2010/11/14

Dinant 2010:総括

運営者でもなく、参加者でもなく、オンライン上からのただのいち観戦者に"総括"も何もあったもんじゃないが(^^;

第5回アドルフ・サックス国際コンクール(ディナン)2010は、ベルギー出身のサクソフォン奏者、シモン・ディリク Simon Diricq氏の優勝で幕を閉じた。すべての日程が終了した今、参加者の皆様の健闘に心から敬意を表し、また運営陣営に対しても感謝を申し上げたい。

インターネット関連を全て担当しているAdolphesax.comチームのおかげで、日本にいながらにして参加者の演奏に触れることができたことは、当たり前のようでいて、実はとても稀有なことだ。10年前には考えられなかったことが、技術の進歩によってどんどんと身近な場所に浸透してきている。携帯電話の画面で、ベルギーの国際コンクールをライヴ中継で観られるなんて…!ただ、いくら身近な場所で楽しむことができるようになっても、コンクールの権威は常に高い位置を維持したままであるのだなあと感じ入った。メディアが発達し、高クオリティのソースまでもが叩き売される世の中だが、あるところにはあるものだ。

フランスのサクソフォンの強さには、素直に恐れいった。ファイナリストの国籍は様々だが、ほとんどがフレンチ・スクールに属する奏者であるという状況は、(ちょっと予想していたけれど)蓋を開けてみれば圧倒的であった。また、ロシアのシャポシュニコワ教授の門下生が第2位入賞というのも、ロシアのサクソフォンに対する認知がさらに進むという点で、興味深い出来事だ。日本からも、ぜひ次は入賞者が出て欲しいところ。ファイナリストに日本人がいないのは初めてだった。

それにしても、国際コンクールは面白い!!まさに、スターが産まれる場所だ!!

日本語ページ:
http://www.geocities.jp/kuri_saxo/notes/dinant2010/dinant2010_jap.html
English Page:
http://www.geocities.jp/kuri_saxo/notes/dinant2010/dinant2010_eng.html

次は、2011年に開かれる第3回ジャン=マリー・ロンデックス国際コンクールだろうか。すでに課題曲も発表されている。こちらも、余裕があったらぜひ追ってみようと考えている。

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