2008/12/18

ソロの構想

私自身は、学生最後となる最後のサクソフォンの演奏会として、2009年3月14日に演奏会を予定している。メンバーが卒業論文&修士論文で忙しく、今年9月に開いたような大きな規模での演奏会は断念したのだが、100席ほどの室内楽用ホール(つくば市アルスホール)で、ささやかに?コンサートを開く予定だ。

四重奏のほうでは、フルートの渡瀬英彦先生をお迎えしてマルチェロの協奏曲を。これは、今年10月にフルモーさんのツアーで使用された楽譜を、波多江史朗さんからお借りすることができた。波多江さんには深く感謝申し上げる次第である。そして、懸案であったディヴィッド・マスランカ「レシテーション・ブック」の再演。できれば全楽章か、それに近い形で…。そして、毎回恒例のソロもやります。

私も、何かやろうと考えたのだが、アルトサックスに取り組んでみたいという欲求から、マーク・ブンス Mark Bunce氏が作曲したアルト・サクソフォンとライヴ・エレクトロニクスのための「ウォーター・ウィングス Waterwings」を取り上げることにした。「Grab It!」が”動”ならば、「Waterwings」は”静”といったところ。1993年にBGSUのジョン・サンペン教授によって初演されて以来、欧米ではかなり積極的に演奏されているものの、日本では全く見過ごされていた作品。ブンス氏の協力により、今回日本初演にこぎつけることができそうだ。

マイクとスピーカーとPC(MAX/MSP)を使ったライヴ・エレクトロニクス作品の演奏は、私自身は初めて。「Grab It!」は、あれはただのテープですからね。知り合いにオペレーター兼サウンドエンジニアを依頼したり、オーディオインターフェーイスを用意したり、少しマシなスピーカーを用意したりと、環境の整備のほうが大変だったりして…

「Waterwings」が少し短いのと、曲想がまったり系であるという理由から、もうひとつ、ごく短く激しい作品を取り上げようかと思っている。ミケーレ・タディニ Michele Tadini氏の「ブレリア Buleria」。昨年11月にドゥラングル教授によって日本初演されたのを聴いて、あまりのかっこよさに衝撃を受けた作品。こちらは現在、タディニ氏にコンタクトして、楽譜を頂戴し、ツェルボーニ社(楽譜出版社)との間でエレクトロニクスパートのレンタル交渉を行ってもらっている最中。エレクトロニクスパートの入手が間に合うかどうかは、ちょっと怪しいところなので、もしかしたらこちらの演奏はお流れとなるかもしれない。

「Mixtion」「La complication d'image」の2作品は、社会人になっていつか取り組みたいと考えている。学生のうちに取り組めなかったのは、少し心残りだなあ。学生の期間って短いですね。

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