2008/10/19

Willow Wind Orchestra第2回定期演奏会

妹(オーボエ吹き)と高校時代の吹奏楽部の同期(フルート吹き)が乗っているということで、まあ付き合いのつもりで長野まで出かけて聴きに行ったのだが、びっくりするほど素晴らしかった!!こんな演奏会だったら、いくらでも聴きたい。ウィロー・ウィンド・オーケストラの定期演奏会。

【Willow Wind Orchestra第2回定期演奏会】
出演:藤井貴宏(cond.)、Willow Wind Orchestra
日時:2008年10月19日 13:30開演
会場:千曲市文化会館あんずホール
プログラム:
J.ヴァン=デル=ロースト「フラッシング・ウィンズ」
内藤淳一「マーチ・グリーン・フォレスト」
福島弘和「稲穂の波」
N.リムスキー=コルサコフ「スペイン奇想曲」
B.ウィーラン「リバーダンス」
J.スウェアリンジェン「ロマネスク」
天野正道「"GR"よりシンフォニック・セレクション」

例えば、吹奏楽コンクールの全国大会や支部大会まで出てくるようなバンドとは違う演奏の魅力がある。メンバーは、見た感じ私と同世代くらいの若い人たちで、出てくるサウンドは、良い意味でパワフルで、すがすがしい。個人の技量は比較的高く、時々出現するソロなんか、アマチュアらしからぬ貫禄を湛えている。

そして、このウィンド・オーケストラを魅力的たらしめていることには、優秀な指揮者の存在が大きいだろう。指揮を務めるのは1980年生まれのオーボエ奏者、藤井貴宏氏。長野県内の高校を出たのち、東京芸術大学に進学・卒業し、兵庫芸術文化センター管弦楽団のオーボエ奏者に着任。まだ28歳?と若いのに、並々ならぬ努力によって活躍の場を広げつつある方のようだ。どの曲においても、最初から最後まで一本の線を通したような音楽作りは、ぐっと聴衆を惹きつけていた。

選曲も(個人的にとても)良かった。まあ、コンセプトも何もあったもんじゃなくて(^_^;やりたい曲やりました、という感じだが、そこは若い団体ならではというか。「フラッシング・ウィンズ」「マーチ・グリーン・フォレスト」「稲穂の波」「リバーダンス」だなんてねー。私にとっては、まさに青春の音楽というところだし。「稲穂の波」は、歴代課題曲の私的トップ3に入るくらいだ!!

月に1、2回の練習で、こういった盛りだくさんの演奏会を開いてしまうとは。まだノウハウの蓄積も少なく、演奏会の開催には多くの困難を伴うはずだが、ぜひこのフレッシュな感じを保ちつつも、長く続けていただきたい。

惜しむらくは、まだまだお客さんが少ないこと。600席のホールで、250弱くらいだったか。コンクールに参加しないバンドであるし、集客に関しては回を重ねるごとの増加に期待だろう。

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