2011/10/12

1972~1978年のバンドジャーナル(抜粋)

兵庫県にお住まいのTさんから、1972年~1978年のバンドジャーナルから28冊ぶんのスキャンデータを送っていただいた。貴重な資料をお送りいただき、感謝申し上げる次第。

すでにひと月以上前にお送りいただいて、紹介が遅れてしまったが、まだまだ時間を見つけては目を通している最中である。こうして改めて読むと、バンドジャーナルって本質的には吹奏楽指導者をターゲットとした雑誌なのだなということを、改めて認識する。著名な吹奏楽指導者による対談があったり、楽器のクリニックレポートが掲載されていたり、コンクール情報が掲載されていたり…。いかにも、日本の管打楽器黎明期を象徴するような記事ばかりである。

また、海外奏者の来日情報&レポートは、記事の執筆者自身が心から楽しみにし、楽しんでいる様子が伝わってくる。まだまだ日本の管楽器のレベルが国際クラスに達していなかったころの、海外奏者の来日公演は、まさに最良のお手本であり、そのたびに多くの話題となったのであろう。モーリス・アンドレの来日時なんか、総力を上げての特集が組まれており、なんだか微笑ましくもある(面白い所では、James Houlik氏の来日記事なんてのがある…というか、来日していたことに驚き)。

吹奏楽雑誌ということで、サクソフォン関連の記事を見つけるのは難しいが、阪口新氏、大室勇一氏、石渡悠史氏など、錚々たるメンバーが寄稿している。特に大室勇一氏は、イーストマン音楽院での経験を生かし、吹奏楽に関しても確固たる考えを持っているようだ。対談に参加したり、記事を執筆したり…といったところで、その深い知識・経験に基づいた論理的思考に驚かされる。

ちなみにサクソフォン奏者に絡む部分については抜粋して以前送ってもらっており、ブログでも取り上げた。
http://kurisaxo.blogspot.com/2010/09/bj.html

うーん、一筋縄ではいかない資料だ。すこしずつ読み進めていきたい。

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