2009/11/12

ダニエル・デファイエの生徒たち(その2)

[1969]
新作課題曲:
Jean Lemaire - Musiques légères
1er prix:
Joseph Larocque
Jean-Louis Bousquet
Christian Thymel
Rémi Menard
Claude Louvel

Jean Lemaireという作曲家は初耳だが、この「Musiques légère」という作品のほかに、「サクソフォン四重奏曲」という、四重奏とオーケストラのための作品を作っているようだ。しかも、献呈先がデファイエ四重奏団…き、気になる…。

さて、おそらくこの年の卒業生でもっとも有名なのは、カナダ出身のRémi Menard。1944年生まれ、Pierre Bourqueに師事して1965年にケベックの音楽院を卒業、ケベック州の助成を得てフランスに渡り、パリ音楽院に学んだ。帰国後、Pierre Bourque四重奏団を結成し、RCAレーベルへ吹きこみを行っている。SNEをはじめとしたレーベルから独奏のCDもいくつかリリースされており、演奏活動を通じてカナダの現代作品の啓蒙に努めた。カナダ・サクソフォン界の中堅~大御所といった位置にいるのだろう。

Jean-Louis Bousquetは、Clermont-Ferrand Montpellier音楽院とFontainebleau音楽院の教授職にある。どうやら現職のようだ。Christian Thymelは、ボルドー音楽院出身のサクソフォン奏者とのこと。Ensemble Aquitaineという室内楽団での活動実績を見つけることができた。Claude Louvelは、情報が見つからず…。

ちなみに、この年の卒業生について調べるうちに、第4回サクソフォン・コングレス@ボルドーの、プログラム冊子を見つけてしまった(笑)。めちゃくちゃ面白い資料なので、そのうちご紹介する予定。

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