2008/12/28

レジェールリードを使ってみた

ちょっとサックスをかじったことのある人なら、一度くらい耳にしたことのある名前だろう。合成繊維によって作られた、「レジェールリード」。アメリカのLégère Reeds Ltd.が開発&販売を行い、日本国内ではグローバル楽器が輸入代理店を務めている。

なになに、天然ケーンと変わらない吹奏感、だって?…ということで、一度くらいは吹いてみたいと思っていたのだが、微妙にお高い(2000円~3000円くらい)ということもあって買えずにいた。ところが、サックスフェスでいろいろあって(京青さんありがとうございます!)、タダで入手することができたのである。そして、今日の練習でちょっと使用してみた。

普段のテナーサックスのセッティングは、Selmer S-90 170に3.5のヴァンドレンリード。リガチュアはBayのGP。で、今回使ったレジェールリードは、テナー用で硬さは3 1/4。このリードは、1/4刻みでラインナップされており、お店の人の「少し硬めに感じるかも」という助言もあって、普段使いよりも1/4柔らかいものを選んでみた。ちなみに、硬さが合わなかった場合は、購入後14日以内であれば、グローバル楽器に送れば1回限り交換可能とのことである。

早速取り付けて、音を出してみる。…。……。………。へえええーーー。吹いた感じは、意外なほどに自然。目隠しされたら、もしかしたらケーンかレジェールか、なんて判定できないかもしれない。そのまま、合奏でも使ってみた。音色も、それほど普段と大きな違いがあるわけではないようだ。隣で吹いていた人に訊いても、気付かなかったとのことなので、実用性は高いようだ。

まあ、もちろん悪い点も…。音色に関しては、良く聴くとのっぺり・フラットになって聴こえるような気がした。あと、タンギングが大変。先端のカット部分に舌が当たると、少し痛いのだ。ずっとタンギングしてると、舌の先が切れそう。この点に関しては、すこし丸めに加工してくれれば、かなり変わると思うのだがな。

ということで、どちらが良いかと言われれば、断然ケーンのほうが良い。しかし、一度試してみる価値はあると感じた。

実際の寿命はどのくらいなのだろうか。気になるところだ。まさか、一年間吹きっぱなしでも欠けない、なんてことはないだろう…。

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