2011/05/04

第2回サクソフォン交流会レポート

ということで、第2回サクソフォン交流会のレポートを。

今回のサクソフォン交流会は、事務方のマネージャとして動いていたため、作業の調整&実働等、直前までなかなか大変だった。人手不足なのはある意味しょうがないところもあるが。

前日、TSQの直前練習を終えて帰ってきたあとに、参加者用タイムテーブル&事務局用タイムテーブルをあわてて印刷。プログラム冊子やらチラシやら景品やら、持ち物の確認をしていると、ダッパーのイエロさんからメールが。お願いしていたメッセージを送ってくださったのだ。その超大作のレポートに、なんとなく勇気づけられつつ、眠ったのは1:00。あまりゆっくり休んだ気もしないまま、あっという間に朝6:00となった。

身仕度をして、7:00過ぎには出発(プログラム冊子とチラシが満載のキャリーバッグが重い)。体力を温存すべく、乗り換えが少ない路線を選びながら、東大島へ到着したのが8:00過ぎ。そこからホールへ徒歩移動。今回のホールは、前回と違って駅からのアクセスが悪いのだ。途中、セブンイレブンに寄り、ダッパーさんのコメントを印刷。ホール到着が8:30。8:50には事務局メンバーが集合し、ホール解錠。

ここからの動きは、前回の反省が活かされ、実にスムーズだった。あらかじめ各団体に仕分けした配布物を準備し、それぞれが用意したものを重ねただけ。参加金も事前振り込みであった。控え室を解錠し、お客様用の受付も設営して、あとは団体集合を待つだけとなった。まずはカキツバタさんが到着、次第に続々と参加団体が集まり…って、あれ?なんだか人が少ない(ホールの立地のせいか)。

そんなわけでちょいと開始は遅れたが、9:40頃には開会することができた。挨拶とメンバー紹介だけ行い、あとは押田さんにバトンタッチ。注意事項と動きを説明してもらう。レクチャーステージの並び順練習も、やれる時間があって良かった。

そして西尾先生をお迎えして、合奏ステージのリハーサル。当初予定では、レクチャーステージ形態のままステージと客席に分かれて演奏を行うはずだったが、ステージが想像より広いということで急遽全員がステージで演奏を行うことになった。私は、立場上リハーサルは客席から見学していたのだが、最初の合わせ段階からなかなか感動的なサウンドが飛び出した。さらに、短い時間の中で西尾先生の細やかな音作りが進行し、特に最終部の作り込みなど、素晴らしい仕上がりとなっていく様子を目の当たりにした。

合奏のあとは、開場まで45分。チラシ挟み込みやステージ上の片付けなども人海戦術でスムーズに進行する。参加者の皆様それぞれが動いてくださることが、ありがたい。

そしていよいよ開演…。

・しらこばと音楽団
ときどき参加させていただいている、ニジマスさん主宰の埼玉県の団体。この日は、ねぇ。さん、ニジマスさん、ゆうぽんさん夫妻、mckenさん、やまーさん、という布陣。冒頭に、なんと巷で有名な「あいさつ」の音楽を!びっくりした。ヤマト(バッキングが"ぽぽぽぽ~ん"にしか聴こえない)、そしてキレキレな「二つのアメリカ民謡」からヤンキー・ドゥードゥル。最後に「長崎は今日も雨だった」が演奏されたのだが、なんとここでも、たーひらさんが突然ステージに飛び乗るというサプライズが!驚いた~。

・Unknown Saxophone Quartet
ゲストをひとり加えて、さらに楽器をコンバートしてのエントリー。おなじみKさんの重厚長大系MCを冒頭に据えたが(実はこれが第1楽章と同じ長さだったとは、誰も気づいていないだろう!)、音楽はさすがフレッシュ!リズム感はピカイチだし、聴かせどころのツボを押さえているのはさすがである。二回の合わせでこのレベルまで引き上げてしまうとは、いやはや。

・Saxofono Rosso
こちらは東京ではおなじみの団体。母体となる人数はかなり多いが、今回は8重奏での参加だった。曲は「スターウォーズ」のセレクション。オーケストラ版の世界観がここまでサックス8本で表現できるのは、驚き…。例えば、メインテーマから、牧歌的なメロディが奏でられ、さらに再び帝国軍の巨大戦艦がドカンと出てくるあのシーンの、細かい弦楽器の動きなんかも、きっちり表現されていた。

休憩を挟んで第二部。第二部冒頭にはアレーズサクソフォンアンサンブルさんからのメッセージが読まれた。「とんこつ」の下りが素敵だ。

・Duo Green Green
毎度のことながら、MCが良い♪今回はピアニストを加えて、フェラン「パールサックス」を演奏。「パールサックス」は私もやったことがあって、何だか懐かしく聴いた(そしてDGGさんにこの曲をけしかけたのは自分だったかもしれない)。第2楽章の美しい感じとか、一転第3楽章のスウィングの感じとか、曲の素敵さが伝わる演奏だったなと思った。

