2007/12/24

サクソフォーンフェスティバル2007一日目レポート(1/2)

フェスティバル一日目のレポートは、自分も参加していたので、日記形式で書いていこうと思う。

12/22朝、fさんの車でつくばを朝7時に出発。テナーサクソフォンとバリトンサクソフォン、アンプ付スピーカー(Roland CUBE-30)2台を積んで、常磐道をひた走る。10:20からリハーサルとのことだったので、10時くらいに着くつもりで出発するも、案の定首都高速が大渋滞。何とか1時間30分ほどかけて中央道へと抜け、国立府中ICで一般道へ。ICからパルテノン多摩まではおおよそ6kmの行程で、スムーズに走ることができた。

10:10、パルテノン多摩に到着し、楽器置き場&リハーサル室を求めてさまよう。リハーサル室前でソプラノのN、アルトのTと合流。中に入ると、エスポワール・サクソフォンアンサンブルさんがリハーサル中。-とり-さんと再会、また、EnsembleΦでご一緒させていただくエスポワール責任者のMさんに初対面。さて、いざ「Heartbreakers」を音だし。20分しかリハーサルが取れなかったので、アンプ1台を鳴らしながら、簡単に通す。特に際立った問題もないまま、リハーサル終了。

楽器置き場へ移動すると、なめら~かさんほか、すでに多くのアンサンブルが到着し、皆さん音だし中。Φのみなさんと合流し、Tsukuba Saxophone Quartetは個別に場所を確保し、軽く音出しを続けていると、バリトンのHが到着。今度はEnsembleΦのリハーサル。とにかく合わせの時間が取れなかった「White Candle」の不安箇所をつぶし、続いてサクソフォン・ソロの有村さんとサンバホイッスルの國末さんを迎えて、「Samba of the Sun」をざっくりと通す。有村さんは実行委員長で忙しいはずだが、演奏のほうもたくさん乗っていらっしゃってすごいなあ。相変わらずの美音とスーパーテクニックで、バックのアンサンブルも乗せられるようにテンションが上がる。

リハーサルを終え、愛好家ステージの立ち位置確認のために舞台袖へ移動。ドルチェのブースに倉田さんがいて、ちょっと4人で立ち話。舞台袖で待機しステージに出ると、どうやらそれまでフェスオケがリハーサル中だったようで、プロの方が大量にステージ上に。立ち位置に移動しながら、ジェローム・ラランさんと握手を交わす。場渡りはすぐ終了し、楽器を置いて、オープニングのコンサートを聴くために急いで客席へ。そして、ついに開演。

♪池上政人指揮フェスティバルオーケストラ
R.シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」
E.グリーグ「組曲"ホルベアの時代"より前奏曲」

フェスティバルオーケストラ、乗っているのは国内外で活躍されているサクソフォニストがいっぱい。知った顔が何人もいらっしゃった。シュトラウス、オープニングにぴったりだ!ティンパニーを交え、巨大なオルガンのごときサウンドがホールをいっぱいに満たす。つづく「ホルベア」も、100人規模のアンサンブルに似合わない統制の取れたリズム・響きが流れてきて、驚く。それぞれの技術力の高さと、池上氏のタクトのどちらにもよるものなのだろう。

さて、オープニングを聴いた後に、ホールを抜け出して楽器置き場でテープのバランス調整。イコライザとマスタ、アンプをごちゃごちゃやりながら、予備音源も含めて準備を行い、再びホールへ。こっそりドアをすり抜けると、ゴトコフスキー演奏中。

♪IBCサクソフォンアンサンブル
I.ゴトコフスキー「四重奏曲より第1,3,5楽章」

一年ぶりに聴くが、あの協会のコンクールで聴いた強靭な響きが、ホール最後尾まで到達。もう、IBCさんの皆さん、個々の上手さだけでなくアンサンブルが本当にしっかり練られていて、アマチュアどころの話ではない。今年の協会コンクールも楽しみですなあ。続いて、ジュニアの第1位入賞者披露演奏会。第一位は、国立音楽大学付属高の中島諒さん。

