2016/05/07

Wao Saxophone Quartet 1st LIVE(2/11)

だいぶ前になるが、Wao Saxophone Quartetのコンサートレビューを。他にも未レビューのコンサートが溜まっている。

【Wao Saxophone Quartet 1st LIVE】
出演:猪俣明日美、信太ななみ、三浦穣、高田優
日時:2016年2月11日(木・祝)17:30開演
会場:千本桜ホール
プログラム:
ビル・エヴァンス - Waltz for Debby
アレクサンドル・グラズノフ - 四重奏曲
三浦穣 - Sunrise
三浦穣 - Metropolis
三浦穣 - Crystal in Perfection
三浦穣 - Vernal Breeze
山口かおり - Rain Dance
黒うさP/Yuppi - 千本桜
真島俊夫編 - Dreams Come True Special Song Book
ハイナー・ウィバニー - Ulla in Africa
オムニバス - Gospel Fever

WAOrchestraのサクソフォン・セクションから飛び出した4人によるカルテット。クラシックあり、ジャズあり、ポップスありの、無節操、しかしとても楽しいライヴだった。

テナーの三浦氏はジャズ畑の演奏家。他はクラシック出身。どのようなサウンドになるのかと思ったのだが、意外にも、端正なところは端正に、弾けるところは弾ける、という、至極真っ当な演奏が続いたのが面白い。さすがにグラズノフでは「おや?」と思う場所が散見されたが(自分が吹いたことがあるパートだったので、ついつい気になってしまうのだ)、例えば自作での、場面ごとの切り替えや、アドリブでの畳み掛けるようなフレーズの応酬など、さすがジャズを専門的に学んだ奏者だ。

本日の白眉は、高田氏が編曲した「千本桜」かな。非常に細かく書き込まれた譜面で、原曲のシンプルな曲構成を、4本のサクソフォンだけで見事に"聴かせる"音楽へと変化させていた。演奏のテンションの高さもさすがだった。この作品につづいて、ドリカムメドレー、ウラ・イン・アフリカという選曲の楽しさも素晴らしい。

クラシックとジャズの奏者による共演、演奏した当人も「どんな感じになるか分からない」とは言っていたが、結果的にとてもおもしろい内容であった。次に演奏会があるとしたら、どんなプログラムになるのか…そんなところも楽しみ。

実はこの日はこの後に練習の予定があったのだが、ついつい最後まで聴いてしまったのだった。バレンタイン至近ということで、板チョコのプレゼントも嬉しかった。

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