2017/10/30

四賀公民館で演奏2017

先日のことになるが、毎年、この時期恒例となっている、長野県諏訪市の四賀公民館文化祭演奏に伺った。いつも暖かく迎えてくださって、本当に有り難いことだ。

【四賀公民館文化祭サクソフォンアンサンブルコンサート】
日時:2017年10月21日(土)13:00開演
会場:四賀公民館
プログラム:
池辺晋一郎編 - どんぐりころころ変奏曲
J.B.サンジュレ - 四重奏曲第一番より第1楽章
本居長世メドレー
演歌メドレー
A.フラッケンポール編 - ピンクパンサー
ラテン・メドレー

日経にAdamSQの記事

Nikkei Styleのエンタメ!ビジュアル音楽堂に「軽快で洒脱 サクソフォン四重奏団「アダム」の挑戦」という記事が掲載されている。ムービー(グラズノフ「四重奏曲」)付き、かなりの分量の内容。クラシック音楽に親しみのある方ならばとても分かり易く読める内容で、さすがプロフェッショナルの書き手による記事だなと(当たり前のことながら)感心してしまった。

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO22594160T21C17A0000000?channel=DF280120166611

そういえば、AdamSQの演奏はきちんとリサイタル等で聴いたことがないな。そのうち聴きに行きたいなあと思いつつ、先延ばしになってしまっている。

2017/10/24

演奏会情報:ジェローム・ララン&原博巳

日本でもすっかりお馴染みとなった、ジェローム・ララン氏。今年も来日し、原博巳氏とともにデュオ・リサイタルを開催する。

独奏、デュオをバランス良く配置し、さらにソロも存分に今回の見どころは、何といってもバリー・コッククロフト氏による委嘱作品。「Rock Me」を始めとする特徴的な響きを生み出す、コッククロフト氏ならではのエキサイティングな作品が出来上がってくることだろう。ララン氏は、コッククロフト氏とデュオを演奏したり、CDに「メルボルン・ソナタ」を入れたりするほど、コッククロフト作品に精通しており、今回も大変期待できる。また、チェロのために書かれた「風の谷のナウシカ」…どちらが演奏するかわからないが、シンプルなメロディをいかに紡ぎ出すのか、注目だ。

デュオの作品のセレクト(「パガニーニ・ロスト」とプーランク)は、意外にも非常にスタンダードなものだが、このお二人の熱い演奏が、どんな響きを生み出すのか楽しみだ。

【ジェローム・ララン/原博巳 サクソフォンデュオ・リサイタル】
出演:ジェローム・ララン、原 博巳(以上sax)、五島史誉(pf)
日時:2017年10月27日(金)19:00開演
会場:代々木上原けやきホール
料金:一般:3,500円 / 学生:2,500円
プログラム:
久石譲 - 「風の谷のナウシカ」より5つのメロディー
バリー・コッククロフト - 委嘱作品
パブロ・デ・サラサーテ - カルメン幻想曲
長生淳 - パガニーニ・ロスト
フランシス・プーランク - オーボエとバソン、ピアノのための三重奏曲

2017/10/18

カルッツ川崎開館記念TKWOコンサート

【東京佼成ウインドオーケストラ 吹奏楽大作戦 in 川崎】
出演:海老原光(cond)、本田雅人(sax)、東京佼成ウインドオーケストラ、一般公募演奏者
日時:2017年10月9日 18:00開演
会場:カルッツ川崎(川崎市スポーツ・文化総合センター)ホール
プログラム:
河辺公一 - 高度な技術への指標
保科洋 - 風紋
酒井格 - たなばた
アルフレッド・リード - アルメニアンダンス・パートI(一般公募演奏者との合同演奏)
ビル・チェイス/岩井直溥 - 黒い炎(サクソフォン:本田雅人)
和泉宏隆/真島俊夫 - 宝島(サクソフォン:本田雅人)
ジェローム・カーン/岩井直溥 - 煙が目にしみる(サクソフォン:本田雅人)
ルイ・プリマ/岩井直溥 - シング・シング・シング(サクソフォン:本田雅人)

妻が一般公募の催しに乗っていることもあり、聴きに伺った。カルッツ川崎オープン記念ということで、祝祭的な雰囲気の中、華々しい演奏が繰り広げられた。東京佼成ウインドオーケストラを聴いたのは久々だったが、やはり上手い。さらに指揮者のキャラクター(とてもわかりやすくかつ面白い指揮をされる方)も相まって、とても楽しく聴くことができた。一般公募者を交えた「アルメニアンダンス」も、とても聴き応えのあるレベルまで仕上がっており、もちろん細かい部分ではいろいろとあったが、圧倒的な推進力の前に、無意味な批評だろう。ちなみに、アルトサクソフォンのソロは一般公募の中学生?高校生?っぽい方だったが、とても上手でびっくり。

