2010/02/09

François Daneels

フランソワ・ダニール François Daneels氏は、ベルギーのサクソフォン奏者。サクソフォンという楽器は、ベルギーで生まれたが、むしろ管楽器大国のフランスで、クラシック音楽の楽器として成長を遂げた。歴史上重要な奏者はほとんどフランスから輩出されており、サクソフォン原産国のベルギーは、その影に隠れているように思える。

ダニール氏は、1921年ベルギー生まれのサクソフォン奏者で、国際的なソリスト、教育家である。1939年に、一等賞を得てブリュッセル王立音楽院を卒業し、それ以降、国内外で活躍している。作曲家とのコラボレーションが多く、ジャン・アブシルのようなベルギーの作曲家のほか、ロジェ・カルメル、ピエル=マックス・デュボワ、イダ・ゴトオコフスキーといった作曲家たちから、作品を献呈されている。ゴトコフスキーからは、あの「ブリランス」を献呈されているのだそうだ。知らなかった。

また、独奏の活動とともに有名なのが、Quatuor Belge de Saxophonesでの活動だろう。四重奏の活動を通して、数多くの作品が生まれたそうだ。その作品数たるや、およそ40に及ぶほど。デュボワの「変奏曲」や、アンリ・プッスールの「禁じられた園への眼差し」あたりは、演奏機会も多い作品ではないだろうか。

独奏のCDで、「Kaleidosax」というディスクがあるそうだ。試聴する限り大変見事な演奏で、これは入手しておきたいなと思っている。

0 件のコメント:

コメントを投稿