2010/09/02

大室勇一氏のBJ記事

本日発表された新型のiPod nanoはなかなか素敵だと思う。iriver clix2以来、惹かれるデザインの携帯音楽プレーヤーは無かったが、久々にビビビと来た感じ。

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兵庫県にお住まいのT様より、大室勇一氏のバンドジャーナル記事を中心にを送っていただいた。いくつか音源を送ったお礼にということだったのだが、かえってお世話になってしまい恐縮である。記事のリストは、以下。

1972.6月号:アンサンブル活動の意義(大室勇一)
1972.8月号:音楽表現のための管楽器奏法(内山洋、大石清、大室勇一、福井功)
1972.11月号:音楽的にバランスのとれた指導者教育を(大室勇一)
1973.1月号:サクソフォーンの真の音を求めて(大室勇一)
1973.6月号:レッスン拝見(阪口新)
1973.10月号:音色の追求 サクソフォーンの音色(石渡悠史)
1977.4月号:ヤングアーティスト interview(前沢文敬)
1978.5月号:イーストマンウィンド・アンサンブルの思い出(大室勇一)

大室勇一氏の記事の他、阪口新氏、石渡悠史氏、前沢文敬氏の記事があり、どれもが大変興味深い内容である。しかしやはり、読み応えがあるのは大室勇一氏の記事か。特に、吹奏楽の発展に関する大室氏の考えが随所に現れているのが不思議だったがイーストマンWEの来日に合わせて書かれたという「思い出」の記事を読んで納得。「私が留学先としてイーストマンを選んだ理由の一つは、ウィンド・アンサンブルで吹くことにあった」…なんと!!「クラシカル・サクソフォン」という切り口だけでなく、吹奏楽という切り口からもサクソフォン界を俯瞰していたのだなあ。

他にも、興味深い記事がたくさん。ちなみに、サクソフォーンの真の音を求めてについては、雲井雅人サックス四重奏団のサイト内で読むことができる。

ユージン・ルソー氏の門下生(インディアナ大学卒業)としても有名な前沢文敬氏のインタビュー記事は、若さと勢いに溢れていて、一気に読めてしまう内容だった。演奏についてのアメリカでの経験から学んだこと、というくだりを引用しておこう。

英語でプレイ・アウトという言葉がありますが、私自身このことを何度も言われました。これは自分の外へ吹けということです。「音を出せ、中途半端なmfでなく、mfならmfの音を意識して出せ」ということなのです。そして全部の音に自分の意識を向けろということです。彼らはffはその楽器が全て鳴ったあとに(出せたあとに)いわゆる良い意味でのffの演奏が可能だろいう考え方があります。これはサクソフォーンに限らず演奏上の大切なポイントです、荒っぽい、という人もいますが、それは違います。広い音のレベルがあってはじめて、その中でいろいろなことが表現できます。

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