後半は、都合により聴くことができず…(>_<)ざんねん。

カルッツ川崎オープン記念にふさわしい催しだったと思う。ぜひ今後も魅力的なイベントを続けていただきたい。

2017/10/15

ロンデックス氏の注目著作、発売開始

ジャン=マリー・ロンデックス Jean Marie Londeix氏著"POUR UNE HISTOIRE DU SAXOPHONE ET DES SAXOPHONISTES"の第1巻が発売開始となった。

ロンデックス氏による、アドルフ・サックスから現代(2000年)までの、サクソフォン史を網羅し解説した著作である。何年も前から執筆が始まっていたことは知っており、また、日本のサクソフォンについてロンデックス氏に情報提供していたため、発売を心待ちにしていたのだが、まずは第1巻(Livre 1)が発売。今後3巻までが順次発売予定となっている。

Livre 1 - 1814-1899 Adolphe Sax
Livre 2 - 1900-1942 Internationalisation du saxophone
Livre 3 - 1942-2000 Le saxophone de concert

Delatour Franceからの出版で、第1巻は22ユーロとのこと。次の第2巻以降も楽しみだ。ちなみに…第2巻は1900年から1942年となっているが、1942年はパリ音楽院(現在のパリ国立高等音楽院)のサクソフォン・クラスが、時の院長クロード・デルヴァンクールの尽力によって再開された年だ。

http://www.editions-delatour.com/fr/organologie/4006-pour-une-histoire-du-saxophone-et-des-saxophonistes-livre-1-9782752103420.html

日本語版…と贅沢は言わないので、せめて英語版が出ないかなあ…。

2017/10/03

チルドレンズ・ソングのサクソフォン四重奏編曲譜

イギリスのアポロ・サクソフォン四重奏団が演奏し、CD(「Bow Out」ならびに「First & Foremost」)にもなっているチック・コリア「チルドレンズ・ソング」のサクソフォン四重奏編曲。彼らの演奏した楽譜は、メンバーのロブ・バックランド Rob Buckland氏がアレンジしたものだが、未出版であり、その楽譜を入手することはできなかった。いつだったかバックランド氏に楽譜を貸してほしいと尋ねたことがあるのだが、その時はなぜか「ピアノ譜をアレンジしてやると良いよ」とだけ言われて、楽譜を借りることはできなかったのだった。

それから数年。何気なくAstute Musicのサイトを眺めていたところ、なんと同アレンジ譜が出版されているではないか!!びっくりした…。
https://www.astute-music.com/store/p244/Childrens_Songs_%28sax_quartet%29_by_Chick_Corea.html

バックランド氏によるノートには、以下のように書かれている。

オリジナルの編曲譜は長きに渡り行方不明となっていました。そこで、記憶とCD/ライヴ録音を頼りに、再度楽譜として書き直すことにしたのです。出版にあたり、許可を得るためにチック・コリアにコンタクトを取りました。彼は、自分の(素晴らしい)音楽をより多くの聴衆に紹介してくれることを願って、出版を快諾してくれました。

なるほど、オリジナルの編曲譜が失くなっていたのか。何がきっかけになったかは分からないが(オリジナルの編曲譜ではないにしろ、同じ編曲者による忠実に再現を試みた楽譜が)再度出版の運びとなったのは大変喜ばしいことだ。私も早速注文しようと思っている。

2017/10/01

日本人女性作曲家によるサクソフォン四重奏曲

「日本人の女性の作曲家によって書かれたサクソフォン四重奏作品には、どんなものがあるか?」

お知り合いの方に質問されたのをきっかけに、Facebookで広く訊いてみたところ、多くの方からこんな曲もあるよと教えていただいた。以下にまとめたリストを掲載しておく。

木下牧子 - アンダンテとカプリッチョ
三浦真理 - ティータイムの画集
平部やよい - 4つの自我
平部やよい - Dice
平部やよい - 倖せヲ呼ぶ嶌
名田綾子 - サクソフォン四重奏曲
名田綾子 - トライフル
名田綾子 - 元禄花見踊りの主題による7つの変奏曲(SaxQ+pf)
石毛里佳 - アレグレットとプレスト
石毛里佳 - 海にまつわる三章
石毛里佳 - Sparking!
石毛里佳 - 幻舞曲
大嵜慶子 - ココロコ(SaxQ+pf)
大嵜慶子 - 滄海変じて桑田となる(SaxQ+pf)
織田英子 - 東回りの風
鈴木歌穂 - 黎明の空へ
鍋島佳織里 - スプラッシュダンス
三浦真理 - ファンタスティック・モネ
阿部清美 - エターナルブルー
田中久美子 - 四十雀のさえずり
山根明季子 - 水玉コレクション No.16
内田祥子 - Blue Blue
内田祥子 - Blue Vacation
名倉明子 - henkies
宮前知永子 - サクソフォン四重奏曲2番