おなじみ、木下直人さんより、大変貴重な写真をお送りいただいたので、ご紹介。
1961年の8月に、イタリア・トリノで開かれた、International Musical Military Bands for Manifestations of Italyなる催しに参加した、ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の写真だ!(ギャルド以外にもイギリス、ドイツ、アメリカ、ベルギー、フランス、スウェーデン、イタリアの軍楽隊が参加していたとのこと)
当時のサクソフォンセクションのうち、3名が写っている。左から、ロベール・ガトー Robert Gateau氏、ジャック・テリー Jacques Terry氏、ミシェル・ヌオー Michel Nouaux氏である。その他、フェルナン・ロンム Fernand Lhomme氏、アンドレ・ブーン André Beun氏、Robert Ceugnart氏、アンリ=ルネ・ポラン Henri Rene Pollin氏が当時のギャルドには在籍していたはずだが、この写真には写っていない。
その他、サクソフォン以外も錚々たる面々。例えば、ヌオー氏の後ろはフルートの名手アンリ・ルボン氏だ。その近くのバソンは、ジャン・ルーシェ氏かな?当時のメンバー表があればもっと調べがつくのだが…。
当時のギャルドをここまで近くで捉えた写真は珍しく、私もポラン氏からお借りした写真の一部で見たことがあるくらいだ。こんなに寄った写真であると、楽器の詳細を読み取れることが面白い。例えばテリー氏のマウスピース…これは、デファイエ氏と同じ、「セルマーのシャロン氏制作による、ネジ一本で開きが変えられるマウスピース」そのもである。後年、フランス国立管弦楽団のラヴェル・コンサート等で使用する様子を観ることができるが、当時からそのマウスピースを使っていたことがわかる。ホルンは、全てベル取り外し式。ピストン式(コル?)とロータリー式が混在していることがわかる。かつてThunderさんがアップされていた記事内部の、秋山紀夫氏のレポートによれば、すべてアレキサンダー製とのことだ。
木下さんには、この場を借りて改めて御礼申し上げる次第。いやあ、送られてきた写真を見た時はハッとしました。以下、少し解像度を下げた写真を置いておく。最大解像度の写真がほしい方は、私に言ってください。
2017/02/23
2017/02/20
5th JML公式サイト
今夏に開催されるジャン=マリー・ロンデックス国際コンクールの公式サイト開設について、fbページにてアナウンスがあった。
http://www.music.mahidol.ac.th/jmlisc/
要項、審査員等の情報がアップされている。審査員の顔ぶれがなかなか面白い。
http://www.music.mahidol.ac.th/jmlisc/
要項、審査員等の情報がアップされている。審査員の顔ぶれがなかなか面白い。
2017/02/15
ミュール復刻決定盤2題
詳細なレビューは後日改めて行うが、とりあえず速報を書かなければ…ということで。グリーンドア音楽出版よりミュールに関連するSP復刻盤が立て続けに発売された。
これまで発売されたマルセル・ミュールのSP復刻盤は多いが、この度リリースの運びとなった2枚は「決定盤」と呼ぶに相応しいものだ。音盤提供、並びに復刻は、おなじみ木下直人さんが担当。木下さんの膨大なコレクション、それだけでも素晴らしいのに、さらにピエール・クレマン Pierre Clémentのカートリッジ、ターンテーブル、アームを使用した、世界初の復刻である。当時のフランスで響いていた音をそのまま蘇らせる、という指針を追求した結果が、ついに結実したのだ。
独奏編の解説は上田啓ニ氏、四重奏編の解説は恐れ多くも私が担当している。
四重奏のステレオ盤と共に、ぜひ多くの方の手元に置いていただきたいCD。これさえあれば、他のマルセル・ミュールの復刻盤はいらないはず…とは言い過ぎだろうか。
独奏編
グリーンドア音楽出版の商品紹介ページ
Amazonへのリンク
四重奏編
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これまで発売されたマルセル・ミュールのSP復刻盤は多いが、この度リリースの運びとなった2枚は「決定盤」と呼ぶに相応しいものだ。音盤提供、並びに復刻は、おなじみ木下直人さんが担当。木下さんの膨大なコレクション、それだけでも素晴らしいのに、さらにピエール・クレマン Pierre Clémentのカートリッジ、ターンテーブル、アームを使用した、世界初の復刻である。当時のフランスで響いていた音をそのまま蘇らせる、という指針を追求した結果が、ついに結実したのだ。
独奏編の解説は上田啓ニ氏、四重奏編の解説は恐れ多くも私が担当している。
四重奏のステレオ盤と共に、ぜひ多くの方の手元に置いていただきたいCD。これさえあれば、他のマルセル・ミュールの復刻盤はいらないはず…とは言い過ぎだろうか。
独奏編
グリーンドア音楽出版の商品紹介ページ
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四重奏編
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2017/02/13
High-Jinks Wind Orchestra、再々結成ライヴ
先週末土曜日は、High-Jinks Wind Orchestraのライヴだった。
大学時代に、大学の吹奏楽団メンバーを中心に結成された、ポップス専門のバンド。メンバーの卒業に伴い活動休止状態となっていたのだが、2014年に再結成ライヴを行い、さらに3年経って、今回は再々結成ライヴであった。卒業時と比較して、また、3年前と比較して、結婚・出産・転居などの理由からメンバーは少しずつ変わっており、時の移り変わりを感じる。
選曲は、前半がポップス(いわゆる吹奏楽のポップスとは少し外した選曲)、後半がクールジャパンと銘打ったアニソン特集。正確に言えばサクラ大戦はアニメではなくゲームだが、ほぼアニメのようなものだ。
【High-Jinks Wind Orchestra Live】
日時:2017年2月13日 13:00開演
会場:赤坂B-flat
ゲスト:松尾崇(tp)、松下洋(sax)
前半プログラム:
Winter Games
Do-Re-Mi
亡き王女のためのパヴァーヌ~Funk Ver.~
Land of Make Believe(ソロ:松尾崇)
Dear Mr.Jones
後半プログラム:
"GIRLS und PANZER"より戦車道行進曲
"カウボーイビバップ"よりTank!(ソロ:松下洋)
Rock Me!(ソロ:松下洋)
"魔法少女まどか☆マギカ"よりConnect
"サクラ大戦"より檄!帝國華撃団
"響け!ユーフォニアム"よりTutti!
