2008/02/02

「SAXOPET」発売記念サロンコンサート

ドルチェ楽器にて、雲井雅人氏と神代修氏に、藤井一興氏、徳永洋明氏が参加したSAXOPET(Cryston)のリリース記念サロンコンサートを聴いてきた。会場は、大盛況、というか、チケット売りすぎたとかで入りきらないほど。Thunderさん、Wind-Fさん、ねぇ。さんなど、お知り合いや見知った顔もたくさん。会場設営の混乱もあり、10分以上遅れて開演した。

・伊藤康英「木星のファンタジー」
・伊藤康英「チョコレート・ダモーレ」
・徳永洋明「海からの手紙」
~休憩~
・タネーエフ「コン・フォーコ」
・ダマーズ「バカンス」
・ブラント「子守唄」
・リヴィエ「ダブル・コンチェルト」
~アンコール~
・ケンツビッチ「黄昏」
・伊藤康英「木星のファンタジー」

プログラムはこんな感じ。今日のピアノは、藤井氏ではなく久保田美絵さん。徳永氏の作品については、作曲者自身がピアノ演奏を行った。ドルチェのサロンコンサートっていうと、普通にコンサートホールでのコンサート並みに2時間尺であるため、しっかり聴けてとても嬉しいのである。演奏される作品は、CDでもしっかり聴けるものであるので、作品の面白さと言うよりもむしろお二人の演奏スタイルのようなものを、じっくり感じ取ることができた。

雲井さんのフレージングの保持力にしびれた。相手方がトランペットという楽器であるためか、余計に際立つのだが、しかしこれは凄い。あの独特の音色とヴィブラートでもって、美しいメロディに生命を吹き込んでいくかのよう。あらためてCDの録音を聴いてみると、なるほどとも思うが、間近で体感するのはまた違った感動がある。

最初こそ会場の環境の悪さからイマイチ乗り切れていない感じがしたけれど、前半最後の「海からの手紙」や、メインとなったリヴィエの「ダブル・コンチェルト」はスケールの大きな作品をガバっと取り込んでいくような気合いの入った演奏で、惹き込まれたなあ。「木星のファンタジー」を、最後にもう一度聴けたのは嬉しかった!

そういえば、雲井氏曰く「今まで私のサックスを聴いたことのなかったトランペット吹きの人に、このCDによって私の演奏を聴いてもらえるのが嬉しい(というようなニュアンス)」とのこと、ということはつまりvice versaでありまして。神代氏の演奏も、存分に堪能することができたのは収穫。トランペットという制約を乗り越えたところにある、どこまでも自在なパフォーマンスが印象的であった。

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あ!そういえば。普通のCDショップではまだだが、待望の「レシテーション・ブック(Cafua)」、メンバーの皆さんのところに納入された分は、発売開始!だそうだ。今日も飛ぶように売れていた。私はというと、TSQのH経由で佐藤さんから買う予定。楽しみ楽しみ。

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