, we will join World Saxophone Congress in St.Andrews University.
July-11th 0:04am kuri
2012/07/10
Concert in Belgium...it was Great Success!!
Tsukuba Saxophone Quartet hold concert yesterday at Embassy of Japan...it was great success!! We had expected only a few but about 60 persons came. The concert space was suitable only upto 50 persons, so we had to prepare extra seats for audiences!!
The detail about this concert, I will write in later date!!
The detail about this concert, I will write in later date!!
2012/07/09
TsukubaSQ Concert Day at Embassy of Japan in Bruxelles
Today is Tsukuba Saxophone Quartet's concert day at the Cultural and Information Centre of Embassy of Japan in Bruxelles.
[Japanese and Belgian Works for Saxophones and Piano]
Tsukuba Saxophone Quartet with Yutaka Oya
Cultural and Information Centre of Embassy of Japan in Bruxelles
July-9th (today) 18:30 open, 19:00 starts
Program:
Takashi Yoshimatsu - Atom Hearts Club Quartet mov1
Jean Baptiste Singlée - Premier Quatuor mov1&4
Koji Ueno - Ritratti di N.R.
Astor Piazzolla / Tejo - Primavera Portena, Verano Porteno, Otono Porteno, Invierno Porteno
July-9th 8:14 kuri
[Japanese and Belgian Works for Saxophones and Piano]
Tsukuba Saxophone Quartet with Yutaka Oya
Cultural and Information Centre of Embassy of Japan in Bruxelles
July-9th (today) 18:30 open, 19:00 starts
Program:
Takashi Yoshimatsu - Atom Hearts Club Quartet mov1
Jean Baptiste Singlée - Premier Quatuor mov1&4
Koji Ueno - Ritratti di N.R.
Astor Piazzolla / Tejo - Primavera Portena, Verano Porteno, Otono Porteno, Invierno Porteno
July-9th 8:14 kuri
Rehearsal Day in Antwerpen
Today is rehearsal day in Antwerpen. We visited Mr. Yutaka Oya's house and made rehearsal for tomorrow's concert. This was great time. After rehearsaling...it was Belgian Beer & Course Time!! So great and tasty glasses and dishes we took in Antwerpen.
July-8th 10:42pm kuri
July-8th 10:42pm kuri
2012/07/08
Arrival (brussels)
Yesterdays night (around 23:00), we (all members) have reached to Brussels and checked in hotel.
The speed of wifi is very slow and nonstable, so I am updating this article with the PC of hotel. Today is rehearsal day in Anvers.
7/8 7:51am kuri
The speed of wifi is very slow and nonstable, so I am updating this article with the PC of hotel. Today is rehearsal day in Anvers.
7/8 7:51am kuri
2012/07/06
明日からのTsukubaSQ旅程
Tsukuba Saxophone Quartetの明日からの旅程。ちなみにアルトのO氏は、すでにロンドン入りしている。
在ベルギー日本国大使館でのコンサートwith大宅裕さん
