2007/08/17

はにわオールスターズ on YouTube

という名前のバンドをご存知だろうか。パーカッショニストである仙波清彦が、日本の腕利きミュージシャンを集めて結成した大編成バンド。

そもそも仙波清彦って何者だ?実は、邦楽仙波流の継承者と言える人物。家元の子として生まれ、幼いころから邦楽器に触れながら才能を伸ばす。東京藝術大学を卒業後、多方面にわたる分野のミュージシャンと様々なジャンルの音楽での共演を行っている、スーパー・パーカッショニスト。

で、その仙波氏が共演したことのあるジャズミュージシャン、邦楽器の奏者、ヴォーカリスト達を一同に集めたのが、はにわオールスターズというバンドであるのだ。彼らが奏でる無節操(ノンジャンル)音楽大会のあまりの凄みに、観客がぽかんと口を開けながら聴いていたことから、「はにわ」の名前がついたのだと言う。数年前に友人に観せてもらった「In Concert」という映像で、はにわオールスターズの音楽を初めて知ったのだが…もう、一回観ただけでまさに"はにわ状態"!ホント、凄いという言葉しか出てこないのですよ。

「百聞は一見にしかず」というわけで、観ていただくのが早いかも…。YouTubeに映像があったので、どうぞ。曲は、小川美潮(曲中で歌っている女性ヴォーカリスト)の作曲・作詞による「水」。

…あ、サックス的興味としてもですね、中間部にはさまれた坂田明の4コーラスに及ぶ超々々絶フリー・ソロは、観ておいて損はないと思われます。



どうです?この無節操っぷり!6/8でドライヴするあまりに楽しい音楽!鳥肌立ちっぱなし。編成は、ホーンセクション、ドラム4台、キーボード2台、ベース3台、ギター2台、それに琴、鼓、三味線、笛…もうカオスもカオス、訳が分らない(笑)。音楽に輪をかけておかしな衣装:ドクター、ナース、ウシなど、ツッコミどころも満載。

参加ミュージシャンのあまりの豪華さ、ちょっと日本のジャズやポップスシーンをかじったことのある方ならば、驚くのではないだろうか。ちょっとイってしまっているヴォーカルが小川美潮、クラリネットを吹いているのは東響の十亀氏、アコーディオンはKOBA(この頃は小林靖宏という名前で活動していた)、サックスは言わずと知れたミジンコ研究家の坂田明、ギターは渡辺香津美(ソロでのぶっ壊れ方が凄い)、ヴァイオリンは"ネコかる"の斉藤ネコ!ドラムの一人は、村上"PONTA"秀一。

はあぁ、楽しい。ガチガチのクラシックも良いが、こういうの聴くとちょっとうらやましくも思うのは確か。ちなみに、はにわオールスターズが"閣下"ことデーモン小暮と共演した映像もYouTube上にあるので、興味ある方は探してみてください。

2 件のコメント:

  1. 連続投稿失礼します。
    いや、はにわオールスターズはすごいですね。
    コンセプトも凄いですし、ミュージシャンも凄すぎますね。数十年たった今でも全く圧倒的。日本のフュージョンの黄金時代だったと思います。
    もっとも、私「ファニア・オールスターズ」のほうがさらに好きですが (^^;

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  2. いつだったか、mckenさんのブログでwa-ha-haについての記事を目にした記憶がありましたので、きっとご存知だろうと思っていました。

    私はリアルタイムで触れた世代ではないのですが…生で聴いてみたかった!!今では実現は難しいのでしょう。ミュージシャン達が(マーケティングの制約に縛られずに)本当に自分のやりたい事をやっている姿は、見ていて嬉しくなってしまいます…。

    ファニア・オールスターズは、不勉強で初めて名前を聞きました(^^;が、なんだか面白そうです。私はティト・プエンテを好んで聴きますので、こんどCDを探してみるつもりです。

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