Vienna Saxophonic Orchestraは、以前から注目している団体である。かつて隆盛を誇った、ロンデックス指導下のボルドー・サクソフォン・オーケストラや、セルジュ・ビション指導下のリヨン・サクソフォン・アンサンブルといった、大人数のための現代作品を得意とするサクソフォンのラージアンサンブルである。仕掛け人のLars Mlekusch(ウィーン音楽院のサクソフォン科教授)が、何をキッカケとしてこのアンサンブルを立ち上げるに至ったか、その詳しいところは分からないものの、方向性としてはボルドーやリヨンに良く似ている気がする。
30分に及ぶ演奏動画。サクソフォンの合奏でオリジナル作品といったらまずこの曲、というティエリー・アラ Thierry Alla「Polychrome」に、Francisco Guerrero「Rhea」というまるで海のうねりのような作品、最後にルチアーノ・ベリオ Luciano Berioの「Sequenza VIIb」をLars Mulekusch氏の8重奏アレンジで。技術的に完成され、統制がここまでとれたサクソフォン・オーケストラは、世界広しと言えども数えるほどしか無いだろう。
驚いたのは、Miha Rogina氏のクレジットが書かれていたこと。いったいどういう経緯だろうか!?
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