2010/12/19

Happy Sax Concerto 2010!!

そう、コンサート名にはビックリマークが2つ付くのです(笑)。

金曜日、小串俊寿氏のHAPPY SAX CONCERTに伺った。チケットをおなじみmckenさんにお世話になり(ありがとうございました!)、有楽町から徒歩にて銀座ブロッサム中央会館へ。私としたことがなんとHAPPY SAX CONCERTは初めて!毎年毎年演奏会の情報は入ってきていたが、なんだか上手く予定が合わなかったりで、ついに2010年になってしまった。初めてのコンサート、初めての会場とはなかなか久しぶりで、ワクワク。

【Toshihisa Ogushi Happy Sax Concerto 2010!!】
出演:小串俊寿、池上政人、田中靖人(以上sax)、白石光隆(pf)、横山達治(perc)
日時:2010年12月17日 19:00開演
会場:東京・銀座ブロッサム中央会館ホール
プログラム:
星出尚志 - ブラボー・サックス
天野正道 - コンチェルティーノ
F.ショパン - -夜想曲第8番
L.アンダーソン - そりすべり
樽屋雅徳 - メルシー・パリシー
真島俊夫 - サンバ・エクスプレス
星出尚志 - チェイサー
星出尚志 - モンマルトルの石畳
C.コリア/天野正道 - スペイン
鈴木英史 - サンバ・フィエスタ2010


300人くらいのライブハウスのような会場を想像していたのだが、二階席まであるような1000人弱規模の巨大コンサートホール。そこに、老若男女、たくさんのお客さんが…どのように定着していった客層なのだろう。サックス担いだ音大生、という感じの人たちは少なくて、あまりサックスの演奏会という感じではないな。

小串さん、ピアノの白石光隆さん、譜めくりスト(Special Page Turnerと紹介されていた)の星出尚志さんが登場。MCも交えながら和やかな雰囲気だが、いざ演奏が始まると途端にスーパーセッションが展開される。小串さんの演奏スタイルは、デファイエの演奏姿(DVDで観たことがある)のようにどっしりと直立不動で奏でるもので、飛び出す音とのギャップがすごい。超速フィンガリングもフラジオも何のその。でもきっとお客さんの半分くらいはサックスの演奏なんかやったことのない人たちで、決して演奏の裏にあるサックスの楽器らしさは表向きに出ずに、曲の心地よい楽しさと、音色だけが耳に残る。

天野正道「コンチェルティーノ」も、楽しく聴けた。最初のセクションの主題が、なんかイベールの「祝典序曲」のフーガの主題っぽいなあと思っていたら、耳が追いつかないほどに次々に技巧が飛び出して、ラテン風な部分までも交えながら、最後には輝かしいままにフィニッシュ。小串さんて、本当に上手い!すごい!

白石光隆さんのピアノソロも聴けた。ショパンの「夜想曲第8番」を聴いて、その音色のコントロールに感服。まるでハープを聴いているようで、ピアノはそういえば弦の楽器なんだと目から鱗が落ちるようだった。その後に「そりすべり」を何気なく聴かせてしまうあたりも、また素敵。

さらにゲストも登場。サックス池上政人さんと田中靖人さんそれぞれと、小串さんのデュエットが聴けたり(曲もテクニカルで、その辺のデュエット曲を鼻の先で吹き飛ばすような…)、さらに横山達治さんも加わってのサックス三本+ピアノ+パーカッションの豪華編成も。チック・コリアの「スペイン」でほとんどアドリブ対決のような楽しさだった。途中でも拍手をしたい!というような、こんなクラシックのコンサートは初めてだ!

暮れに素敵なコンサートが聴けて良かった!コンサート後は、山形蕎麦の「山形田」で一杯。久々に味わう薫り高い蕎麦や、ツマミのイナゴなどを楽しみながら余韻に浸った。

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