2011/04/24

サクソフォン四重奏版「タルカス」について

Bowling Green State Universityのジョン・サンペン John Sampen門下生の4人で結成された"Sax 4th Avenue"という団体によって初演された。以前ブログで記事にしたように、同団体の「Delusions de Grandeur(私家版)」というCDでこのアレンジを知った。アレンジは、Adrian Music CollegeのPete Ford氏。どうやらSax 4th Avenueのアルトサクソフォン奏者、Shanonn Fordさんの旦那さんのようだ。

「タルカス」という曲については、このアレンジを通して初めて知った。そのあと原曲のセッション録音版やライヴ版を聴いてELPを好きになったのだが、そうなった今でもこのアレンジが実に秀逸だということがわかる。取り上げられているのは、下記の6曲(もちろん最後にはEruptionに戻る)。Massが無いのが少し残念だが、もともと長めな曲であるし、コンパクトにまとまっているのはそれはそれで良いのかなとも思う。

Eruption
Stone of Years
Iconoclast
Manticore
The Battlefield
Aquatarkus

楽譜は、Pete Ford氏から直接ご提供いただいた。たいへんありがたい事である。実際に音を出してみると、さすがに4本では和声が足りなかったり、ミニマルっぽくて呼吸が辛かったり、通常の和声進行や調性を無視しまくっていたりしてなかなか身体に入っていかなかったりするのだが、それでも何とか(?)形になりつつある…のかな。変拍子のキレキレなサウンドを、室内楽という小回りのきく形態で取り上げるのは、非常に面白い。

2011/4/30の第2回サクソフォン交流会でTsukuba Saxophone Quartetのメンバーで日本初演を行い(時間の都合上、Aquatarkusのソロはカットする)、さらに2011/5/22の演奏会でも取り上げる予定。

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