2005/04/25

Saxcherzetのコンサート

遅くなってしまったが「サクツェルツェット(サクスケルツェット)」の公演の報告。洗足学園前田ホールはかなりの満員だった。出演しているサクソフォン奏者の方々の弟子、という感じの方が多く見受けられたかな。以前の松雪先生の門下発表会で知り合った方々にも2、3人会うことができた。

一曲目はヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ第一番」。いやー、楽しそうに演奏しますね。冨岡先生のニコニコしながら演奏する姿を観てこちらも思わず笑みが。でもなんだかな、これだけ個性の強い奏者が集まってはいるが、ラージアンサンブルは個性が打ち消されているような気がしなくもない。という感じだった。ちょっとバランスも悪かったし(まあ結果的には杞憂に終わったのですが)。

二曲目、ソプラノ、アルト、テナー、ピアノでサミュエル・バーバー「思い出」。「アダージォ」ばりの哀愁をたたえたメロディが美しい。二宮和弘さんのテナーの音に惚れ込んでしまった。なんていうか、とても暖かい聴いていて幸せになれる音だった。

三曲目は「スカラムーシュ」!ラージでどんな響きがするか開けてみるまで分らなかったが、素晴らしかった!サクソフォン界の超有名曲であるせいか、お客さんの反応も上々。楽章間にはこれまた驚くような仕掛けが施されていて腰を抜かした。特に二楽章~三楽章にかけてのアレはいったい…張り詰めた緊張感の中で繰り広げられたそのパフォーマンスから三楽章の愉悦感への脱却の手法が見事。具体的にどんなパフォーマンスがあったかなんてここには書きあらわせません(笑)。ライヴで聴いた人の特権ですね。

休憩を挟んでピアソラ「ブエノスアイレスの春」、バーンスタイン「ウェストサイド96」。ピアソラは全国大会のときに聴いたアレンジに似ていたな…クヮルテット+ピアノで演奏されたウェストサイドは平野さんの強烈なビートを刻むバリトンに惚れた。完全に(ピアノを含め)リードしてました。最後の「マ・メール・ロワ」は純粋に音楽として聴くことができ、大満足。トップを吹いた冨岡先生のソプラノに心奪われた。

アンコールは池上政人さん演奏のカーペンターズ4曲に、おなじみ服部先生のチャールダッシュ(大喝采)。会場が大いに沸いた。チャールダッシュの時なんてまるで演歌ばりの拍手と歓声だったものな(前奏が聴こえた瞬間に「キャー!!パチパチパチ…」)。しっかりマシンガン・タンギングを堪能させていただきました。最後にスカラムーシュ変奏曲にて幕。終演後になんとか服部先生にもお会いすることができた。

夜も遅かったが、渋谷でSaxofourteの新譜(フランク・ザッパ入曲!)と\590の四重奏のガーシュウィンアルバム(意外と上手い)を購入してつくばに戻った。

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