2011/10/15

プログレッシブ・ロックへの入り口

プログレッシブ・ロックが好きだ。

…と言っても、ディープなファンの方には申し訳なくなるくらいのつまみ食いっぷりであり、せいぜいELP、キング・クリムゾン、イエス、ピンク・フロイド、レッド・ツェッペリン(これは完全なるプログレとは言えないか…)、ドリームシアター(これはプログレッシブ・メタルか…)、フランク・ザッパ(もはやプログレではないか…)あたりの代表盤を聴いた程度。自分なりにボチボチと楽しみ&少しずつ勉強している。例えば先週末NHK-FMで放送された「今日は一日プログレ三昧、再び」など、自分にとってはとても良い勉強になった。

そもそもクラシック・サクソフォンのCDしか買わない私が、どのようにしてプログレを知るに至ったかと言えば、プログレをアレンジして取り上げたサクソフォンのCDによって、だ(笑)。最初は、プログレだという感覚を持たずに聴き、単純に良い曲だなあと思っているうちによく聴くようになったクチである。その入口となった2枚をご紹介したい。

トルヴェール・クヮルテットの「My Favorite Things(TOCT-8606)」。クラシック・サクソフォンのCDとは言えないが、今になって見返してみると収録曲がいちいちツボである。真島俊夫によるアルバムタイトル曲「My Favorite Things」のスーパー・アレンジに始まり、菅野よう子、宮川彬良、長生淳と、錚々たるメンバーが楽曲提供している。

ここに収録されているのが、イエスの「Roundabout」とキング・クリムゾン「21st Century Schizoid Man」である。イエスの冒頭のギターリフをソプラノサックスの流麗な音色で表現しているのは見事。また、キング・クリムゾンはやりたい放題のスペシャル・アレンジで、原曲の壊れっぷりを見事に表現していると思う。どちらも、楽譜が出版されれば嬉しいのだが。

Sax 4th Avenueの「Delusions de Grandeur(AMP Rec 02)」。アメリカでジョン・サンペンに学んだ門下生によって結成され、リサイタルや放送用録音等の活動を行った。CDとしてリリースされているのはこのアルバムが唯一なのだが、まさに隠れた名盤!mckenさんに紹介してもらったのだが、初めて聴いた時、超絶クオリティのアレンジと演奏に驚いたことを思い出す。

収録されているのは、キング・クリムゾン復活期の「フレーム・バイ・フレーム」と、ELPの「タルカス」。もう何と言っても私がプログレにはまるきっかけとなった「タルカス」である。Cobaがアコーディオンで弾き、上野耕路がピアノで弾き、吉松隆がオーケストラに編曲したこの名曲だが、まさかサクソフォン四重奏で演奏されるとはキース・エマーソンも夢にも思っていなかっただろう。ミサ賛歌がないのが残念だが、他をすべて含む12分間の演奏!CDはやや手に入れづらいが、AmazonでMP3販売されている

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