2006/06/16

リゲティ氏、逝去

某S氏のブログで知ったのだけれど、あの「6つのバガテル」の作曲者、ジェルジ・リゲティ氏が6/12にウィーンで逝去なさったそうだ。相次いで、といった感じ。

リゲティの音楽に一番最初に触れたのは映画「2001年宇宙の旅」だったと思う。しかも小学校のころ(笑)。当時はなんかこう男の子なりに「宇宙」「機械」みたいなキーワードに憧れていて、この映画は絶好の興味の対象の一つだったのかな。ここに使われている音楽がまた不気味で!モノリスが出現する場面になると決まってビデオを早送りしていた。もちろんリゲティの名前はまだ知らず。

しっかりと名前を認知したのは、ハバネラ四重奏団がリゲティの「6つのバガテル」をレコーディングしたのがきっかけだった。調性感のある(というか、CD中で調性感のある曲はそれだけ)不思議な雰囲気の音楽が印象的で、以後リゲティについて調べて、いくつか作品も聴いた。2001年宇宙の旅の音楽がリゲティの作品だと知ったのもこのころ。

声楽を使った、怪しくも美しい作品のイメージが強い。しかし時にはユーモアたっぷりに作曲、例えば男性合唱のための「ナンセンス・マドリガル」は楽章のタイトル、内容とも個性的。言わずと知れたメトロノーム100台のための「ポエム・サンフォニック」はとある日本の美術館でイベント演奏されたこともあるとか。本人の普段の様子も気難しさとは無縁のユーモア溢れる感じだったようだ。意外。

ご冥福をお祈りします…。

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