2011/08/29

"アンコン"レパートリー

いわゆる"アンコン"における、四重奏レパートリーの確立の経緯が気になっている。

フランス産の、大曲と呼ばれる作品については、これは明らか。デザンクロ、ピエルネ、リヴィエなどは、1970年代に発売されたデファイエ四重奏団のLPがきっかけになっているのだろう。彼らのLPが日本に及ぼした影響は、実に計り知れないものがある。

デファイエ四重奏団がきっかけとなり、キャトル・ロゾー、東京サクソフォンアンサンブル、アルモ四重奏団、トルヴェールなどが次々と録音をリリースし、徐々にアマチュアの方面に拡がっていったということだ。現在だと、アマチュアサックス吹きにとってのバイブルって、トルヴェール、アルディ、雲井雅人SQ、もしくはクローバー辺りなのかなあ。いろいろと集めていると、どうもその辺の感覚が鈍ってしまうのだ。

不思議に思っているのは、比較的よく演奏されるショルティーノ「異教徒の踊り」やクレリス「アンダンテとスケルツェット」等の作品。あまりフランスの団体のLPに収録されていたという話は聞いたことがなく、まるで突然変異のように産まれた(演奏された)イメージがある。

曲ごとのアンコン初演記録なんて調べてみると、結構おもしろいかもしれない。

3 件のコメント:

  1. いつも拝見させていただいております。
    異教徒の踊りはミシェル・ヌオー、アンドレ・ブン時代のギャルド四重奏団のLPじゃないでしょうかね。

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  2. とおりすがりの大阪のサックス吹きです。

    ショルティーノはギャルド、のちにフルモーQの録音がありますが、
    クレリスとショルティーノが流行したのは、ほぼ間違いなくキャトルロゾーのLP「亜麻色の髪の乙女」に収録されていたからでしょう。

    たしかリリースが1981年ごろだったと思います。
    ジャンジャンのパピヨンとか4楽章に関しては、中・高の全国団体がやっていたことが流行の火種と思われます。

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  3. たくさんのコメントありがとうございます。

    > Suzukiさん

    確かに、言われてみて思い出しました(Facebookにも同じコメントをいただきました)。そのLP、所有しているのに、すっかり忘れていました。
    ショルティーノとボザに関しては、きっとそのギャルド四重奏団のLPが初輸入のきっかけですね。


    > MAKさん

    そういえば、ショルティーノはフルモー四重奏団も録音していますね(しかも、吹奏楽連盟推薦盤?)。トルヴェールが吹きこむのはその後だったでしょうか。
    キャトル・ロゾーのLPの存在は、頭から抜け落ちていました。ショルティーノはギャルド四重奏団がきっかけとして、クレリスをキャトル・ロゾーがやろうとしたきっかけが気になります。素晴らしい選曲のセンスと思います。

    ジャンジャンも、何がきっかけとなって日本で演奏されだしたのか…気になりますね。古い録音というと、名古屋サクソフォンアンサンブルのものでしょうか。

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