目的:サクソフォンのために書かれた優れた日本作品・ベルギー作品の演奏を披露し、芸術分野での文化交流に貢献する。
第16回World Saxophone Congress(セント・アンドリューズ)
目的:サクソフォン四重奏のレパートリーとして重要かつ非常に優れている、伊藤康英氏のオリジナル作品「琉球幻想曲」と、アレンジ作品「シャコンヌ」を演奏し、国外の聴衆に紹介する。
7/7昼:成田出発
7/7午後:ヒースロー空港到着
7/7午後:ヒースロー空港発
7/7夜:ブリュッセル国際空港着
7/8:アントワープの大宅裕さん宅でリハーサル
7/9午前~午後:在ベルギー日本大使館でリハーサル
7/9 19:00:在ベルギー日本大使館でコンサートwith大宅裕さん
7/10:ベルギー自由行動
7/10夕方:ブリュッセル国際空港発
7/10夕方:ヒースロー空港着
7/10夕方:ヒースロー空港発
7/10夜:エディンバラ空港着
7/11朝:エディンバラ発
7/11午前:アンドリューズ着
7/11昼~:World Saxophone Congress参加
7/13 18:30:St.Leonards Auditoriumで演奏(琉球幻想曲、シャコンヌ)
7/14朝:アンドリューズ発
7/14昼:エディンバラ空港発
7/14昼:ヒースロー空港着
7/14午後~夜間:ロンドン自由行動
7/15昼:ヒースロー空港発
7/16午前:成田空港着
とにかく移動が多いのだが、頑張ってこようと思う。幸いなことに、体調は良い。
現地で通信手段が確保できたら、逐次レポートを行う予定。
在ベルギー日本国大使館でのコンサートwith大宅裕さん
目的:サクソフォンのために書かれた優れた日本作品・ベルギー作品の演奏を披露し、芸術分野での文化交流に貢献する。
第16回World Saxophone Congress(セント・アンドリューズ)
目的:サクソフォン四重奏のレパートリーとして重要かつ非常に優れている、伊藤康英氏のオリジナル作品「琉球幻想曲」と、アレンジ作品「シャコンヌ」を演奏し、国外の聴衆に紹介する。
7/7昼:成田出発
7/7午後:ヒースロー空港到着
7/7午後:ヒースロー空港発
7/7夜:ブリュッセル国際空港着
7/8:アントワープの大宅裕さん宅でリハーサル
7/9午前~午後:在ベルギー日本大使館でリハーサル
7/9 19:00:在ベルギー日本大使館でコンサートwith大宅裕さん
7/10:ベルギー自由行動
7/10夕方:ブリュッセル国際空港発
7/10夕方:ヒースロー空港着
7/10夕方:ヒースロー空港発
7/10夜:エディンバラ空港着
7/11朝:エディンバラ発
7/11午前:アンドリューズ着
7/11昼~:World Saxophone Congress参加
7/13 18:30:St.Leonards Auditoriumで演奏(琉球幻想曲、シャコンヌ)
7/14朝:アンドリューズ発
7/14昼:エディンバラ空港発
7/14昼:ヒースロー空港着
7/14午後~夜間:ロンドン自由行動
7/15昼:ヒースロー空港発
7/16午前:成田空港着
とにかく移動が多いのだが、頑張ってこようと思う。幸いなことに、体調は良い。
現地で通信手段が確保できたら、逐次レポートを行う予定。
大宅裕さん演奏情報
7/9に在ベルギー日本大使館で共演予定の、大宅裕さんの演奏情報@山形。イメージエア音楽事務所主催。渡欧期間とかぶっているため聴くことができないが、ご盛会をお祈り申し上げる次第。
以下、イメージエアのIさんからの情報。
----------
デュオ・ブリュッセル リサイタル/『イノック・アーデン』
渡瀬英彦(フルート、朗読)+大宅裕(ピアノ)
出演者
渡瀬英彦(フルート、朗読)
大宅裕(ピアノ)
プログラム
リヒャルト・シュトラウス 作曲
・《ヴァイオリン・ソナタ 作品18》より第2楽章
インプロヴィゼーション-アンダンテ・カンタービレ
・《イノック・アーデン 作品38》
・《明日 Morgen! 作品27/4》
日時・会場
2012年7月15日(日)18時開演(17時30分開場/20時終演予定)
風雅の国・馳走舎(山形県山形市大字山寺南院4224)
チケット料金
一般・全席自由:前売り3000円/当日3500円
学生 1000円
チケット取り扱い
八文字屋本店/TENDO八文字屋 各プレイガイド
イープラス(「イノック・アーデン」と検索ください)
PeaTiX http://enoch0715.peatix.com
イメージエア音楽事務所
メール:info@imageairproject.com
TEL:03-5962-7684 / FAX:03-6740-6039
後援
山形市教育委員会
(念のため)
東京公演
2012年7月21日(土)19時30分開演
タカギクラヴィア松濤サロン(東京都渋谷区松濤1-26-4)
公演概要
《イノック・アーデン Enoch Arden》(1864)は、19世紀のイギリスの詩人、アルフレッド・テニスン(1809 - 1892)の物語詩です。
《英雄の生涯》や《ツァラトゥストラはかく語りき》などの交響詩や《ばらの騎士》《サロメ》といったオペラを生み出したリヒャルト・シュトラウスは、《イノッ
ク・アーデン》をテクストとして、当時流行していた「メロドラマ」(朗読とピアノからなる形式)を作曲しました。卓越した管弦楽法を駆使した、絢爛豪華な作風を持つ作曲家として知られるリヒャルト・シュトラウスですが、《イノック・アーデン》では先に上げた代表作とは一線を画す控えめな音楽が添えられてい
ます。しかし音楽は決して単調となること無く、卓越した情景描写をもって想像力を喚起し、物語と相まって、聴き手をより作品世界に近づけます。
