2006/12/03

アンドレ・ブーン氏のCD

昨日渋谷に行ったついでに、タワレコで買ってきたCDがこれ。何気なくCDを手に取った後の、思考の流れはこんな感じ。「なんか怪しいジャケットだなあ」→「ブートリーのディヴェルティメント入っているんだー」→「何これ、作曲者自身がピアノ弾いているの?」→「サックス吹いているAndre Beunってどこかで聞いたことあるような」→「あ!!もしかして…」。

良く良く思い出してみれば、ギャルド・レピュブリケーヌ四重奏団の奏者としてのクレジットを見たことがあるプレイヤーだった。がぜん興味が沸き、早速購入。アルバム名は「Saxophonie(Corelia CC 896782)」。そういえばCoreliaレーベルって、ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団のCDをたくさん出版しているじゃないか。その辺りのつながりなのかな。

・ブートリー「ディヴェルティメント」
・ドゥルルー「プリズム」
・ゴトコフスキー「悲愴的変奏曲」
・トマジ「バラード」(吹奏楽伴奏)
・ベルナール「6つの小品」
・シャヴェリエ「イリス」

早速聴いてみた。現代のサクソフォンとはかけ離れた、華やかな音色や深いヴィブラート。こういうの、結構好きです。現代にあってはなかなか耳にすることのできない演奏…かなり貴重かも。また、ほとんどの曲で作曲者自身がピアノを弾いているのだが、一曲進むごとにスタイルががらっと変わり、面白い。

ギャルド・レピュブリケーヌ四重奏団時代のブーン氏に関してはこちら。かつて東芝EMIから発売されていたLPで、「サキソフォン四重奏の魅力(東芝EMI EAA-85052)」というアルバムがある。ミシェル・ヌオー氏がソプラノを務め、アンドレ・ブーン氏はアルトパートを吹いていたのだ。左下でアルトを構えている人物が1970年代のブーン氏。上のCDジャケットの写真と比べると、ずいぶん若い(あたりまえか)。

このLPは昨年の入手以来、MDに録って聴きこんでいた。録音環境が悪いものの、時代を感じさせるフランス流の華麗な演奏で、「異教徒の踊り」中間部などの随所に聴かれるブーン氏の音が、けっこう好きだったのだ。

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