2007/05/26

デザンクロ「四重奏曲」 on YouTube

時々このブログに貼り付けるYouTube上の動画は、演奏の質も画質も音質も、できるだけクオリティの高いものを…と選ぶようにしている。となると、必然的に有名奏者の動画ということになっていたのだが、今回は珍しく、かなりマイナーな四重奏団の演奏を貼り付け。曲は、なんとデザンクロの「サクソフォーン四重奏曲」だ。

演奏は、Cuarteto Quantz。おそらくスペインの四重奏団と思われる。「えっ、スペイン!?」と驚かれる方もいるかもしれないが、スペインのサクソフォーン界は、アントニオ・フェリペ氏(アドルフ・サックス国際コンクール3回連続入賞)を始め、近年では優秀なサクソフォニストを数多く輩出しているのだ。メンバーは以下のとおり。

ソプラノサックス:Antonio Pérez
アルトサックス:Manuel García
テナーサックス:José Manuel Bañuls
バリトンサックス:Mario Ortuño

うーん…、正直聞いたことがない奏者ばかりだが…?

実際のムービーがこちら。ぜひ全楽章ご覧くださいな。実に洗練されたテクニックが繰り広げられていることに、きっと驚くこと間違いなし。しかもなんと暗譜だ(ところどころ音は間違っているけど)。仮に日本のCDショップで市販されていたとしたら、このレベルの演奏なら普通に買うぞ。"玉石混合"YouTubeからの掘り出し物とは、まさにこのこと。

・第1楽章 Allegro ma non troppo


・第2楽章 Andante


・第3楽章 Poco largo, ma risolute - Allegro energico


実はこれ、Ciutat de Manresaというコンクールでのライヴ演奏なんだそうだ。Cuarteto Quantzは、そのコンクールの室内楽部門(異種混合)で見事優勝を果たしたサクソフォーン四重奏団だとのこと(このサイトで知った)。他の編成と勝負して勝った、その瞬間を捉えたムービーだということで、そりゃあ上手いわけだ。

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(おまけ)

同じ四重奏団による、ファリャ「歌劇"はかなき人生"より『舞曲』」のサクソフォーン四重奏版の演奏。こちらも相当(編曲・演奏とも)良いです。

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