モリコーネの音楽の素晴らしいところは、もともと映画音楽として作曲されたのにも関わらず、音楽だけでひとつの素晴らしい作品となってしまうところである。ふと、シューマンが作る作品と似ているなあと、そんな適当なことを思ったりするのだが(シューマンの書いた曲の中には、独奏+ピアノ作品で、ピアノパートだけでひとつの作品になってしまうようなものが多い)、やはり映像とリンクしてこそ…ではないだろうか。映像がダメダメだとなんとも複雑な気分になるのだが、ここでは、音楽に映像が付随していると考え、あくまでもモリコーネの音楽を楽しむためのガイドをいくつかご紹介したい。
ミッション:宣教師ガブリエルが、南米の原住民にキリスト教を布教する目的で、オーボエを吹くシーン(ガブリエルズ・オーボエ)。ファーストコンタクト、緊張感溢れる場面でこのような形でこのメロディが使われているとは、知らない人も多いのではないだろうか。
続・夕陽のガンマン:トゥーコが金貨の在り処を求めて走りまわるシーン(黄金のエクスタシー)。原曲はやや速いテンポで演奏されており、スピード感と雄大さが同居し、さらに映像効果も相まってオリジナリティ溢れる世界観を演出している。http://www.youtube.com/watch?v=ubVc2MQwMkg
エクソシスト2:この、予告編を観るだけでダメ映画な雰囲気を醸し出しているところが良いですね!笑。イナゴの大群も映像に出てきます。うーん、しかしこのロック調の部分は、実にかっこ良いことだ。
田中靖人「モリコーネ・パラダイス」のCDレビューは、こちらから。
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