"マクロスF"より星間飛行(ソロ:松尾崇、松下洋)
アンコール:
ラプソディ・イン・ブルー~Funk Ver.~(ソロ:松尾崇)
…後半、楽曲タイトルにエクスクラメーションマークが多いですね(笑)。それにしても、楽曲の楽しさたるや、格別のものがあった。アニソン、侮りがたし。幾つかの作品に関しては、過去にアニメを観たことがあり、ライヴに向けてもう一度観てみたり。
新曲が多く、曲それぞれが難しく、練習段階から一筋縄ではいかない部分も多かったのだが、ゲスト奏者(お二人には、サウンドをしっかり締めていただいた)や指揮者のパワーもあって、最終的にはなんとかなったかな。突き詰められる部分は数え切れないのだが、それでも、お客様やゲストの方に楽しかったと言ってもらえると、嬉しいものだ。いやはや、楽しかった。
当日は、妻とともにライヴに参加。息子は、丸1日妻のお母様にみていただいていた。練習段階より、家族やメンバーの皆様の協力あってこそ、である。色々な場面で迷惑をかけてしまったが、大変ありがたかった。
大学時代に、大学の吹奏楽団メンバーを中心に結成された、ポップス専門のバンド。メンバーの卒業に伴い活動休止状態となっていたのだが、2014年に再結成ライヴを行い、さらに3年経って、今回は再々結成ライヴであった。卒業時と比較して、また、3年前と比較して、結婚・出産・転居などの理由からメンバーは少しずつ変わっており、時の移り変わりを感じる。
選曲は、前半がポップス(いわゆる吹奏楽のポップスとは少し外した選曲)、後半がクールジャパンと銘打ったアニソン特集。正確に言えばサクラ大戦はアニメではなくゲームだが、ほぼアニメのようなものだ。
【High-Jinks Wind Orchestra Live】
日時:2017年2月13日 13:00開演
会場:赤坂B-flat
ゲスト:松尾崇(tp)、松下洋(sax)
前半プログラム:
Winter Games
Do-Re-Mi
亡き王女のためのパヴァーヌ~Funk Ver.~
Land of Make Believe(ソロ:松尾崇)
Dear Mr.Jones
後半プログラム:
"GIRLS und PANZER"より戦車道行進曲
"カウボーイビバップ"よりTank!(ソロ:松下洋)
Rock Me!(ソロ:松下洋)
"魔法少女まどか☆マギカ"よりConnect
"サクラ大戦"より檄!帝國華撃団
"響け!ユーフォニアム"よりTutti!
"マクロスF"より星間飛行(ソロ:松尾崇、松下洋)
アンコール:
ラプソディ・イン・ブルー~Funk Ver.~(ソロ:松尾崇)
…後半、楽曲タイトルにエクスクラメーションマークが多いですね(笑)。それにしても、楽曲の楽しさたるや、格別のものがあった。アニソン、侮りがたし。幾つかの作品に関しては、過去にアニメを観たことがあり、ライヴに向けてもう一度観てみたり。
新曲が多く、曲それぞれが難しく、練習段階から一筋縄ではいかない部分も多かったのだが、ゲスト奏者(お二人には、サウンドをしっかり締めていただいた)や指揮者のパワーもあって、最終的にはなんとかなったかな。突き詰められる部分は数え切れないのだが、それでも、お客様やゲストの方に楽しかったと言ってもらえると、嬉しいものだ。いやはや、楽しかった。
当日は、妻とともにライヴに参加。息子は、丸1日妻のお母様にみていただいていた。練習段階より、家族やメンバーの皆様の協力あってこそ、である。色々な場面で迷惑をかけてしまったが、大変ありがたかった。