ヨーロッパを中心に活躍する大宅裕が奏でる音楽に乗りナレーターを務めるのはフルーティスト・渡瀬英彦。これまでも《プラテーロとわたし》(朗読とギター)などでナレーターを務め高い評価を得ています。また演劇分野との共演も多く、音楽的視座に立って、物語の機微に迫ります。
《イノック・アーデン》の前後には、同じくリヒャルト・シュトラウスの《フルート・ソナタ》と、ソプラノ歌手のレパートリーとして取り上げられる「明日
Morgen!」を、渡瀬のフルート/フルート・ダモーレにて演奏します。物語への導入と余韻を、音楽によって感じていただける構成です。
《イノック・アーデン》は今回新たに日本語に訳したものをテクストと致します。原語上演よりもより親しみやすく、作品世界や登場人物への感情移入もよりしやす
くなるでしょう。上演回数は多いとは言えないこの作品ですが、クラシック音楽の愛好者の方にはもちろん、あまり馴染みのない方にも、哀しくも何処かに希望
を感じられる物語をお楽しみいただけるプログラムです。
以下、イメージエアのIさんからの情報。
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デュオ・ブリュッセル リサイタル/『イノック・アーデン』
渡瀬英彦(フルート、朗読)+大宅裕(ピアノ)
出演者
渡瀬英彦(フルート、朗読)
大宅裕(ピアノ)
プログラム
リヒャルト・シュトラウス 作曲
・《ヴァイオリン・ソナタ 作品18》より第2楽章
インプロヴィゼーション-アンダンテ・カンタービレ
・《イノック・アーデン 作品38》
・《明日 Morgen! 作品27/4》
日時・会場
2012年7月15日(日)18時開演(17時30分開場/20時終演予定)
風雅の国・馳走舎(山形県山形市大字山寺南院4224)
チケット料金
一般・全席自由:前売り3000円/当日3500円
学生 1000円
チケット取り扱い
八文字屋本店/TENDO八文字屋 各プレイガイド
イープラス(「イノック・アーデン」と検索ください)
PeaTiX http://enoch0715.peatix.com
イメージエア音楽事務所
メール:info@imageairproject.com
TEL:03-5962-7684 / FAX:03-6740-6039
後援
山形市教育委員会
(念のため)
東京公演
2012年7月21日(土)19時30分開演
タカギクラヴィア松濤サロン(東京都渋谷区松濤1-26-4)
公演概要
《イノック・アーデン Enoch Arden》(1864)は、19世紀のイギリスの詩人、アルフレッド・テニスン(1809 - 1892)の物語詩です。
《英雄の生涯》や《ツァラトゥストラはかく語りき》などの交響詩や《ばらの騎士》《サロメ》といったオペラを生み出したリヒャルト・シュトラウスは、《イノッ
ク・アーデン》をテクストとして、当時流行していた「メロドラマ」(朗読とピアノからなる形式)を作曲しました。卓越した管弦楽法を駆使した、絢爛豪華な作風を持つ作曲家として知られるリヒャルト・シュトラウスですが、《イノック・アーデン》では先に上げた代表作とは一線を画す控えめな音楽が添えられてい
ます。しかし音楽は決して単調となること無く、卓越した情景描写をもって想像力を喚起し、物語と相まって、聴き手をより作品世界に近づけます。
ヨーロッパを中心に活躍する大宅裕が奏でる音楽に乗りナレーターを務めるのはフルーティスト・渡瀬英彦。これまでも《プラテーロとわたし》(朗読とギター)などでナレーターを務め高い評価を得ています。また演劇分野との共演も多く、音楽的視座に立って、物語の機微に迫ります。
《イノック・アーデン》の前後には、同じくリヒャルト・シュトラウスの《フルート・ソナタ》と、ソプラノ歌手のレパートリーとして取り上げられる「明日
Morgen!」を、渡瀬のフルート/フルート・ダモーレにて演奏します。物語への導入と余韻を、音楽によって感じていただける構成です。
《イノック・アーデン》は今回新たに日本語に訳したものをテクストと致します。原語上演よりもより親しみやすく、作品世界や登場人物への感情移入もよりしやす
くなるでしょう。上演回数は多いとは言えないこの作品ですが、クラシック音楽の愛好者の方にはもちろん、あまり馴染みのない方にも、哀しくも何処かに希望
を感じられる物語をお楽しみいただけるプログラムです。
2012/07/05
Bus timetable from Leuchars station to St.Andrews
We can take bus from Leuchars station to St.Andrews bus station. Service number is 99. We can download time table from following link.
http://www.travelinescotland.com/pdfs/timetables/FIAO099A.pdf
http://www.stagecoachbus.com/PdfUploads/Timetable_9861_99%20Fife%20.pdf
Or you can search time from following link.
http://www.travelinescotland.com/
http://www.travelinescotland.com/pdfs/timetables/FIAO099A.pdf
http://www.stagecoachbus.com/PdfUploads/Timetable_9861_99%20Fife%20.pdf
Or you can search time from following link.