・Lion Saxophone Quartet
司会の押田さんには"イケメン・カルテット"と評されていたが(^^;いやあ、人気でそうですね(笑)。私も前回参加もさせていただいた、波多江さんの門下生合同発表会で出合ったという4人によるカルテット。しかも、クラシック一本勝負の「グラーヴェとプレスト」!グラーヴェはまだ音の方向性を探っている感じだったが、プレストのくっきりとしたスマートな演奏は、さすがという感じだった。

・サクソフォンアンサンブル・なめら~か
昨年はサクソフォン四重奏だったが、今年はほぼフルメンバーでの参加。Thunderさんが"各奏者の適正と能力を最大限生かして書いた"というスペシャル・アレンジ。なるほど、Rossoさんとは、また違う聴こえ方で、最後のエンディング部分など少しずつ盛り上がっていくさまが感動的だ。今年の定期演奏会も楽しみ。

さらに休憩を挟んで第3部。こんどはダッパーサクセーバーズさんからのメッセージが読まれた。スワブ…笑。

・カキツバタサクソフォンアンサンブル
いやー、びっくりした。小型ドラムセットも加わってパワーアップした「キャラバンの到着」でぐっとひきつけ、続いてピアノ(maimaiさん演奏)との美しいバラードを。そして圧巻はバードランド。8人全員で登場したかと思えば、フルパワーで吹きまくる!ノリノリの演奏で、客席までも巻き込んだ、とても楽しい演奏だった。メンバーそれぞれ、きちんとしたポップスのバックグラウンドがあるのかな。普通のクラシック吹きの演奏ではなかったような。

・Tsukuba Saxophone Quartet
ということで、カキツバタさんの後は非常にやりづらかったのだが(^^;「アトム・ハーツ・クラブ・カルテット」はそろそろ慣れてきたが、「タルカス(実は日本初演だった)」はまだまだだなー。

・ラファンドゥモンド
昨年と同じルクレール「ソナタ」だったが、別の曲。またちょっと音色やアンサンブルや、少し違う感じになっていて、興味深く聴いた。少し落ち着いた音色になっていたような…?でも、技術的なバックグラウンドの安定さは見事なもので、跳躍やフィンガリング、音程感覚などは見事なものだった。

・That's Saxophone Philharmony
4月に行われた定期演奏会では、その正統派クラシックな響きに驚いたが、今回もまたその見事な演奏を披露してくださった。定期演奏会のときは、近藤久敦氏が指揮をつとめていたが、今回は指揮者なし。聞こえてくるのはThat'sさんのサウンド、そのものであった。指揮者がいなくとも同じベースの音楽が形作られているのは、活動の長さによるところもあるのではないだろうか(打ち上げ会場に向かう電車の中で、結成のころの話をTさんに聞いた)。

・レクチャーステージ
That'sのTさん発案によるこの企画だったが、結果的になかなか興味深い催しだったと思う。私はレスピーギ「リュートのための古風な舞曲とアリア」に参加。バロック時代のスタイルや時代感に即したコメントなどがあり、大変勉強になった。モーツァルト「"フィガロの結婚"序曲」は非常に難しい曲だが、それでも30分ののちにはなんとかなっていた(?)という一体感がすごかった。

・合奏ステージ
ヴァン=デル=ロースト「カンタベリー・コラール」。演奏の前に西尾先生の短いコメント…この曲を、昨今の事情を鑑み、ひとつの"祈りの音楽"として奏でたい…にも触発されたのだろうか、大変感動的な音楽が立ち上がった。なんども聴いたこの曲の演奏だが、ヒイキを抜きにしても素晴らしかったのではないかな。聴きながら、ちょっと涙してしまうくらいだった。

合奏ステージを終え、楽しい写真撮影の後は…えええっ!ホール利用可能時間が残り30分!大慌てで片づけを行い、最終確認を行ってぎりぎり3分前に撤退。危なかった(というか、常識的に考えれば10分まえには撤退していなければですね、すみません)。

打ち上げ先発隊を送り出した後は、付帯設備清算と講評用紙の振り分け(Duo Green Greenのみなさん、しらこばとのみなさん、ありがとうございました)を行い、That'sのTさんとともに秋葉原の打ち上げ会場へ移動した。打ち上げは、さらにメンバーが増えて大盛り上がり。ビールをジョッキ2杯ほどいただいたあとは、写真撮影などに徹していたのだが、とても楽しかったなあ。二次会への移動は、しんがりを務めていたところ、諸所の事情により大変だったが、なんとか。こちらもあまりお話している余裕はなく、電車の時間により早々に退散することとなってしまった。

あとは日記に書いたとおり"最寄り駅"からの帰宅はツラかった…。

以上。第1回交流会のあの盛り上がりを…ということで準備を進めてきたが、結果的に前回と同じ、いやそれ以上の充実した催しになったのではないかと自負している。かなりのパワーが必要だったし、さらに地震の影響で一時は開催自体危ぶまれたが、なんとかここまでたどり着けてよかった。

課題もいろいろとあって、たとえば一般の方への宣伝とか、聴きに来るなら演奏してほしいけれど、参加団体を増やしたい⇔参加団体が多すぎても午後いっぱいに収まらなくなってしまう、のトレードオフとか、開催地の選定とか、事務局メンバーの圧倒的不足とか…これらについてはいろいろと議論が必要だろう。

それらを補って、さらに魅力ある催しになるように活動を続けていければと思っている。

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