2010/08/22

第2回日韓合同演奏会 in 東京

【第2回日韓合同演奏会 in 東京】
出演:Nat's Wind Ensemble、Wetutti Wind Orchestra
日時:2010年8月21日 19:00開演
会場:ティアラこうとう 大ホール
プログラム:
Timothy Mahr - Hey!
Bela Bartok - Dance Suite
(以上、濱本広洋指揮Nat's Wind Ensemble)
Marcel Peeters - Charles Chaplin Selection
Johan de Meij - La Quintessenza
(以上、You Dong-Hwui指揮Wetutti Wind Orchestra)
真島俊夫 - 五月の風
John Barnes Chance - Variations on a Korean Folk SOng
Alfred Reed - Armenian Dance Part1
(以上、You Dong-Hwui指揮合同バンド)

Nat's Wind Ensemble主催の、日本の吹奏楽団と韓国の吹奏楽団のジョイントコンサートを聴いてきた。そもそものこのイベントの成立について、簡単に説明しておきたい。筑波大学吹奏楽団出身のMさんという方が韓国の高麗大学へ留学し、そこでWetutti WOに所属。帰国後、筑波大学吹奏楽団出身者へ声をかけ、合同演奏会を目的にNat's WEを立ち上げたということだ。第1回の合同演奏会は2009年5月に韓国にて行われ、それにひき続いて今回(第2回)は日本での開催となったとのこと。

そんなわけで、Nat's WEにはお知り合いもたくさん乗っているし、近年ちょっと不足しがちな吹奏楽成分(?)を補うためにもティアラこうとうまで出かけてきた。練習場所は何度か入ったことがあるが、大ホールは初めて。1500席~2000席はあろうかという大きなホールに、たくさんの来場者。

演奏は、Nat's WEが先陣を切った。木管の充実した響きと、鋭いエッジの立った金管群、安定した(時に爆発もする)パーカッション。それぞれのパートは2000年前後に筑波大学吹奏楽団の各パートの全盛期を築いたメンバーを中心に構成され、安定したテクニックが心地良い。長時間に渡るバルトーク作品も、徹頭徹尾の集中力によって見事な音世界を提示していた。それにしても、バルトークのリズムを聴いていると、まったくこの曲が1920年代に作曲されたとは思えない。

続いて、Wetutti Wind Orchestraの演奏。ざっと顔立ちを眺めてみると、若い方から40代くらい?と思われるような方まで、幅広い年齢層。韓国の、いわゆる一般バンドという位置づけなのだそうだ。「チャップリン・セレクション」はメドレー形式といった趣きで、次々に楽しいメロディが登場。「ラ・クィンテセンザ」は昔から好きな曲だが、やっぱりペンタトニックは世界共通語ですね!とても楽しく聴けた。Nat's WEと比較すると、金管のアタックや音色はかなりふくよかであり、木管の方がエッジの立った音色だった。まだWetutti WOしか聴いたことがないので何とも言えないが、韓国の吹奏楽の音色傾向か…大変興味あるところだ。それにも増して、クラシックサクソフォンの様子なども気になっている。

最後は合同バンド。「朝鮮民謡の主題による変奏曲」はなるほど、という選曲だが、「アルメニアン・ダンス」を演奏できるのは、やっぱり吹奏楽の特権!この曲が、未来永劫世界中に拡がる吹奏楽のスタンダード・ナンバーとなっていく様子の一端を垣間見たような気がした。「アルメニアン・ダンス」という作品については近年スタンダード化の傾向があるが、そういった気持で聴けたのは初めてだ。演奏はもちろんブラヴォー。

アンコールは、ホルスト「木星」の中間部、そして「夏の思い出(はるかな尾瀬~ってやつですね)」の妙にテクニカルな藤田玄播の編曲。最後は「君の瞳に恋してる(ヨハン・デ=メイ編曲)」だったのだが、その時の客席との一体感ある盛り上がり、これぞ大編成の魅力ですよね。

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終わったあとは、会場で行き会った知り合いと新橋のCoopersで飲み。そのままウチ(大田区の6畳アパート)に転がり込んで、7人で朝の3時まで盛り上がったのでした(私は早々にダウン…笑)。面白かった。

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