2016/02/04

わたせひでひこ奇聞屋フルートライブ Vol.43(ゲスト:斎藤和志)

渡瀬センセの月一の奇聞屋ライヴも、いつの間にか40回を超えた。今回のゲストは、日本を代表する変態フルーティスト(褒め言葉です)の、斎藤和志氏である。

【わたせひでひこ 奇聞屋フルートライブVol.43】
出演:渡瀬英彦、斎藤和志、池田さく子、福田亜由美(以上fl)、寺田雅彦(pf)
日時:2016年2月3日(水曜)19:30開演
会場:奇聞屋
プログラム:
J.S.バッハ - 無伴奏パルティータよりアルマンド(オーレル・ニコレの1955年製ヘインズフルート使用)
武満徹 - 翼
斎藤和志 - 一人用ブルース
C.ドビュッシー - シランクス
C.ドビュッシー - "俺俺"牧神の午後への前奏曲
斎藤和志 - エレキ伽羅倶梨之平舞(本当のタイトルはすべて漢字)
H.マンシーニ - 小象の行進

冒頭、先日亡くなったオーレル・ニコレ氏への追悼として、氏が実際にベルリン・フィル時代に使用していたヘインズ銀製フルートを使い、斎藤氏がニコレ氏から直接レッスンを受けたというバッハを演奏した。それが殊の外素晴らしく、音色、解釈ともずっと耳に残り続けたのだった。さらに、ニコレと武満の関係性から「翼」を、渡瀬氏、寺田氏とともにトリオ編成で演奏(てっきり「ボイス」あたりが来ると思ったのだが)した。アドリブも大量に交えた演奏に、会場が一気に沸く。また、開発されたばかりの三響製バスフルートが休憩前には、自作の一人用ブルース。ループサンプラーRC-505を利用し、ベースライン、コードを重ね、さらに即興を加えた見事な"一人芸"。一聴したときに、「???」と思うのではなく、「カッコいい!」と感じられる内容であることも良いなあ。聴いたことのない方のために…こんな感じです。

休憩を挟んで、金製、銀製、木製、ピッコロを使ったブラインド音色クイズ(なんと全問正解できた!)。驚きは、「"俺俺"牧神の午後への前奏曲」という、全オーケストラパートを斎藤氏のフルート1本でこなしてプリ・レコーディングし、フルート独奏を重ねるという代物。プリ・レコーディングは、非常に凝った作りになっており、100時間近くに渡る作業だったというから驚きだ(ハープのグリッサンドをレコーディングするのも、わざわざ弦を模して音をすべて重ねたとのこと…気が遠くなりそうだ)。斎藤氏の生徒、福田氏を交えた、「エレキ伽羅倶梨之平舞」という、雅楽をモチーフにした作品。これもループサンプラーを活用し、聴いたことのない響きが創りだされていた。最後は、渡瀬先生をトップに、全員でBASUYAのレパートリーである「小象の行進」。アドリブ大会となり、大盛り上がりのなか幕となった。

いやはや、斎藤和志氏、一筋縄ではいかない存在だ。リーダーライブも聴いてみたいな。

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