2007/07/01

フェリペ氏のサックス・フラジオ運指表

(※記事中に出てくる音名表記は、全て"記譜音による表記"です。)

Adolphesax.com内に、あのアントニオ・フェリペ=ベリジャル Antonio Felipe-Belijar氏のフラジオ運指表が存在する。フェリペ氏といえば、数々の国際コンクールで入賞しまくっている、スペインのクラシック・サクソフォン界随一の名手だ。1年前くらい前に、この運指表の存在を知って以来、けっこうお世話になっていたのだが、そういえばブログに書いたことなかったなあと思い立ち、いまさらながら貼り付け。クリックすると拡大します(かなり巨大な画像なので、注意)。ちなみに転載許可は取っていないので、まずかったら消します。

キーマップ記号を簡単に解説しておくと、
・範囲は、記譜でミ~最高音のオクターブ上のファ#の、さらに上のラ#まで
・1~6は白い貝のキー
・XはフロントFキー
・C1~C2オクターブキー+レ以上を出すときに、順番に押していくキー
それぞれ、C1(レ、左手サイド手前)、C2(レ#、左手サイド上部)、C3(ミ、右手サイド上部)、C4(ファ、左手サイド奥)、C5(右手の最高音ファ#)
・TaとTcは右手サイド下段、中段キー
・pは、1の下にある小さなキー
…という感じ。分かりづらくてごめんなさい。

この表の何が便利かと言うと、まず音域が広いこと、さらに一つの音に対する候補が多いため良い連結を探しやすいこと、さらにびっくりするほど"当たる"こと。私自身、この表のおかげでレ#まで開拓できたようなものだ。

さあ、これであなたもラーション(最高音ファ#)、マルタン(最高音ソ)、さらにイベールのad-lib.カデンツァ(最高音ラ♭)吹き放題!(ホントかいな)

実はクロード・ドゥラングル教授(ソプラノやバリトンごとに分かれている)やファブリス・モレティ氏のフラジオマップ(クランポンサックスに特化したもの)、なんてのも存在するので、また後日記事にしようと思っている。

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