2011/08/20

みんなの吹奏楽団 第5回演奏会

お知り合いのサックス吹き、あかいけさん、ねえさん、Fさん、K1さんが出演する"みん吹"演奏会に伺った。鎌倉芸術館は初めてだったが、自宅からは意外と近く、一時間ちょっとで到着した。都心ではなかなか無いであろう、広い空間を贅沢に使った構造が印象的なホール。

【みんなの吹奏楽団第5回演奏会】
出演:みんなの吹奏楽団メンバー、芹田尚(指揮)、高橋民夫(司会)
日時:2011年8月20日 17:30開演
会場:鎌倉芸術館・大ホール
プログラム:
~第1部~
R.ブレッカー/天野正道 - Some Skunk Funk
J.C.カルデロン/森田一浩 - ファンダンゴ
L.アンダーソン - クラリネット・キャンディ
P.スパーク - 祝典のための音楽
黒人霊歌/角田健一 - 聖者の行進
~第2部~
アンサンブルステージ
~第3部~
伊東たけし/天野正道 - クレイジー・ビーチ
J.ヒギンズ編 - ディズニー・アット・ザ・ムービー
真島俊夫 - ウェルカム
K.バデルト - 交響組曲「パイレーツ・オブ・カリビアン」
宮川泰/宮川彬良 - 組曲「宇宙戦艦ヤマト」
~アンコール~
P.スパーク - 陽はまた昇る
L.プリマ - シング・シング・シング

一曲目からブレッカー・ブラザーズの名曲「some skunk funk」が炸裂。残響長めのホールの響きは、なかなか手中に納めるのが大変そうだったが、白熱した演奏だ。というか、この曲が吹奏楽アレンジされているとは知らなかった(ニューサウンズ?)。ソロを吹いているプレイヤーは、明らかにジャズか何かのバックグラウンドがあるようで、そういった意味での聴きごたえもあった。かと思えば続く「ファンダンゴ」ではとてもリラックスした響きが聴こえてきたり。

そもそも、メンバーは皆、NHKの"みんなの吹奏楽"のオーディションをくぐり抜けているのだった。基本的な技術はクリアされていて、あとはお互いの信頼関係で音楽が立ち上がってきている感じ。また、指揮者の手腕もあるだろう。ともすればベクトルがばらばらになりかねないバンドを、上手くまとめていた。会場の雰囲気は、司会の高橋民夫氏がうまく作り上げていた。アマチュアの司会が行う演奏会って嫌いなのだけど、さすがプロフェッショナルは違う。司会の力って大きいなあ。

とはいえ、緻密な合わせが求められるフィリップ・スパーク「祝典のための音楽」は、さすがに細かい部分のアンサンブルの弱さがあったかなー(かなり好きな曲なので…)。第一部のアンコール(そう、なぜか第一部にアンコールが)は、ツノケン・アレンジの「聖者の行進」をノリノリで。気が付けば、なんと一時間経過。想定以上の長さに、第二部はほとんどグロッキー状態で集中して聴けなかった…(しかも第二部も長かった)。やはり演奏会なら二時間、長くても二時間半に収まってほしいなー。

第三部からは気分が復活。最初に演奏されたのは、スクウェアの「クレイジー・ビーチ」と、ディズニーのメドレー。これまた爽やかに、かつリラックスして聴けて楽しかった。特にディズニーは、どうしたってバンドの奏者の共感度は高くなるなあ(笑)。メロディの歌い方ひとつとっても、他の曲と明らかに一歩抜きん出ていた。

そして、続いて中学生との共演。どういった経緯でこのコラボレーションが実現したかはよくわからないが、たぶん中学生にとっては良い経験になったのではないだろうか。自分のことを思い出せば、確かに中学生から見たら楽器を吹く大人って「スゴい!!」て思えちゃうもんな。

「ウェルカム」は、これは「オーメンズ・オブ・ラブ」へのオマージュ曲かな?リズムが似すぎていて面白かった。続く二曲は、やはり今日のベスト演奏。「パイレーツ・オブ・カリビアン」のエネルギッシュな演奏は、ホールをしっかりと満たす響き。「ヤマト」などは、アニメで(リアルタイムではないけれど)観た場面場面が想像できて思わず震えた。沖田艦長ー!解説を見れば、編曲が宮川彬良氏ではないか。そりゃアレンジも凄いわけだ。

アンコールは、フィリップ・スパークの「陽はまた昇る」と、おなじみだという「シング・シング・シング」。最後の乱痴気騒ぎは、これは"みんなの吹奏楽団"ならではのものだろうなあ。聴き手も楽しく、演奏者も楽しい、そんな演奏会だった。

2 件のコメント:

  1. あかいけです。
    昨日は、遠路お越しいただきまして&紹介までしていただだきましてありがとうございました。
    朝方までうちあげがあり、今日は抜け殻状態でした。

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  2. あかいけさん

    コメントありがとうございます。
    そうおっしゃいつつも、今日のレッスンまでこなしてしまうあかいけさんには脱帽です(^^;
    またぜひご案内下さい。

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