http://www.travelinescotland.com/
2012/07/03
カルテット・スピリタスの演奏会だった…が。
とても楽しみにしていたカルテット・スピリタスのリサイタルだった…のだが。18時に切り上げ予定だった仕事が延びに延びて、会社を出て電車に乗ったのが20時になるかというくらいの時間。乗り換えを頑張ったのだが、津田ホール到着が20時半過ぎ。
辛うじてシュミット最終楽章の最後の連符をホールのテレビで聞き、あとは客席でアンコール曲のメンデルスゾーン「紡ぎ歌」を聴いた。日本のカルテットでは聴いたことのない軽やかな音色と見事なテクニックに感銘を受けた。他の曲の演奏も素晴らしかったことが容易に想像できる。
というわけで、これ以上の感想は書けません…。残念。
【カルテット・スピリタス「THE QUARTET」】
出演:カルテット・スピリタス
日時:2012年7月3日(火)19:00開演
会場:津田ホール
プログラム:
J.リュエフ「四重奏のためのコンセール」
P.ランティエ「アンダンテとスケルツェット」
G.ピエルネ「民謡風ロンドによる序奏と変奏」
内田祥子「BlueBlue」
R.クレリス「かくれんぼ」
P.ヴェローヌ「半音階的ワルツ」
F.シュミット「四重奏曲作品102」
F.メンデルスゾーン「紡ぎ歌」(アンコール)
イメージエア音楽事務所の細越一平さんのご紹介で、今回コンサート主催となる津田ホールのK様より、曲目解説執筆の依頼をいただいた(K様には、会場でご挨拶もできた)。時間も少なかったが、なんとか書けて良かった。内容については、このブログ上でも後日許可を得た上で紹介する予定。
辛うじてシュミット最終楽章の最後の連符をホールのテレビで聞き、あとは客席でアンコール曲のメンデルスゾーン「紡ぎ歌」を聴いた。日本のカルテットでは聴いたことのない軽やかな音色と見事なテクニックに感銘を受けた。他の曲の演奏も素晴らしかったことが容易に想像できる。
というわけで、これ以上の感想は書けません…。残念。
【カルテット・スピリタス「THE QUARTET」】
出演:カルテット・スピリタス
日時:2012年7月3日(火)19:00開演
会場:津田ホール
プログラム:
J.リュエフ「四重奏のためのコンセール」
P.ランティエ「アンダンテとスケルツェット」
G.ピエルネ「民謡風ロンドによる序奏と変奏」
内田祥子「BlueBlue」
R.クレリス「かくれんぼ」
P.ヴェローヌ「半音階的ワルツ」
F.シュミット「四重奏曲作品102」
F.メンデルスゾーン「紡ぎ歌」(アンコール)
イメージエア音楽事務所の細越一平さんのご紹介で、今回コンサート主催となる津田ホールのK様より、曲目解説執筆の依頼をいただいた(K様には、会場でご挨拶もできた)。時間も少なかったが、なんとか書けて良かった。内容については、このブログ上でも後日許可を得た上で紹介する予定。
2012/07/02
Tsukuba Saxophone Quartet in World Saxophone Congress 2012
Tsukuba Saxophone Quartet's major purpose of performance in World Saxophone Congress is the presentation of Yasuhide Ito's saxophone works. He is well-known Japanese composer and especially known in wind-orchestral and chamber music. We will perform his works written/arranged for saxophones.
Yasuhide Ito - Ryukuan Fantasy
J.S.Bach/Yasuhide Ito - Chaconne (from Violin Partita No.2)
Our performance is July-13th 18:30 at St.Leonards Auditorium. I bought some copies of these 2 works from "Ito Music (Publisher of Yasuhide Ito's music)". After our performance and if you like and want to perform these works, I will present them to you! Please talk to me after our stage.
Yasuhide Ito - Ryukuan Fantasy
J.S.Bach/Yasuhide Ito - Chaconne (from Violin Partita No.2)
Our performance is July-13th 18:30 at St.Leonards Auditorium. I bought some copies of these 2 works from "Ito Music (Publisher of Yasuhide Ito's music)". After our performance and if you like and want to perform these works, I will present them to you! Please talk to me after our stage.
2012/07/01
土気市でTsukubaSQ合宿
土曜日の昼から日曜日の夕方4時まで、TsukubaSQ合宿@千葉県土気市。がっつり練習したが、まだまだ個人レベルで突き詰めなければいけない部分は多い。
とにかく7/7のヨーロッパ出発までは準備・練習等で余裕がないので(さらに本業も忙しく…)ブログの更新頻度はかなり落ちると思う。カルテット・スピリタスの演奏会は行けると良いのだが。
現地からは、できるだけ更新したいと考えている。
とにかく7/7のヨーロッパ出発までは準備・練習等で余裕がないので(さらに本業も忙しく…)ブログの更新頻度はかなり落ちると思う。カルテット・スピリタスの演奏会は行けると良いのだが。
現地からは、できるだけ更新したいと考えている。