2011/11/05

コンフローレ室内合奏団第28回大学祭コンサート(11/5)

tfmさんにご案内いただいて伺った。会場は千葉大学のキャンパス内。面白い所で演奏会が開かれるんだなあと思っていたら、到着してびっくり!なんと学園祭の真っ最中じゃないですか。先月に伺った母校の学園祭とはまた違った雰囲気を楽しんだ(といっても、出店の前を通過しただけだが…)。

本日のコンサートは、2日連続で開かれるうちの1日目。会場となった"B号館"と呼ばれる建物は、ひとつの建物がそのまま大教室になっているような場所だった。音響は大丈夫なのかなあとおも思ったのだが、意外にも聴きやすい。黒板が上手いこと反響板の役目を果たしていたのかもしれない。演奏者と聴衆の距離もほどよく、良い具合に音が飛んでくる。

【コンフローレ室内合奏団第28回大学祭コンサート】
日時:2011年11月5日(土曜)14:00開演
会場:千葉大学西千葉キャンパス総合校舎B号館
プログラム:
W.A.モーツァルト - フルート四重奏曲第1番より第1楽章 [fl, vn, va, vc]
H.C.ワーク - 大きな古時計 [2tp]
いずみたく - 見上げてごらん夜の星を [2tp]
永野紗希 - 5本のフルートのための小品 [5fl]
G.ホフマン - ヴァイオリン四重奏曲 [4vn]
E.ラロ - ピアノ三重奏曲 [vn, vc, pf]
J.イベール - コンチェルティーノ・ダ・カメラより第1楽章 [asax, vn1&2, va, vc, cb, fl, ob, cl, fg, hr, tp]
L.v.ベートーヴェン - 三重奏曲より第3,4楽章 [fl, ob, cl]
J.S.バッハ - 2つのヴァイオリンのための協奏曲より第1楽章 [vn1&2, pf]
R.シューマン - ピアノ四重奏曲より第3楽章 [pf, vn, va, vc]
A.ハチャトゥリアン - 仮面舞踏会より第1楽章 [pf]
J.S.バッハ - チェンバロ協奏曲第1番より第1楽章 [pf, vn1&2, va, vc, cb]

弦楽器、管楽器、ピアノまで、さまざまな室内楽編成を聴くことができた。プログラムだけ見るとかなりの有名曲が並ぶが、時々「おっ、これは!」という新たな発見や、めちゃくちゃ上手い演奏があったりして面白い。お客さんもかなり多く入っており、後半にかけては会場がどんどんと熱気を帯びていった。

さて、お目当てのイベール。とても難しい曲だし、いくら名手が揃っているとはいえアマチュアだし、どんなもんかなと思って聴き始めたのだが、冒頭のドミナント・コードの響きからすごく良い演奏が聴こえてきて、驚き!オーケストラの緊張感も心地よいし(いくつかのCDで聴かれるオケが低調な演奏と、今日の演奏はかけ離れている)、サクソフォンが導入部を演奏して弦楽器パートのピツィカートと絡むところなんか、ぞくぞくしてしまった。サクソフォンパートも、熱いだけではなく技術的に作り込んであって、実に聴きごたえがあった。いやあ、ブラヴォーでした。お客さんの反応も上々。

テンポ設定に関しては、すっかり耳を洗いなおされてしまった。これまではどちらかと言うと、ミュールやデファイエのようなかっとび系演奏が好きだったのだが、今日の演奏を聴き、須川展也氏&BBC&佐渡裕氏のようなテンポもアリなのだなあと思えるようになった。

ふと考えてみたのだが、音大生を除くアマチュアで、イベールをオケバックでやったことある方って…Thunderさんくらいしか思い当たらないのだが(笑)tfmさんの行動力には恐れ入る。今度はアンドレ・カプレの「伝説」とかやってほしいなあ。

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