2006/09/16

ザッパ

フランク・ザッパのベスト盤聴いています。うーん、良い(笑)。

サックスや吹奏楽で、かなり濃いところまで知識を広げてしまった人にとってはどこかで聴いたことのある名前ではないだろうか。本当にこのヒト、すごい。ロック界の史上最強の奇才~という呼び方が当てはまるような、スーパー音楽家なのだ。

何者かと一言で表すならばロックギタリスト・作曲家なのだが、ここでは個人的なザッパ音楽との出会いと雑感をば。

そもそもはChannel Recordsから出ていた金管アンサンブルのCDで初めて聴いたときの衝撃だった。ちょっと斜めに構えたような異色のアルバムで、不思議なノリの曲がたくさん入っていたのだが、ザッパの作品はその中でも強烈だった!ものすごい独特のグルーヴ感と一回聴いただけで忘れられないようなヌルいメロディ…こんな曲を書く人がいるのか!と。すぐに「ザッパ」の名前は覚えたがクラシック畑に情報が異様に少ないのが不思議だった(ロック界の人なのだから、今考えると当たり前なのだが)。

そして吹奏楽や現代音楽、サックスの音楽を収集していくにつれ、ザッパの音楽を意識するようになった。Saxoforteがトランペットをゲストに迎えたトラックやアンサンブル・モデルンのザッパ集は良く聴いたなあ。そしてついには原曲にも少しだけ手を伸ばすようになった。普通のロックってどうも苦手なのだが、ザッパをすんなに受け入れられたのはなぜだったのだろうか。

必要以上に声を荒げずに、多彩で魅力的なメロディとリズムを生み出している、ということが自分の感性とマッチしたのかも。普通のロックって、単調でつねにフルレンジで…というイメージがあったのだが、ザッパの音楽はとにかく要素が多い。使われている楽器の種類は多いし、メロディが多いし、ダイナミクスは広いし、何度も転調するし…。色彩感ゆたかなタッチは、吹奏楽に通じるところもある(かもしれない)。

演奏もものすごく上手い。ザッパ自身のヴォーカルはもちろん、スティーヴ・ヴァイ(!)を始めとする超級アーティストとの共演…。油断して聴いていると良く分からないのだが、実は相当ハイテクニックな演奏だ。そこら辺のプロのクラシック演奏家とは比べ物にならないほどキッチリ演奏しているのには唖然。

そのあまりの活動の広さからここで全ての魅力を伝えきれないのが残念。こちらのページがとてもおもしろいので、ぜひ参照していただきたい(→http://homepage.mac.com/club_k2/zappa/

ザッパは1993年に惜しまれつつも亡くなっているが、生で聴いたら凄かったかもなあ。生演奏か、ロックのライヴってどんな感じなんだろうか(笑)。

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