「Trip to Skye(トリップ・トゥ・スカイ)」は、アコーディオン奏者のジョン・ウィーラン John Whelanによって作曲された小品。ごくごく小規模なAメロ&Bメロからのみ成立している作品で、そのどちらのメロディもとても耳に残る。スカイとは、スペルでも解る通り「空」ではなく、「スカイ島」というスコットランドの島の名前なんだとか。へえ。
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メロディだけ辿ると、なんてことはないくらいのものなのだが、フランスの作曲家/アレンジャーであるブノワ・メニュ Benoît Menut氏によって、サクソフォン四重奏用に素敵なアレンジメントがなされている。同じくフランスのQuatuor de saxophones Carré Mêléという団体(あのジュリアン・プティがソプラノを担当)のために書かれ、同団体のCDにも収録されている。
(サクソフォン四重奏版の楽譜に興味がある方は、kuri_saxo@yahoo.co.jpまで)
バリトンのベースに、テナーとアルトが和音を重ねてゆくフワリとした序奏に始まり、アルト(ソプラノ持ち替え)が最初のメロディを吹く。2本のアルトの間でメロディが幾度も交換され、だんだんとリズムが賑やかに…そして、ソプラノに持ち替えると、横に流れていたリズムが突如クサビのように変化する。中間部は、バリトンのオスティナートに導かれる展開部。各楽器にソロが割り当てられ、決まるとそのどれもがカッコいい。さらに進んで、後半は全く別のケルト風主題が現れ、最後の最後では序奏部分のエコーが聴かれ、accel.しながら終結する。
原曲と聴き比べてみたときは驚いた。サクソフォン四重奏用に編曲されたトラディショナル音楽の中でも、最も優れたアレンジの一つだと思う。
へーーーーー。
返信削除おもしろい曲だな、と思ってましたが、確かにSkye。。。実は実は新婚旅行でSkye行ったんですよ。素晴らしいところでした。なるほど、、はちゃめちゃな曲の構成、ビートの効いた不思議なリズム、すごい納得しました。
> mckenさん
返信削除そうなんです!例のCarre MeleのCDトラック名見ると、「Trip to Sky」になっているので、私も最初は「空への旅」と勘違いしていたのですが、どうやらSkyeのようで…。
Skye島行かれたんですか!うらやましい!Googleイメージ検索で「Skye」と検索すると、美しい風景ばかりが出てきて、見とれてしまいます…。