2011/07/23

A Song for Japan (saxophone quartet version)

まずはこちらの動画をご覧頂きたい。



記憶から消したくても消すことができないあの311の厄災の後、世界中から様々な形で支援の手が差し伸べられた。"音楽"というジャンルを通しての国内外のアーティストによる支援も多かったが、トロンボーン吹きの間で大きく話題となったのが、上記の動画。Steven Verhelstという作曲家(バストロンボーン奏者でもある)が作った"A Song for Japan"という曲を、世界中の著名なトロンボーン奏者、アンサンブルがリレー形式で演奏し、被災地へと捧げたのである。

ざっと参加アーティストを書きだしてみよう。言わずもがなの世界最強トロンボーン奏者クリスチャン・リンドベルイ、ヤマハアーティストの顔である山本浩一郎、ジャズ・トロンボニストの第一人者であるリール、フランス流派を今に伝えるミシェル・ベッケなど、トロンボーン奏者でなくとも知っている名前ばかりである。サックスの世界で言ったら、ドゥラングル教授が演奏して、須川展也氏が演奏して、ボーンカンプ、ジョン・ハール、フレデリック・ヘムケ、そして後半にはハバネラやトルヴェール、アウレリア四重奏団、アポロ四重奏団が次々に同じ曲をつなげて演奏していく、というイメージだろうか(想像しただけで顔がにやける)。

Christian Lindberg→山本浩一郎→Bart van Lier→Michel Becquet→ベルリン・フィルのメンバー→カルテット・ジパング→ムノツィル・ブラス→Ian Bousfield→Ben van Dijk→ニューヨーク・フィルのメンバー→ロイヤル・コンセルトヘボウのメンバー→神田めぐみ→Jiggs Whigham→インターナショナル・トロンボーン・アンサンブル

公式サイトはこちら:http://www.trombones.jp/

さて本題。この曲、様々な編成への編曲が許可されている。トロンボーンソロ、二重奏、三重奏、それ以上、そしてトロンボーンのみならず金管アンサンブル、吹奏楽などでも演奏できるように、ボランティアの方々の手により編曲されているのだ。そしてこの度、サクソフォン四重奏バージョンがラインナップに加わった。編曲は、おなじみ渡部哲哉氏。上記公式サイトの日本国旗をクリックして、[記念楽曲・編曲]と書かれたリンクをクリックすると、楽譜を自由にダウンロードすることができる。

プロジェクトの目指す方向として、いろいろな場所で自由に演奏して、どんどんとその様子をYouTubeにアップロードしてほしい、とのことだ。サクソフォンでも、この輪が少しずつ拡がっていきそうだ。

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