♪中島諒
E.ボザ「コンチェルティーノより第2,3楽章」

本当に高校一年生ですかあ、という呆気にとられる上手さ。音量は控えめだが、音色がとにかく瑞々しい。ボザ作品ならではの超技巧的フレーズも、ここまでスラスラと吹きこなしてしまうとはねえ。大学に入る頃には、いったいどれだけ上手くなっているというのだろうか。3年後、7年後にも期待。

そして、本番のため再び楽器置き場へ。エスポワールさんを見送りながら、楽器を暖めつつ、出番を待つ。とりあえずアンプだけ舞台袖に運んでおかなければ…と、モタモタ持っていく。その舞台袖で、東京藝大修士1年の田村哲さんに声をかけられる。で、なぜか写真を求められる(大混乱)。まあ、田村さんとは後のレセプションでたくさん話したのだが、それは後半に譲るとして(笑)。で、いよいよ舞台袖に移動。なんだか司会の山浦雅也さんと國末貞人さんからメンバーにインタビューが入るようで、いろいろ質問された。That'sさんが終わり、セッティング。このときまで、アンプが鳴るかどうか不安を抱えたまま。そして、山浦さんと國末さんのまったりとしたインタビューをうけ、いざ本番。

♪Tsukuba Saxophone Quartet
J.t.フェルドハウス「Heartbreakers Part1(日本初演)」

えーと、結論から言うとややテープが小さかったようです。小さい空間でバランスを調整しておいても、パルテノン多摩のようなでっかいホールでは、楽器の音のほうが響いてしまうのですね。まあ、リハーサルなし本番一発だったらこんなもんかなあ。…あと、本番って緊張するから人間は先に走りたいと思うけれど、テープは冷静にいつもの速度であるので、ずいぶんとゆっくりに感じ、終わった直後はなんだか「やりきった!」という感じがしないなあ(笑)。ま、とにかく無事?に終わって良かった。舞台袖で早速録音MDを渡されたのは驚いたけど。

ホールから出て、楽器置き場に戻るところで、石川県のほうで活躍されている筒井裕朗氏と初対面。「面白い曲だね」と(本番を終えた私たちへの気遣いだとは思うが)言ってもらえて良かった(汗)。バランスも、そこまでひどくなかったようだ。

さて、アマチュアの他の団体を聴きたいと言う気持ちを抑えて、今度はEnsembleΦの本番のためにもう一度「White Candle」「Samba of the Sun」の要所を合わせる。「White Candle」は曲が長く、通して吹くとキツイっす。舞台袖からなめら~かさんのウォルトンを聴き(なめら~かさんて、アンサンブルとしてかなり完成度高いよなあ)、あれよあれよという間に本番。

♪EnsembleΦ featuring 有村純親(sax)&國末貞仁(samba whistle)
NAOTO/啼鵬編「White Candle」
NAOTO/啼鵬編「Samba of the Sun」

「White Candle」は四重奏。長い曲で大変だったが、なんとか最後まで持った。しかしこれ、良い曲だ。内に留めておくのがもったいないくらいだ。「Samba of the Sun」、楽しかったなあ。有村さん上手すぎて、聴き惚れて2回も落ちたし。國末さんのノリも面白すぎ!演奏後に、客席にいたTsukuba Saxophone Quartetのメンバーに話を聞いたが、Φの演奏、なかなか楽しんでもらえたようだ。

♪愛好家+フェスティバルオーケストラ
伊藤康英「ファンファーレ」
E.エルガー/金井宏光編「威風堂々第一番」
伊藤康英「ファンファーレ21」

難しいフレーズはプロの方に任せて、愛好家の面々は、おいしいところを吹きました。「ファンファーレ」は、入りの場所がわからず、最初落ちた(爆)。「ファンファーレ21」は、とても難しかった。吹きながら、まるで巨大なオルガンの中でサックスを吹いているような感覚に陥る。舞台上が暑かったこともあり、だんだんとぼーっとしてきて、音の渦の中に自分が溶けてしまいそうだった。

-つづく-

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