2005/12/01

デザンクロ「レクイエム」のスコア

デザンクロ「レクイエム」のオーケストラ版スコア(出版はDurand)を入手。通常編成のオーケストラからトランペット、ホルンを省き、コル(Selmer製ピストン式ホルン、クリュイタンスのパヴァーヌのあれです)やバソン、ハープを加えた珍しい編成。ちなみに、世界唯一ともいえるデザンクロの作品集「Requiem(Hortus 009)」(絶品!)に収録されている「レクイエム」の録音は、オルガン伴奏へのリダクション版である。ローマ大賞受賞作「Symphonie」と一緒に、オーケストラでNaxosあたりが録音してくれないものか…。

近代フランス作曲家のうち、弦楽器や管楽器を多用した「音色の色彩感」を重視した流れに対して、デザンクロが複雑に組み合わされた「和音の色彩感」を実践した作曲家という流れを汲んでいることを、ご存知だろうか。ルーベー音楽院での勉学の後、パリ・コンセルヴァトワールでもプリミエ・プリを獲得、さらに両音楽院で教鞭を執ったという半端でないバックグラウンド。そこから生み出される音楽…どの瞬間においても、エスプリの火花が絢爛と散る美しさよ。

昨日は先生による四重奏のレッスン。和声感、音色、メロディと、さまざまな観点から見ていただいた。音を出すのが難しい管楽器、その名演奏家は名指導家でもある。充実々々。

gooでブログを検索してみたら知り合いのものが出るわ出るわ。五個くらい見つけたかな。

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