2005/08/26

久々にゴーティエを聴く

ダニエル・ゴーティエのアルバム「Miniatures(MDG 603 1149-2)」を久しぶりに引っ張り出して聴いてみた。カナダ出身のサクソフォーン奏者で、アレクサンドルサクソフォン四重奏団のソプラノ奏者として(音源収集を始めた)かなり最初のころから名前は知っているサクソフォニスト。ニュートラルな音色と飾らないシンプルな音楽性がウリで、このアルバムでも様々な小品をきっちり聴かせてくれる。

確かこのアルバムを購入したのはピアソラ「ブエノスアイレスの四季」のアルト+ピアノ編成目当てだったのだが、編曲が??なのと、特に演奏も面白みがない、ということで二年前に買って以来ずっとしまわれていたアルバムだった。

が、久しぶりに取り出して聴いてみたらこれがまた掘り出し物。二年間の間に自分の耳にかなりの変化があったということなのだろうか。ウォーレン・ベンソン「エオリアン・ソング」の作品もさることながら演奏の美しさ!最近話題の作曲家ピート・スウェルツの作品「クロノス」では超絶技巧をこれでもかとばかりにバシバシ決めてくれるし、小品集と甘く見ていたわりには充実していて驚き。というわけで、買って以来しばらく聴いていなかったCDを少し漁ってみようかと思う。

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