2007/01/11

ペッテション「交響曲第16番」

なんだかものすごい曲に出会ってしまった。この音の洪水は、色彩感こそ違えどメシアンやザッパの曲に感じられるパワーと同じ印象を受ける。しかしなんだこの作品。

アーロノヴィッチ×ストックホルム交響楽団にフレデリック・ヘムケ Frederick Hemke氏がサクソフォーン独奏として参加したアラン・ペッテション「交響曲第16番」の録音。「交響曲」という言葉に、いったいどんな響きがするんだろうかと蓋を開けてみれば…最初から最後までサクソフォーンは休む間もない超絶技巧の嵐、その他の管弦楽器は断片的なフレーズを厚く重ねていくという単一楽章アレグロのの22分間。交響曲というよりは、まるでサクソフォーン協奏曲。

しかし、サクソフォーンがソロを務める交響曲を書くとは…いったいどんな考えがあって作曲に至ったのだろうか。Wikipediaの記述で確認する限りヘムケ氏の委嘱作品?とのことだが、真相は分からず。交響曲を一曲委嘱しました、なんてのもなかなか現実味がない話だしな…。

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