2012/04/21

サクソフォンとピアノのCD/LP

明日はThat's Saxophone Philharmonyさんの演奏会!楽しみ~

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クラシック・サクソフォンとピアノのCD/LPなど、ピンからキリまで星の数ほどもあるが、吹奏楽やアンサンブルなどである程度サクソフォン演奏の経験があって、何かサクソフォンのソロの演奏を聴きたい、と言われた時には、次の2枚を勧めるようにしている。LP時代、CD時代で「最高の一枚」。「最高の一枚」とは、ジェネラルな意味ではなく、人に勧めるための最高の一枚、という意味である。

ダニエル・デファイエのCrest盤。これまで何度も紹介してきたが、このLP以上のものはない、 と断言できるほどの演奏だ。聴くたびに新鮮な発見があり、感動を誘う。

最初のレイモン・ガロワ=モンブラン「6つの音楽的練習曲」の、ほんの最初の一音の伸ばしから空気が変わる。これを聴くまでいまいち良く分からない作品だったブートリーの「ディヴェルティメント」に、震えるほど感動してしまったのもこの演奏がきっかけだった。さらに、呆れるほど華やかなパスカル「ソナチネ」を経て、圧巻のリュエフ「ソナタ」。完璧なプログラミング、完璧な演奏である。少なくとも、サクソフォンを専門的に学んだり、アマチュアであってもサクソフォン独奏に取り組んだりする方は、好き嫌いはどうであれ聴くべきであると思う。

門馬美智子さん、大西智氏さん、塙美里さんの師匠として、最近良く名前を聴くジュリアン・プティ氏。原博巳さんがディナンの国際コンクールで優勝した時、第2位を獲得したプレイヤーだが、演奏についてはそれほど日本国内で知られていないのが残念なところ。プティ氏は、何枚かCDを出しており、いずれも素晴らしいのだが、「La escapada(Lyrinx LYR 230)」と題されたサクソフォンとピアノのアルバムが、恐ろしく完成度が高いのである。

収録されているのは、ファリャ、ヴィラ=ロボス、アルベニスといったごくごく聴きやすいアレンジものなのだが、その抜群の音色、音楽性、唖然とするほどのテクニック、ピアニストの上手さ、録音の良さ etc.良さを挙げていけばきりがない。類まれな録音である。

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