2005/06/28

トゥーランガリラ聴きそびれ

昨日は東京都交響楽団のメシアン作曲「トゥーランガリラ交響曲」の演奏会、だったのに…すっかり忘れていた。行きたかったー…。実演に接する機会なんてそうそうない曲ですから。オンド・マルトノは原田節、ピアノはなんと野平一郎!惜しいことしたものだ。野平一郎さんのピアノは、一昨年の栃尾克樹さんのバリトンサクソフォンリサイタルの伴奏として聴いて以来、ぜひもう一度聴きたいと思っていただけに余計悔しい。

「トゥーランガリラ交響曲」全10楽章、80分に及ぶ20世紀管弦楽曲の金字塔ともいえる作品。メシアンの色彩感豊かな和声とポリリズムが爆発し、音の洪水が押し寄せ続ける…という音響の中、人間の「愛」とは宇宙をも超越したかくも究極的なものである、ということを音楽で表現した集大成ともいえるだろうか。N響アワーで第10楽章の抜粋を観てから、突然取り憑かれてしまったすばらしい作品なのです。

音源は、大学の図書館にあったサイモン・ラトル指揮バーミンガム市響の演奏(金管が強烈)と、チョン・ミュンフン指揮バスティーユオペラ座管の演奏(弦が美しい)。

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